足立区で昨年6月、路上で署名活動をしていた共産党の運動員が
帰宅途中だった複数の児童に、「お父さんやお母さんが戦争で死んだら困るでしょ」
「爆弾が落ちてきたら嫌でしょ」などと話しかけ、安全保障関連法案への反対署名を
求めていたことが9日、分かった。同区の共産区議団側は「行き過ぎだった」と
非を認め、保護者に謝罪した。

 区教育委員会などによると、昨年9月に成立した安保関連法の国会審議が
続いていた同6月下旬、学童保育から別々のグループに分かれて帰宅途中
だった区立小学校の児童計約10人に、地元商店街の路上で安保関連法案の
反対署名活動を行っていた運動員が相次いで声を掛け、署名を求めた。

 児童は主に1、2年生で、署名に応じた児童もいたが、「(戦争になれば)
お父さんやお母さんが死ぬ」と言われ、帰宅後に恐怖で泣いていた児童もいた
という。保護者から相談を受けた学校側は教員を現場に向かわせ、駆けつけた
保護者とともに抗議したところ、運動員は謝罪し、署名活動を取りやめた。

 共産区議団によると、運動員は近寄ってきた児童に対し、先の大戦の沖縄
戦などを説明した上で「戦争になったら爆弾が落ちてくる。それは困るでしょ」
などと言って反対署名を求めたという。産経
http://www.sankei.com/life/news/160610/lif1606100001-n1.html