いまだに「一国社会主義」「自主独立」「反ファシズム人民戦線」だのを支持する「読書家」というのは相当に知的怠慢と言わざるを得ない。
1936年、フランスでは明らかに前革命的情勢が存在した。革命党と革命的政策さえあればプロレタリア独裁の樹立が可能であった。
だが共産党は「反ファシズム人民戦線」の名のもとに急進党などブルジョア・小ブルジョア政党との選挙連合に血道をあげ、プロレタリアの闘いを消火して回り、資本主義国家の存続に最大の貢献をした。
スペインではさらにひどく、スターリニスト暗殺隊が「反ファシズム人民戦線」に反対する革命的左翼を虐殺して回り、フランコの勝利を準備してあげた。
第二次大戦では、スターリンの「民主主義」的帝国主義陣営との協調政策のため革命は禁止された。
フィリピン共産党は自ら武装解除して米占領軍に武器を差し出した。
ギリシャ共産党はギリシャ全土を支配下におさめる勢いであったが、スターリンとチャーチルの協定により革命を断念させられた。
これが古本屋通信の支持する「反ファシズム人民戦線」である。

そして相変わらず「日本国籍がないと入党できない自主独立の党」なるものを支持し続けている。日本国籍がないと入党できない、つまり入党に日本ブルジョア国家の許可が必要という「共産党」が誕生するなどとは、戦前の党員の誰が想像できただろう!
外国人労働者は労働組合運動はしてもよいが「共産党」には入ることができないそうだ。宮本修正主義の経典にそう書いてあるらしい。