>>208
早稲田でも革マル派と一般学生との心温まる交流のエピソードがある。
川口君殺害後、学内で反革マル機運の高まりの中、WACの会合を革マル特行が襲撃した直後の話だ。
大学近くで入居者全員が早稲田の学生というとあるアパートがあった。一人だけが革マル活動家で残りがノンポリ。
政治には無関心ながらクラスの知り合いが革マルの襲撃で重傷を負ったと聞き、同じアパートの革マル学生が「報復されるのでは」と心配になった。
そこで襲撃される前に引越しした方が良いということになり、アパートの住民全体で彼の引っ越しを手伝った。
さすが手伝いの人数が多いこともあり、瞬く間に引っ越し作業は完了した。
通常の引っ越しと異なっていたのは、当の革マルメンバーだけが引越しの事実を知らず、従って自分の荷物がアパートの各部屋に分散され、適当に処分されてしまったということを知らなかったというくらいである。
とても心が和むエピソードではあるが、一つだけ残念なことがあった。
彼は不義理にも、引っ越し作業を手伝ってくれた人々にお礼の言葉の一つもかけなかったそうだ。