昔、どこかの選挙の応援で来てたイノケン派か清水派の女子学生が朝起きてこたつに
入ってせんべいやミカンをぱくついていて、それでもいいのだけど、候補者のお母さんが
起きて来てそのままパクパクやっていて、後で座敷童がいたとそのおっかさん(当然田舎の
お年寄り)が冗談で言っていたそうだ。それはせっかく応援に来てくれた人をあんまり悪くは
言えないから控えめにチクりと言ったのだろう。ちょっとこたつから出て中腰で「おはようございます」
とだけ言っておけば済む話なんだが、そんな浮世の通俗的な資本主義的常識はいらない
という当時の教条主義のなせる業か。とうの女子学生本人が口やかましいおばあさんになって
いるだろうにしつこく昔のことを蒸し返すなというのはそのとおりだ。