>> 飛弾さんのお宅、マンションか団地の一室だったが、終電がなくなったときに
なんどか泊めていただいたことがある。奥さんや息子さんにも会ったが、奥さんが夫の
無鉄砲や道楽をあからさまに嫌がっているのはその冷淡からすぐにわかった。
似たような経験は以前にもあったのである。
焼身自殺した地域の創価学会の個人塾の先生のお宅に招かれたときの奥さんの
冷淡である。それと同じだった。そのような道楽や逸脱や信仰信心めいたもの
ーー創価学会のことではなくてーーに奥さんたちは辟易していたのである。
痛いほどよくわかった。やはり性愛や家族の情緒的関係と、それをこえたまたは
別箇のなにかの架橋はないのだろうか。