以前、核融合によって核子間の距離が接近して色荷の真空偏極が穏やかになって、過剰な
仮想中間子が消滅して、その分のエネルギーが核子や原子核の運動エネルギーに転化する
メカニズムについての仮説を書いたが、dat落ちしないようにする為に、清書してここに
書き留めておくことにしよう

現時点での標準理論では、ハドロンの質量は、素粒子に付随する2成分複素場の対称性の
自発的破れによって真空期待値を持ったヒッグス粒子との相互作用によって生じるカレント
質量と、ハドロンがカレント質量を獲得した事によって生じるカイラル対称性の破れを
力学的に回復しようとして真空中に凝縮している仮想クオークから生じる仮想中間子との
相互作用で生じる構成質量の二種類の質量から構成されているとされているのだな
真空の色偏極によって真空から生じる核力の担体粒子となっている仮想中間子のエネルギー
は湯川大先生や坂田大先生によって築かれた中間子論から正である事が確認されているが、
加速時のカイラル対称性の破れを力学的に回復する為の仮想中間子のエネルギーを負で
あると仮定すれば、核融合時に生じる正のエネルギーを持った過剰な仮想中間子と上記の
仮想中間子をエネルギーを生じないで対消滅させることが可能で、 この事により、理論的
に構成質量を瞬間的にキャンセルする事が出来るよな
そして、ハドロンの質量の98%は構成質量であるとされているため、核融合によって分裂
して加速した核子が瞬間的に非常に軽くなり、この事によって核融合によってもたらされた
過剰な仮想中間子のエネルギーが核融合で分裂した核子の運動エネルギーにそのまま転化
すると見做せばいい訳だな
尚、陽子と中性子が核融合した場合は、陽子と中性子が一体化し、核子が分裂して加速する
という事は無いから、正のエネルギーを持った過剰な仮想中間子同士がそのまま対消滅
して、そのエネルギーがγ線として放射されると見做せば良い訳だな