>>723
だから、スタ軍の階級制度は固定的であり、様々な人間的疎外をもたらすと、繰返し批判している。
結局、帝軍の模倣になっている。
ただ、批判するのは簡単だが、自分たちが、その轍を踏まないためには、スタ軍の階級制度が、何故、固定化されたかを考えねばならない。
その始まりは、やはりロシア革命の赤軍だろう。
再度、中原論文から引用する。
ロシア革命の過程で、全人民が武装した赤衛隊とロシア帝軍の解体から建設(トロッキー)された赤軍の萌芽との関係が不明確なまま進む。
軍事行動、指揮と政治との間にギャップが生まれ、コミッサール制度などが導入される。
迫り来る列強帝軍の干渉戦争、白軍との内戦の過程で、ソビエトが形骸化し、崩壊してゆく。
赤衛隊的な全人民の武装が崩れつつ、赤軍のみが強力に形成される。
過度的に試みられた指揮権の問題や、指揮者の任命制が固定化され、赤軍が疎外された軍隊としてプロレタリアの外に定立されるのです。
そうならないためには、働きつつ闘うという要素を一歩一歩発展させ(解放派では、軍メンバーの交代制とか)、帝軍解体の要素を結実させつつ赤軍建設へ進むということである。
以上も1972年神奈川大学大学祭での講演からの、抜粋、省略、引用です。