このご時世に、水爆は、核分裂エネルギーよりも核融合エネルギーの方が大きいから大きな
爆発力が得られると思っている単純素朴な脳を有している組織成員が殆どを占めている自称
「革命組織」が在ったとしたら、それは、ネチズン的賃プロ以下の小ブル妄動家集団に
過ぎないよな
どういう事かというと、D-T反応やD-D反応で発生エネルギーは、単位質量あたりの質量欠損が
大きいから、確かに大きいエネルギーを発生するのだが、それらのエネルギーは、大気の
分子との相互作用率が低い、高エネルギー中性子の運動エネルギーの形で放出されるから、
大気中の分子をあまり励起しない為、大きな爆発力を得る事が出来ないのだな
何故通常の水爆が大きな爆発力を得ることが出来るのかというと、水爆は、核子の空間密度が
高くて安価な核分裂物質であるところの238Uに、核融合で発生した高エネルギーの中性子を
バンバン当てて、通常の原爆よりも大量の238Uを連鎖的に核分裂させる事が出来るように
しているからなんだな
尚、核分裂によって生成される高エネルギーの核分裂生成物質は、中性子と違って原子量が
大きく、荷電粒子である所の陽子も多数含んでいるが故に、衝突断面積や散乱断面積が
非常に大きく、大気中の分子をバンバン励起する為、大きな爆発力を得ることが出来る
訳なんだな
それで中性子爆弾は、プルトニウムコアーと重水素化リチウムの周りに238Uの代わりに、
中性子の吸収率や反射率が少ない材料を配置し、核融合によって生成される
高エネルギー中性子の運動エネルギーを奪いにくくしている訳なんだな
そのようにして中性子爆弾は、爆発力を原爆よりも小さくし、高エネルギー中性子によって
殺傷能力を発揮させている訳なんだな