>>360
1923年9月1日の関東大震災時、政府は、首都の治安維持のために戒厳令を公布、軍隊を大量に投入した。そして、「朝鮮人暴動」をデッチ上げ、「不逞鮮人(ママ)が来襲して、井戸へ投毒、放火、強盗、強姦をしている」などの極悪の排外主義を大煽動し、軍隊、警察に加え、自警団として組織された地域の在郷軍人会、消防団、青年団などによる朝鮮人・中国人虐殺を凶行した。その後に、「朝鮮人暴動の背後に社会主義者あり」として大杉栄らの拘束・虐殺、南葛労働会の川合義虎ら一0人の拘束・虐殺(亀戸事件)が凶行された。

 「防災の日」とは、これを「教訓」として制定されたものだ。その「教訓」なるものは、戒厳令発動―自衛隊の治安出動をもって労働者人民の決起―階級闘争の爆発を鎮圧せんとするものに他ならない。そのことは、首都圏の「防災訓練」において首都防衛部隊であり、市街戦専門の部隊を擁する陸自第1師団が多数参加していることを見れば明らかである。また、「防災訓練」は、地域末端からファシズム勢力を組織化していく訓練である。したがって、「防災訓練」は、国、自治体、自衛隊、海上保安庁、警察、消防、在日米軍、企業内(職場)防災組織、地域防災組織の総力をあげた訓練として全国各地で強行されているのだ。

 さらに、近年の「防災訓練」では、米軍の参加、米軍基地の使用、自衛隊基地の使用が際立っている。朝鮮反革命戦争突入を見すえて、「防災訓練」という名の下で自衛隊と米軍の共同した軍事訓練が強行されているのである。