敗戦前の「日本浪曼派」、影響下にあった三島由紀夫、吉本隆明、高橋和巳らも「政治的なお子ちゃま」の側面を残している。
 美と政治、という問題構制それ自体に強い違和感を禁じえない。
 ひたすら「新左翼」の大衆からの「遊離」を論難する者にも、発想の根底に、「政治の否定」を感じるのは、私だけであるか?