中国の格差
上位10%の富裕層の資産が全体の68%を締めている。
これは米国の71%よりは低いが日本の58%より高い。
今や中国の格差は欧州、日本をうわまっている。
ブルジョアの労働者階級への搾取も、それだけ酷い社会だ。
革命的左翼は、こうした中国資本家層と一体の中国スターリン主義に何らの遠慮も配慮もいらない。
決死決起する中国労働者人民に断固、連帯すべきだ。
習は、今更、共同富裕を言い出しているが、つまりは格差の惨さを認めざるをえなくなったわけだ。
ところが、その共同富裕の実現は今世紀半ば、つまり30年は、格差社会のまま、搾取を受けつづけろと云う。
だが、10年前に共同富裕の理想を掲げ、共同富裕は待った無しだ、と中小所得者向け住宅建設など政策を推し進めた人物がいた。
重慶市トップの党委書記だった薄だ。習と同世代のライバルだが、後に失脚し汚職の罪で無期懲役で収監されている。
現在、共同富裕に向けた薄の過去の功績を伝えた新聞記事などは、図書館等でも全て非公開で封殺されている。
党関係者は語る。
「共同富裕を成し遂げるのは、必ず習でなければならない」
つまり、共同富裕より習、すなわちスタの権威の方が大事なわけだ。
こうしたスタ党の30年先の共同富裕など、誰が信じるのだ。