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宮城県地域連合労働組合
亘理町で炊き出し支援開始

 4月17日、私たち宮城県地域連合労働組合(宮地連)は、3月11日に発生した東北・関東大震災被災現地への支援活動を開始した。以下、この間の3回にわたる被災現地支援活動の報告を行ない、今後の闘いの決意を明らかし、支援と連帯を訴える。
 宮地連は被災現地支援活動を東京・山谷日雇労働組合と連携して、地震と津波で被害を受けた宮城県南部の亘理町で開始した。
亘理教会の林牧師(「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」・呼びかけ人)の助言と協力を受けながら、亘理小学校の体育館に開設されている避難所での炊き出しに取り組んだ。
亘理町には5ヵ所の避難所がある。私たちが支援に取り組んだ亘理小学校避難所では地震や津波で家屋が倒壊したり流失した被災者約300人が避難し、仮設住宅ができるまでは間仕切りもない避難所での厳しい生活を強いられている。
グラウンドには京都府の今津駐屯地から派遣された自衛隊が隊員の食事を作り駐屯している。ここには東京都・練馬区や大分県などの自治体労働者が支援に派遣されており、その自治体労働者は「被災者のほとんどが高齢者で、長期の避難生活で疲労も激しく、健康面でも心配だ」と語り、また、「家も職場も津波で流された。
社長の指示で避難所の支援に来ている」という地元の労働者は、「朝晩の冷え込みがきつく、風邪をひいている人は多い。衣類の冬物は充分だが、春から先の衣類が全くない。歯磨き粉や消毒液など衛生関係の物資も不足している」と話す。
風呂は1日1回は入れるようになったとはいえ、体育館内での長期の避難生活では心身ともに安らぐことはない。早急な対策が必要とされている。
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