(3)貨幣:個人社会
不動産業者の存在が示すように土地は貨幣と交換できるので、土地よりも貨幣の方が重要になっている。
また、産業が1次2次のときは体力が必要だったが、3次にシフトすることで体力が不要になってきている。
貨幣を稼ぐ能力として体力が不要になると、体力資本としての男の必要性も下がり、同時に家父長制が成立しなくなる。
代わって、貨幣の継承方法として相続というシステムが作られ、この運用には親子関係の特定が要求される。
この要求によって、父母双方ともに不貞が罰せられるようになり、一夫一婦の形を取ることが原則になる。

(4)現在〜今後
貨幣の「価値の尺度」と「交換手段」という側面は世の中にとても強力に作用してて、
人間ですら貨幣価値に換算されて交換可能なものになってしまっているのが現在の社会だと思っている。

一人当たりの貨幣価値だけに注目すると、子供を作るのも移民を入れるのも同じ価値として測られて移民論が出てくる。
稼ぐ能力に性差がなくなったことで男女平等論が出てくる。男女平等は性差の否定に繋がりLGBTが許容される。
一夫一婦制のまま人間の交換可能性を取り入れると、より良い配偶者への交換方法として不貞や離婚が横行する。

ちょっと脇道の話題
セクハラ野次問題なんかは、世代間の違いというより価値基準が土地か貨幣かの違いによってて、
老世代は土地基準が多くて、若年層は貨幣基準が多いという傾向の差が世代間問題に見えてるだけ。
価値基準が土地か貨幣かの違いの分かりやすい例としては持ち家派か賃貸派かってのが正に直結している。


ってか、そもそもの貨幣が一番っていう現行の貨幣資本主義がいい加減に成り立たなくなってきるから、
そろそろまた新しい価値基準が出てきて、社会の要請も変わってきて、一夫一婦の必要性もなくなるはず。
ってか、俺の中では既にそれが規定路線として見えてるのでポリガミーを肯定的に捉えている。