最近UCLA大学の科学者のチームは解剖学の研究から、高校中退者の脳と大学卒者の脳のシナプス(脳神経細胞が枝分かれし、他の神経の枝と手をつなぐ部分)の数を比較したところ、
なんとその数に40%も差があったことを発表しています。
シナプスは脳神経細胞の枝分かれの数が多いほど増えるのですが、この数がその人の総合的な知力と比例すると考えてよいのです。
つまり、大学卒者の知力は高校中退者の1.4倍の知力があると言えるわけです。
あなたはコンピューターを買うときにメモリの容量を気にすると思いますが、かたや高校中退者の脳は200メガバイト、
一方大学卒者の脳は280メガバイトの容量があるということです。圧倒的に計算処理能力が違うのです。
こう言っても、1.4倍のすごさがわからないと思います。ならば身長で考えてみてください。身長160cmの人の1.4倍は224cmです。
この二人がバスケットボール部のレギュラー争いをするようなものです。
もちろん、運動神経や運動能力が互角だとしてです。これは人間として、圧倒的な力の差なのです。
脳は使わないでいると劣化し、多く使えばシナプスの数が増えて性能がアップしていきます。
この二人に、今までの勉強とは全く異なる知的な仕事をさせた場合、どちらが立派に仕事をこなすか? 結果は明らかでしょう。
これは勉強自体の実用性の有無よりも、むしろ脳を使ってきたかどうかが重要だ、ということを表します。
両者には恐らく、仕事の処理能力において雲泥の差があることでしょう。あなたが社員を雇う立場だったとしたら、どちら採用するかは明らかです。
これほど脳のパワーに差が出るのですから。
受験戦争であろうと、実用性のない学問であっても関係ありません。ようするに脳を使う訓練をしているかしていないかです。
脳を使う訓練をしていない子供は、社会に出てから使い物になりません。このことを子供たちに教えてあげなければなりません