まだまだ信on若輩者とはいえ、対人にしてはかなりの場数をこなしている。その俺が勝てなかった。
一度じゃない。何度やってもそいつに勝てないんだ。疾風怒濤を決めてしまった忍者に俺の八箇が虚しく空を切る。
待ってましたと飛跳神速。俺は苦々しく緑▲消し。するとあざ笑うかのように再び飛跳神速。
4度目の敗戦のとき、俺はたまらず叫んだ。「この俺が勝てないだと?くそったれぇ!!」
こうなれば一度でもいいから奴を土に付けたかった。
墓場から舞い戻った俺は丹を浴び万全の体制を整えると奴を探し始めた。
奴は他のPCと戦っている最中だった。俺の顔がニヤリと歪む。こうなれば半死半生でもいいから食ってやる・・・。
戦闘を終えた忍者の身体が緑色に点滅する。俺は迷うことなく忍者を叩いた。
フルパワーの俺に対して忍者は生命半分、気合三分の一ほど。勝ったな。俺は余裕の八箇コマンド。
するとどうだ。奴は最後の気力を振り絞り疾風怒濤を使ってきた・・・。
その後、緑▲のついたやつに俺の攻撃が当たることは一度もなかった。