アフリカのナイジェリアで、12日、事故で横転したタンクローリーから
ガソリンが漏れ出し、これをすくって持ち帰ろうと大勢の人が集まったところ、
ガソリンに火がついて炎上し、90人以上が死亡しました。

ナイジェリア南部のリバーズ州で、12日早朝、ガソリンを積んで走っていた
タンクローリーが別の車と衝突し、道路脇に横倒しになりました。
これを聞きつけて、周辺の村から大勢の人々がタンクローリーから漏れ出した
ガソリンをすくって持ち帰ろうと集まっていたところ、突然、ガソリンに火が
ついて、一帯が炎に包まれました。
地元の治安当局によりますと、この火災でこれまでに95人が死亡し、
18人がけがをしたということです。

現地からの映像では、タンクローリーが黒焦げになっているうえ、
その周りでは、ほかの車やバイクも焼けており、火の勢いが強かったことが
うかがえます。

ナイジェリアはアフリカで最大の産油国でありながら、国民の大半が貧困層で、
横転したタンクローリーに近づいた人たちは、漏れ出たガソリンを売ったり、
家庭で使ったりしようとしていたとみられます。

ソース・ニュース動画は
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120713/k10013549771000.html