>>708
ときどは子守曲の夜明けを“異形”に聞かせながら苦悩していた
自分の乳房を吸い尽くす不遜な異形に対してである
あの日善意の授乳のつもりでやった事がこの異形を強く増長させた
肛門に乳首を挿入し搾乳される度に更に不遜が増しその臀部と肛門が肥大しついには身体全体を異形へと変態させた
その異形は“逆さま”であった
足は指が長くなり手の指と同等の働きができるようになり腕は太くなり大地に付き身体を支えている
その異形は人間が逆立ちしている様に立っていた
目の前の臀部が開かれ激しい異臭と共に肛門が開きそこから声がする
「はじめあなたさぁ本当におれの母親をやるつもりがあるわけぇ?最近母乳の量が少ないじゃんねぇw」
ときどは後悔した
愛と甘やかすのは違う事に気づいた時には取り返しがつかない程に異形は肥大していた
そして甘やかし母乳を与える度に異形の下半身(元上半身)に垂れ下がる大貫晋也の顔が萎み機能しなくなっていった
この“顔だった部位”が最後に声を発したのはもう三ヶ月も前のことである
最初は口からも肛門からも搾乳されていた
口で左の乳房を吸いながら肛門で右の乳房を吸う等の荒技を見せていたが
徐々に大貫晋也の頭部は動かなくなっていった
喋る事も呼吸も食べる事も出来なくなり全ての機能は肛門にうつってしまっていた
ときどは甘く考えていたのだ
ヌキさんは初回のビーストTV後に言っていた声を小さくする練習をしているとしか思わなかった
弱っていく大貫晋也に気付いてやる事が出来なかった
今では大きめのクリトリスのサイズしかなくなってしまった縮みきり萎んだ干し葡萄のような大貫晋也の頭部はその異形の“下腹部”に垂れ下がっていた
大貫の体内で大貫晋也(善)と肛門の異形(不遜)に別れ
大貫晋也(善)は身体の支配権を異形に完全に取られてしまっていた
まるで晒し首のようになってるその“クリトリス”を見てときどは涙した
(俺のせいだ…ごめんなさいヌキさん…薬の副作用を気にしなかったから…母乳さえ出なければこんな事にはならなかったのに…ヌキさん…)