>>789
あぢさゐの花のよひらにもる月を 影もさながら折る身ともがな 源俊頼

この「影」は、水面に映った月光であろう。
紫陽花の繁みを洩れた月の光が、池の面に四ひらの花のように映じている。
その影をさながら折り取ることができたら、という願望、というより幻想を詠んでいる。
歌の主題はあくまでも月の光で、紫陽花のイメージは引き立て役みたいなものである。

恋しい貴方様への恋文はショーイ宛で間違いない