―初めてリハを観て、生意気に見えたという話がありましたが、実際に交流を深めるなかで、
彼らの人柄に対してはどんな印象を持ちましたか?

金子:音楽に対してはすごくピュアだし、真面目ですね。まあ、普段の態度に関しては、
すぐその辺に座り込んだりもしますよ(笑)。彼らはアンテナをちゃんと張ってるし、
人を見る目があって、誰に対してもいい子ではない。

でも、僕はそうあるべきだと思ってるんです。対バンとかフェスの現場に行くと、バンドに
とって一番大事なのは横のつながりではないはずなのに、「なんでバンド同士、みんなこんなに
仲良くしてるんだろう?」って疑問に思ってた時期でもあったんですよね。

―2010年代の最初というと、SNSが普及して、バンドが横のつながりを意識するようになった
時期でしたね。

金子:それがすごくつまんないなって思ってたんです。それと、後ろのほうにまでいるお客さん
全員の手が挙がることが、「ライブやフェスの成功の形」となっていることにも、飽き飽きしてた
んですよね。「こういうパフォーマスをしなきゃいけない」とか「こういうMCをしなきゃいけない」
とか、そういう風潮ができてきたなかで、彼らのあり方はすごく新鮮に映ったんです。

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