ASKAの薬物事件に関わった捜査関係者は「宮崎(ASKAの本名)に妙な動きがあった」と明かし、再犯の可能性を指摘するのだ。どのような動きがあったのか。

 この捜査関係者は「一緒に覚せい剤を使った愛人に再接近しようとしたこと」を問題視する。
愛人とは、ASKAと同じく覚せい剤取締法違反罪で逮捕・起訴され、今月16日に控訴審判決で控訴を棄却された栩内香澄美被告(38)のことだ。

 ASKAは4月に、身元引受人である家族に何の断りもなく「彼女(栩内被告)の無実を証明できるのであれば、何でもやりたい」とつづったメールを栩内被告の弁護士に送った。
その後もやりとりを続け、弁護士と会う直前までになった。

 しかし、こうしたやりとりが家族にバレたとみられ「家族、弁護士と話し合い、会うことはお断りします。身元引受人の理解を得ないままメールを送ってしまいました。
大きな過ちで、深くお詫びします」と弁護士にメールを送り、面会とその後のやりとりを拒否している。

 捜査関係者は「こうしたこそこそとした言動は、愛人に未練があるということを裏付けている。宮崎の場合、愛人との性行為を目的に覚せい剤を使ったケースが多い。
愛人に近づこうとする動きはそのまま、クスリに近づこうとする動きだとみている」と指摘する。

 ASKAは昨年8月の初公判で、家族への愛情を口にせず、栩内被告のことを「大事な人」とし、世間をあ然とさせた。
判決後に「家族の支えのもとで人として立ち直る」とコメントしたものの、10年間も愛人関係にあった栩内被告への未練をそう簡単に断ち切れないのだろう。
それが覚せい剤と絡んでいるのだから、なおさらだ。