一般的に、バンドのボーカルは悩みを抱えやすい。ジム・モリソンしかり、山田の尊敬するバンドに上げてるニルヴァーナのカート・コバーンしかり。
フロントマンはそれだけ多くのプレッシャーを受けるんだろうね。
あと、作詞を担当してるのも関係あるんじゃないかな。
詩を書くのは、自分と向き合う作業だし。心を掘り下げてそれを歌詞として表出させる。醜い部分やつらい記憶と相対する。キャリアを重ねていくごとに、シンプルで分かりやすかった歌詞が、哲学的でグルーミーなものになっていく。
山田はもともと作家志望だから、作詞をする時以外にもいろいろ懊悩するタイプだと思うし。

そうやって一人沈んでいくボーカリストと、昔のまま純粋に楽しくロックをやりたいバンドメンバーとの間に溝が生まれるっていうのもよく起こる現象だよね。
サウンドを突き詰めるのは同じでも、ギタリストやドラマーはフィジカルなスキルを高めるのに対し、ボーカルは自己表現を深めていくし。山田はどっちも兼ねてたけど。
ボーカルの吉井和哉にすべてを背負わせすぎた、といって活動を休止したザ・イエローモンキーみたいな例もある。

上で述べた心因的な理由でも、なにか別の理由だとしても山田には頑張ってほしいわ。
音楽のせいで身体壊して倒れるとかロックでかっこいいけは思うけどね。