655 :俺より強い名無しに会いにいく [sage] :2018/01/11(木) 17:35:36.10 0
大貫は待ちわびていた。肛門のシワが水気を失い木肌のようにガサつくほどに、力丸を待ちくたびれていた。

獣道で公開逆ココタ落ちプレイ見せつけた。昨年は濃厚な力丸とのセックスを披露したクーペでは、ルシにぃのレミーにココタ落ちさせられた。
嫉妬した力丸がすぐにやってくるかと、期待で肛門がうずいて止まらなかった。でも力丸はやってこなかった。
ハイタニの結婚式では黄金のウメヌキ写真をtwitterにアップした。こんなにいちゃついた姿を載せても、力丸は来ない。
クーペの解説で開門といいながら扉を開けるジャスチャーまでやった力丸が来ない。

気味の悪い静けさが大貫ビルに満ちていた。
力丸は大貫の肛門のみならず心の穴をも埋めていた。

その時、かすかな音がした。カツンという硬質な音だった。靴音のようである。
大貫は乾いた目をしばたたかせた。音はだんだん近くなり、はっきりとこちらに近づいている。
力丸に違いない。大貫はドアを睨みつけた。散々自分を待たせた苛立ちが、激臭となって漂いはじめた。
「来い…!来い…!」
念じるように大貫は呟いた。今すぐこっちへやってこい…!

ドアノブに手がかかった。金属ががちゃがちゃとぶつかる音がした。
スーツ姿の太った短髪の男が現れた。
勝久だった。ぼそっとつぶやいた。
「力丸が死んだよ…」


大貫は待ちくたびれていた。力丸がドアを開けるその瞬間を、今日も待っていた。