いきものがかりから皆様へ


いきものがかりを応援してくださっている皆様、
いつもありがとうございます。


本日はご報告があります。

今年の夏をもってメンバーの山下穂尊がグループを離れることになりました。
山下は今後、芸能的な活動からは離れ、この先の人生を進めていきます。
いきものがかりは吉岡と水野の二人で、新たな日々を歩んでいくことになります。


結成から22年が経ち、多くの皆さんとの出会いに恵まれ、
自分たちの身の丈を超えた夢をいくつも見ることができました。

これまでの「3人のいきものがかり」の活動が
自分たちの力だけで成り立ってきたわけでないことは
誰よりもメンバー自身が深く感じています。

そのうえで、それぞれの人生の行く先を考える年齢になってきました。
ひとりひとりが、どうこれからを生きていくのか。
少しわがままかもしれませんが、自分自身に正直にならざるを得ない時期を迎えています。

放牧(活動休止)をしてみたり、独立をしてみたり、紆余曲折の旅を続ける中で、
音楽やグループに向ける気持ちが、山下と他の二人とで、
少しずつ違うものになってきたことを感じていました。

いきものがかりの活動や芸能の世界とは違う場所で、自分の人生を自由に模索してみたい。
表舞台に立つ仕事とは違う道に進むことも幸せなのではないか。
そんな思いが山下の中で強くなっていました。

山下からグループを離れたいという意思を伝えられたとき、
吉岡・水野も多くのことを考えました。
そのことについて話し合ったのはもちろん1度だけではありません。
かなり以前の時期から、何度かにわたって、互いの気持ちを伝え合う機会がありました。
しかし、結論は簡単には出せませんでした。

やがて世の中はコロナ禍に入り、
度重なるツアーの中止など、自分たちも予想もできない事態の対応に追われていました。
話し合いの答えを出せないまま、区切りをつけるのが難しい日々でした。

ですが、この春、アルバムをリリースし、やっとツアーも実現できたところで、
改めて山下からこの先についての申し出がありました。

3人それぞれを尊重する。
それが結成以来、僕らが言葉にするまでもなく大事にしてきたことです。
多くを語り合ったうえで、そこに立ち返ったときに、
別々の道を歩むことも、それぞれの人生を前に進めるためにはありえる選択ではないか。
そう考え、決断しました。