>>697 続き ※絵露有無:無

「自分の力で立ち上がってください(プイッ)」
「え―えぇぇぇっ!!」
「自分の力で立ち上がれないとご本人のためになりませんからね」
「わ―分かりました―きゅ―きのこ先生―よっこらせっと(スック)
 Waaa!!―(スッテンコロリン)」
「手すりにつかまってもいいですよ」
「は―はい―きゅん―きのこ先生―よっこらしょっと(スック)」
「立てましたね(ニッコリ)―では、前に進んでみましょう!
 ―トントンスー―ですよ?」
「トントンスー―Waaaa!!―前に進んだ!!
 前に進んだよっ!!―きゅんちゃぁぁぁぁぁぁん!!」
「『きゅんちゃん』じゃなくて『きのこ先生』(プイッ)」
「Wa―Waaaaa!!―ご、ごめんなさい―きのこ先生」
「えへへ―よく出来ました(ナデナデ←おっさんのハゲ頭をなでるきのこ)」

〜それから数時間後〜

「では、今日のレッスンはこれで終わりです。
 ―おっさん、今日の1日だけでとても上達しましたね(ニッコリ)」
「きゅ…きのこ先生(ウルウル)―もう―終わりなんですね?」
「やだ―おっさん、泣いてるの?」
「ご―ごめんなさい―きゅ…きのこ先生―生きてると辛いことばかりで
 ―だけど、そんな俺も今日のヌケート教室に当選した―
 ―そして、五厘金メダリストのきゅ…きのこ先生から、
 素晴らしいレッスンをマンツーマンで受けられた―
 生きていればいいこともあるって思えた―
 今日の先生と一緒に居られたつかの間の時間だけは―
 辛いことも忘れられたんです!!」
「おっさん―道理で哀愁が漂っていると思った。
 差し支えなければ、おっさんの辛いことについて話して?」