>>307 続き ※絵露有無:無

「その細長い紙を“短冊”って言うんだよ。
 そして、その細長い短冊に年に一度―7月7日に願い事を書く行事を
 “七夕”って言うんだよ。
 Sーまはもしかしたらぬほん人じゃないのかもしれないけれど、
 ぬほんで暮らしていたら知っておくべき一般常識だから、
 ちゃんと覚えておいてね」
「分かったよ―ぼくが昨日書いた願い事は叶うかな?」
「叶わないよ(ニッコリ)」
「なんで?―ぼく、叶えたいよ(ウルウル)
 これはぼくからのプロポーズだよ、きのちゃん。分かってる?」
「ねぇ、Sーま。Sーまにもどう考えても不可能って分かるよね?」
「ぼくの辞書に“不可能”の文字はない(キリッ!)」
「Sーま、何度も言っているのに何で分かってくれないの?
 自分には愛する夫・ひじがいて、
 ひじとの間にデキた子供ハニエルとお腹の中の第二子もいるの。
 ひじとは結婚式を教会で挙げ、
 そこでひじと永遠の愛を式に出席してくれた皆の前で誓ったの。
 だから、自分はSーまのお嫁さんにはなれないんだよ?」
「でも、ひじきさんが急死でもしたら、
 ぼくにもワンチャンあるでしょ?」
「なんてこと言うのっ!!―ひじに謝りなさいっ!!」
「えっ、だって人はいつ氏ぬか分からないじゃん。。」
「ひじが仮に氏んでしまったとしても、
 あなたと結婚することはありません(ピシャリ)!
 ―と言うか、誰とも結婚しません(ウルウル)!
 一生ひじだけを愛して、残りの人生を生きていきます(ポロポロ)」
「きの、僕に気兼ねしなくていいんだ。。
 僕が氏んでしまったら、一人での子育ては大変だろうから、
 新たに再婚していいんだよ?
 ただし、妊婦マニア以外の人で頼むよ(例えば肉リックは君を大切にしてくれるハズ)」