>>308 続き ※絵露有無:有

「ひじ、悲しいことを言わないで(ポロポロ)
 ひじ以外の人を愛せるわけないでしょう(ポロポロ)?」
「jajaja…きの、君は僕が想像していた以上に
 僕のことを深く愛してくれているようだ(ギューッ!)
 これは、僕は君を残して氏ねないな」
「えぇぇっ?それは困りますよ、ひじきさん。
 オスとメスの平均寿命的にメスのほうが長生きだし、
 きのちゃんの方がひじきさんよりも3歳半も若いから、
 順当に行けば、ひじきさんはきのちゃんより先に氏ぬ。
 そしたら、きのちゃんは―」
「あのね、Sーま。ひじに対する失礼な言動もいい加減にしてね!
 ひじが仮に自分より先に氏んでしまったとしても、
 ひじ以外の人との再婚は考えられないし、
 それにひじが氏ぬ頃には、自分は妊娠できない体になっているだろうから
 万が一結婚出来てもSーまの望むような子作りはもう出来ないよ」
「そ―そんな―ひじきさん、きのちゃんと今すぐ離婚してください」
「それは無理な相談だな―僕はきのを愛している」
「そして、自分もひじを愛している。
 そして、息子ハニエルも真の両親が一緒にいることを望んでいる。
 Sーまがその中に入り込むことは出来ないんだよ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん―ぼく、悲しいよぉぉぉぉぉ!!」
「世の中には思い通りにいかないことの方が多いのかもしれない。
 君は周囲がお膳立てしてくれたり、ロビー活動してくれるおかげで
 ヌケートについては今まで自分の思い通りに生きてこられたかもしれないが、
 プライベートライフについてはそうはいかないってこった」
「自分だって、色々な夢を捨ててきた。
 ただ、五厘の金メダルと愛する人との結婚と言う夢だけは叶った」
「あぁ、きの―僕は改めて君に永遠の愛を誓うよ(チューーーーー!)」
「こちらこそ―ひじに改めて永遠の愛を誓うよ(チューーーーー!)」

ー完ー