>>690 続き ※絵露有無:無

〜ひじきの一家帰宅後@ひじきの邸 in 豚吐露〜

「ひじ、今回はハニエルにどんなお話を読み聞かせてくれるの?」
「ハチにまつわるお話さ―と言っても、ハチは主人公ではないけどね」
「その話の内容は、さっきのお散歩中に思いついたの?」
「そうさ!―君の大好きなハチの話題が出て、今度ハニエルに
 読み聞かせをする機会があったら、ハチを出してみようと思ったんだ」
「ひじは凄いね!―絵本作家になれるんじゃない?」
「jajaja…そんな大したもんじゃないよ。
 大体が既存の童話や物語のパロディーだしね」
「今回も物語に妊娠が出てくるの(小首かしげ)?」
「あぁ、出てくるとも!―最近、夫婦の話題がハニエルより
 お腹の赤ちゃんに行きがちだっただろう?
 だから、ハニエルがいじけ気味だと思って―
 彼が誕生した時の喜びを物語調にして読み聞かせてあげようと思ったんだ!
 でも、そうするとどうしても“妊娠”というキーワードが
 出てきてしまうんだ」
「Sーまが好きそうな話だね。。」
「あの妊婦マニアに聞かせたらますます調子に乗るだけだから、
 彼には決して聞かせないけどね。。じゃあ、早速行くよ」
「うん☆」
「昔々あるところに穂プレガという大変美しい森の妖精がいました。
 穂プレガには、森にたくさんの動物のお友達がいました。
 その中でも特に仲が良かったのが黄色くて太った熊(以下、黄熊)
 でした。穂プレガは黄熊に『醜いやつめ』と憎まれ口を叩きながらも
 とてもかわいくてかけがえのない存在として、
 黄熊を大切にしていました。
 その証拠に、穂プレガは森に住むハチ達に頼んで、ハチミツ好きな
 黄熊のためにハチミツを調達してきてあげていました。
 そんなある日のこと―穂プレガがいつものように森を散歩していると