>>699 続き ※絵露有無:無

 穂プレガは、ラマーズ法で息を整えていましたが、また陣痛が来たので
 『うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん―うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!』と
 力いっぱいいきみました。動物たちが穂プレガの股間に注目する中
 ようやくこのいきみで赤ちゃんの頭が少しだけ見えてきました。
 『赤ちゃんの頭が見えてきましたよ!この調子この調子!』
 医者や助産婦らに励まされ、穂プレガはまた
 『うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん―うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!』と
 力いっぱいいきむと、頭が半分以上出ました。
 もう一いきみして、頭が完全に出て、更に一いきみすると
 身体が完全に出ました。
 『オンギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
 赤ちゃんの産声が森中にこだましました。
 『穂プレガちゃん!!出産おめでとう!!』
 動物たちは手を取り合い、
 歌を歌って穂プレガの出産を祝福しました。
 『おめでとうございます。元気な男の子ですよ!』
 医者からそう告げられ、ひじきと穂プレガは涙を流して
 息子の誕生を喜びました。
 この息子の名前は“ハニエル”と名付けられました。

 それから約3ヵ月後、お腹がペタンコになった穂プレガは
 ウエディングドレスを着て、遅ればせながら
 夫・ひじきと結婚式を挙げました。
 場所は森の中の教会。
 参列者は、黄熊やハチ、ウサギを初めとする森の動物達です。
 参列者たちの前で、ひじきと穂プレガは愛を誓い、
 ハニエルと3人で森の動物たちに見守られながら、
 末永く幸せに暮らしましたとさ。          おしまい」

ー完ー