>>233 続き ※絵露有無:無

「はい…(ショボン)」
「えぇっと―子宮口は―7cm開いていますね。
 まだ全開大ではありません―陣痛室に入って、
 じっくりとお産に備えてください」
「自分は先生も重々ご承知の通り、経産婦なのですが、
 まだ生まれませんか?―実はまだいきみたくすらならないのですが(サスサス)。。」
「ミセス肘軟出須―率直に申し上げて、あなたのお産のスピードは、
 経産婦にしてはゆっくりです―しかし、焦ることはありません。
 55時間かかった第一子の時と比べたら、信じられないほどスピーディーです。
 いいですか?―焦りは禁物ですよ!!
 第一子出産の時にも申し上げましたが、
 出産スピードでまでナンバーワンにならなくても良いのです。
 あなたの出産スピードは、初産婦の平均的出産スピードと同じ位です。
 経産婦なのにと損した気分になるかもしれません。
 しかし、赤ちゃんはマイペースで、赤ちゃんでのスピードでしか
 動いてくれません。辛抱強く待つのです。
 あなたはもう生き霊に取り憑かれていません。
 旦那様やご友人のサポートを受けて、自分のペースで出産することに
 集中してください―決して他人と比較して焦ってはいけません。いいですね?」
「わ―分かりました―では、陣痛室に移動します(サスサス)」

〜陣痛開始から約9時間後@きのこ行きつけの産婦人科の陣痛室〜

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!いったぁぁぁぁぁぁぁい!!」
「おい、ひじき…今、陣痛3分間隔なんだけど、
 なかなかそこから進んでいなくないか?」
「jaaa…そうだね。。でも、入院した時は、5分間隔だった。
 少しずつではあるけれど、前には進んでいるよ、肉リック!!」
「(!!!)おい、見ろよ!!―時計がもう午前零時を示してる」
「本当だ!ja!!今日は、12月7日!!きのの誕生日じゃないか!!」