>>950 続き ※絵露有無:無

“(暗い声で)もしもし、きのちゃん?―今、電話大丈夫?”
「(本当は皇帝にお電話する所だったけど、ま、いいや…)
 う…うん…大丈夫だよ―Sーま、仏杯、観てたよ…」
“ヒック…ヒック…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!”
「Sーま、自分にどんな声をかけて欲しいの(小首かしげ)?
 正直、自分の所にお電話をかけてこられても、
 Sーまの望むようなことは言ってあげられないよ(キッパリ)!」
“ヒック…ヒック…そんな…冷たいこと…言わないでよ…きのちゃん…
 ぼく…ぼく…11人中8位になっちゃったんだよ…ヒック
 もう…きのちゃんと一緒に…φ行けなくなっちゃったんだよ…シクシク…”
「そう―だから、キス倉で1人泣いていたよね?
 でも、泣けばすむと思ったら、大間違いだよ(ピシャリ)!!」
“なんで?…何でそんなこと言うの?…きのちゃんだって泣いてたじゃん!!
 きのちゃんだって…この前の五厘で…泣いてたじゃん!!”
「自分のヒラマサでの涙を、Sーまの仏杯の涙と一緒にしないで(ピシャリ!)!
 自分の涙は、色々あったけど、全力で頑張ったのが報われた結果の嬉し涙。
 そして、共にずっと一緒に頑張ってきた仲間(=ひじき)の努力が報われた結果の嬉し涙。
 だけど、Sーまのはなぁに(小首かしげ)?―精一杯頑張ったのに報われなかったことに
 対する悔し涙ですらなく、ただの観客の皆さんの同情を誘うための涙でしょう?
 そもそも、あなたは練習もろくにせずにゲームに逃げていた。
 ゲームに熱中して、練習はおざなりになった結果がコレでしょう?違う?」
“うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
 きのちゃんだって…きのちゃんだって…ゲームやってるじゃん。。
 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!”
「やっているよ―全てはヌケートのためにね!」
“ヌケートのため(グスン)?”
「そうだよ―リフレッシュのためだったり、集中力を高めるためだったり、
 ちゃんと目的があってやっているんだよ!
 Sーまみたいに、ゲーム配信をするまでのめり込んでいないしね。
 Sーまにとってヌケートって何?
 そんなにヌケートよりゲームが大事なら、ヌケートなんてやめてしまえば?」