★▲●ミステリー界の才人:吉村達也★▲◎
【朝比奈耕作シリーズ】、【温泉殺人シリーズ】、【歴史ミステリーシリーズ】
〜サスペンス、ホラー物まで
多彩・多芸を誇る吉村達也氏
最近、この人を知ったばかりなので、情報よろしく! 邪宗門は読んでて怖かったし落ちもやりきれない感じがすごい
でもほんと、そこまでするかというのはある…設定の過剰さを重視したのかな いやな奴、異常な奴を描かせたら天下一品ではあったな。
この前、横浜で元子役の女の子がストーカーに殺される痛ましい事件があったけど、ああいう恋愛感情が高じて暴走するストーカー男とか、
吉村作品によく出てきて、読んでいるだけで腹立った覚えがあるよw
「天城大滝温泉殺人事件」の犯人とか。 文通初恋先生
初期角川ホラーがまさに異常人物でイイ 言っちゃ悪いけど、頭使わずに読めるところがいいんだよな、吉村ミステリー。
大層な密室やアリバイトリックが出てくるわけでもなく、人間のよくある思い込みとか勘違いを逆手に取ったようなネタが多いから、解決編に辿り着く前に犯人を当てようという気にもならない。
警察が推理作家や精神分析医に捜査事情をペラペラ喋り、おおっぴらに協力を仰ぐのでリアリティも皆無。
西村京太郎までいくと登場人物もストーリーも無味乾燥で、昔の無声映画みたいなもんだが、吉村ミステリーはある意味「フルカラーの無声映画」ってところ(褒めてます)。 たまたま図書館で黒白の十字架を手に取って読んだけど、これ面白いな。
クロスワードパズルがなんとも不気味。ラストも気が利いている。 昔(確か厨房の頃)途中まで読んでなんじゃこりゃとなって放り出した「孤独」を、20年の時を経て読了した。やっぱりなんじゃこりゃな読後感だけど、吉村さんのやりたかったことはなんとなくわかった。
ただ、新潮社からは結局これ以降本を出していないわけだから、いまいちだったんかな。 ドラマ見たこと無いけどやはり志垣が和久井の頭をパカーンとはたくというお約束は有るのかな? 回転寿司殺人事件を久々に再読したら、回転寿司を食いに行きたくなった。 図書館で借りてきた「金田一温泉殺人事件」を読了。緑風荘に泊まってみたくなった。
ノベルス版だったんだけど、人名に誤字が多くて、京極夏彦の邪魅の雫のノベルス版みたいに、実は叙述なのかと疑ってしまった。
八木夏江(誤)→八木夏絵(正)はまぁいいとして、串木野敬吾が何ヶ所も串木野敬吉だったりして、実は敬吉が親父で敬吾が息子なんじゃないかと思うくらい(実際はそんなことない)。文庫版ではちゃんと直したのだと信じたい。
・「神田川に架かる両国橋」というツカミは面白い。吉村さんのはこの手の豆知識ネタが多いな、「日本国」とか。
・片平威雄の顎鬚だけ残して頭髪を全て剃り、口紅を塗った動機がいまいち弱い気がした。
・旅館「奥座敷」の座敷童子を犯人が怪しんだとしても、実際にそれをトリックに使うまで持っていけるかはちょっと無理があると思う。串木野がしらばっくれればそれまでなんだし。
・最後のオチは良い。 冒頭で提示される謎は魅力的なのに、種明かしをされるとショボいなと思ってしまいがちなのが吉村ミステリー。
猫魔温泉の白スーツで葬式に現れた男とか。 >>582
最初の魔界百物語も広げすぎた大風呂敷をうまいこと畳めなくて、QAZの正体が明かされても拍子抜けしていたかも知れないな。
新・惨劇の村も完結はしなかったんだっけ?
志垣と高木が葬式で悔しがる場面が最初に出てきて朝比奈の死が暗示されていたけど、本当に朝比奈死なせてシリーズ終わらせる気だったのかな。 朝比奈が死んだようにみせかけて実は異母弟を殺してなりかわっていた…なんて
探偵役が犯人エンドとか予想してみたり
でも真相はわからんな >>584
朝比奈が必死で助けようとしていた事件関係者が奔走の甲斐なく殺されてその葬式、とかいうショボいオチだった可能性も否定しきれない。
作中でキャラ愛を炸裂させすぎる吉村センセが易々と朝比奈を殺すとも思えないし、草薙葉子ですら殺しそうにない。 角川ホラー文庫の「文通」で重大な鍵を握るメ欄が昨日をもって廃止されてしまったんだな。