手始めに『告白』の「聖職者」を読んだけど、なんか突っ込みどころ色々ありそうで、新人賞受けるほどの作品か?と思ってしまった。
牛乳にHIV血液混ぜても希釈されて感染力ほとんどないんじゃない?とか(無知な中学生に感染の恐怖を与えるには十分だけど)、HIV牛乳を飲ませるという傷害罪を犯した先生が、逮捕されずに元夫と穏やかに暮らせる筈がないとか。
それに、あんな衝撃的な話を展開したら、先生の話を傾聴する生徒の秩序は途中で崩れて、騒動になって、中断せざるを得ないだろうに、それでも話を全うしているところに、釈然としなかったな。
まあ、今時の中学生が潜めているかもしれない心の闇とか、愛美ちゃんが死に至る経過なんかは、よく描かれていると思ったさ。