このミス大賞と出身作家や作品について語るスレ2
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まぁ発行部数は販売部数じゃないからね。発行部数の6割売れれば良いらしいし
それ以上売れれば、お金を刷ってるのと同じっていうしな
とは言え、苦しいのが出版業界。25万部つっても実質売れたのは2、3万部だろう 七尾はタイトルと表紙に釣られたやつが多そう
このミス作家はバチスタ以後も七里とか緑郎とか面白いのいるのに
ジャケ売れしたバカミス読んでこのミスはこの程度かと思われそうでいやだな >>70
さすがにそれはないw
出版社倒産するよ。 『しあわせなミステリー』を読んで、このミス出身作家はそれでも読ませると思った。
同じ宝島設定の「日本ラブストーリー大賞」出身の吉川英梨作品が、
何ともいえない微妙な出来で読むのがキツかった。
中山七里は司法試験受験経験があるのだろうか
岬は法曹資格をもってるし、いろいろ弁護士が活躍する場面が多い
そういえば、バレないように、詳細は避けるけど、
「ドビュッシー」のあれは、殺人どころか、そもそも犯罪にすら
ならない可能性があると思うんだが・・・単なる事故でしかないんじゃないのか 『ある少女にまつわる殺人の告白』が文庫になってたんで読んだ。
インタビューして回ってる男の正体とは?って散々聞いてたから期待してたけど
残念だが何をそんなに驚愕の真実としているのかよくわからなかったな。
自分が読みこめていないだけなのか?
文章自体は結構すらすらと読めたなという印象。 七尾は「死亡フラグ」は面白かったけど、ドSはいい加減にしろ、とw
文庫で出したほうがいいだろ、ラノベとしか思えない。 カエルを表紙買いしてさっき読み終えた。
表紙が無駄にカワイイしこの作者初めてだったんで
軽いノリのバカミス想像してたからエライ目に遭いましたw いい意味で
自分の中では久々のヒットで今後に来たい大。
>>76
自分もフラグでハマってドSも読み続けた。
フラグや「桶屋が〜」は構成の妙が光ってて面白かったけど
「朱に交われば〜」はストレートでやや物足なかった気がする。 深町のアウトバーンが売れてるようなので、初めて手に取ったんだけど
この人本当に男性作家なの?早く射精した男の言い訳が
「飲みすぎた」とか、男なら絶対に言わない(飲みすぎると麻酔効果で
イキにくくなる)描写したり、格闘描写が格闘技を見たこともなければ
ハードボイルドを読んだこともささそうな、おかしな動きになってたり
女性作家が何の知識もなくハードボイルド描きましたみたいな話になってる。 「―――ええい! くそっ! くそっ! あーもうちくしょー不幸すぎますーっ!!」
我ながら変態じみた叫び声だと思いつつも上条当麻は凄まじい逃げ足を止めようとしない。
深夜の裏路地を走り抜けながら、チラチと背後を振り返ってみる
8人。
もうかれこれ2キロ近く走り回っているのに、まだ8人。無論、元外国人部隊のコックさん
でもなければ現代まで生き残った機甲忍者でもない上条当麻にはこの人数相手にケンカをした
って勝ち目はない。元より、高校生同士のケンカなんて1対3を越えたら話にならない。実力
うんぬん以前にまず『無理』だ。 ドビュッシー読んだ。
カエルを読んだときも感じたが、この作者ヒントが下手なのかフェアすぎるのか、
かなり早い段階で「意外な犯人(真実)」とやらがおおむねわかってしまうw
それでも文章自体はグイグイ読ませるタイプなので全く退屈しないが。 隠し球4冊、3冊?
どれもうーんだった。
ブログでも尼でもほとんど感想ないのな。
コーヒーのやつくらい。 七尾の「死亡フラグ」の後読んだ「殺戮ガール」も面白かった。
みたら「死亡フラグ」の続編が出ているんだな。 内容的に変わりないから、今から剛力さん主演のドラマをタレーランに変更しようぜ >>89
あれってなんで剛力なんだろうな?
ぜんぜん似てないんだけど。 七尾は山手線探偵の続編が読みたい。
中山はヒートアップつまんなかった。 タレーランは、まあ面白かった。
京都に土地勘がないので、まったく楽しめない話もあったが、
書いている人は頭よさそうだなと思った。 ところでタレーランを抑えて大賞受賞した作品、どうなったか知っている人いる? >>2-3
03/06 猫物語(黒)(上)(BD/DVD)
04/03 猫物語(黒)(下)(BD/DVD) 自己解決。
天使の分け前、続編が出てる。
どこまでいけるか注目。 タレーラン
森のくまさん
死亡フラグシリーズ・・・
隠し玉の方が面白かったりして タレーラン、別に続編読みたくないけど、ごり押しで続きそう。
とても京大生とは思えないわかりづらい文章。
編集は気後れして黙って出版か? タレーランの大ヒットの要因
4割は表紙の女の子萌え
3割はタイトル
残りの3割が内容
ドラマ化するなら堀北マキ○ 戸田エリカ△ >>99
デビュー作だから慣れていないだけじゃないの。
だんだんこなれてくると思うよ。 タレーランは編集が仕事してないとしか言いようがないね。
京大に気後れしてほったらかしか。
悪意すら感じるw 編集が仕事した、MW文庫のカフェのやつと質屋のやつもアレだけどね [毒殺魔の教室]上巻、面白かった。が、単行本も文庫下巻も、近所の本屋・bookoffや図書館に一切ない。。
取り寄せて買うほどのものか・・・?
[ある少女にまつわる殺人の告白]は傑作。同系統で天下のベストセラーである「告白」や「白夜行」 をも軽く凌駕する、リアリティと内容の深さ。 毒殺魔の教室はイヤミスだと思ってる。
読んでる最中はいろいろ気になって仕方がないが、読み終わってみると後味の悪さばかりで満足感はあまりなかった。
所詮は子供の知恵だなーとか、この女マジキチだとか、愚か者はいつまでたっても愚か者だとか… >>110
そのひと、うっかり消防ガールの話読んだら途中でやめたくなる
レベルのひどさだった気がする。 塔山 郁だっけ?この人の作品はどれもこれも面白いとは思えなかったな・・・
一応読んだけど苦痛でしかなかった [毒殺魔の教室]下巻立ち読みで読了w
前半に比べて失速した感はあるけど、それなりに面白かった。
自分はあんまりイヤミスとは感じなかったな、そういう作品に慣れたせいか?
消防ガールは確かにあんまり興味そそられなさそう。 堀内公太郎の「公開処刑人 森のくまさん」
表紙に引かれて買ってしまった・・・
ドラマ、映画向きのストーリーだと思うな
小説だと意外性もなにもなく終ってしまうので
なんだかなぁって感じだったよ 『童謡を歌いながら、アイツがやって来る! 』
っていう帯のコピーも秀逸だね、「公開処刑人 森のくまさん」。
内容は3.5/5って感じかな。掲示板の書き込み部分は面白いけど 映画化ってでかでかと書いた帯が巻かれまくっててびっくりしたわ
首長竜が映画化されたら森のくまさんにまで「このミス大賞から続々映画化」って帯巻くんか?
「映画原作?」って思って買う客狙ってるだろ?
不誠実な商売しとんな このミステリがすごい大賞ならその通りだろうが
このミステリーがすごい大賞だからな
伸ばしだと推理の入らないハードボイルドや犯罪小説、
さらには経済小説、ホラーまで含んでもいいじゃん 確かに不誠実な商売するよね
一時期文庫化するときは必ず上下巻別売りにしてたしw
さすがにもうやめたようだが。 図書館で借りて読む、という選択も去年からしなくなったよ、大賞作品連。
一時は優秀賞作品も読んでいたのに。 タレーラン・・・・読みづらかった・・・
いろいろ仕方ないんだろうけど
途中主人公がただのバカだと思えてしまえる描写になるので
読み進めるのがつらい上に
最終的なオチもそれほど素晴らしいものでもないし
無理にミステリー仕立てにしないほうが珈琲小説として楽しめたんじゃないだろうか? その分、つまらなかった感ハンパなくてBook−offへの
放出がすごいw
どの店舗でも最低2冊は見かける。
次の新作もちょっと待ってればすぐBook−offに並びそう。 売れてる本のオフで見かける率が高いのは普通のことでしょ。 タレーランが売れた理由は
1表紙の美少女萌え
2「また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」という秀逸なサブタイトル
3○○万部突破! という帯の誇大広告気味の煽り
中身・・再読する気にならん >>132
そうですよね。
そういう狙いで刊行したんだろうから、的中したのは見事。 1冊目もブコフでゲットしたけど2冊目はブコフは難しそう。
1冊目で懲りたやつが買わないだろうから流れないかも。 >>123
確かに意味不明だけど、案外良心的かもな。
やたらと分冊するのは、ためし読みしたい人向けじゃないの?
上巻だけでも買ってみてみたいな。
でもしばらくすると、一冊になってたりする。
整理するならこれでいいけど。
>>128
まじで売れたってことだな。 >>134
ブコフに流れるまでひたすら待つか、図書館で予約するよ。 タレーラン2巻読了
前作よりは若干読みやすくなったかな?
ミステリ部分は前より弱い
コーヒー雑学的な部分も前より弱い
新キャラも特別個性が強いわけでもなく、何とも印象が薄い
方向性が行方不明になってる気がする
キャラを立たせるか、ミステリ部分を立たせるかハッキリした方が良いと思うわ 読者層の大半はミステリなんかに期待していないので
キャラで押していく方向しかないでしょう
で、それが挽けました!とかんぐぁとか、マンデリンさんだったりで。 ヒロインが可愛くない、主人公のアオヤマも嫌なヤツ。
まあビブリア的なラノベ読者にはウケるだろう。
ビブリアも全巻ブコフで揃えられるし、タレーランも
ブコフに流れるの待とうっとw おいおい本当に80万部も売れてるのか? タレーラン。 それを言ったら、ほかの小説だって、
ほんとに100万部も売れてるの?なの
いっぱいあるけど? 2もすごいポップとかで売り出し中、またヒットするんじゃないかな。書評サイトでも読んでる人多いし。 「爆弾テロリスト 灰色パンダ」 読了。
前作のピエロと変わらないスピード感がいい。
結構ウンチクは面白かったし、それを説得力、リアリティに
上手くつなげていたと思う。
でも、出てきたキャラが賛否を分けるかも。
なんとか受け入れられた俺は、それなりに面白かったが、
受け入れられなきゃ、ボロクソにけなしているかも。
「童石」面白かった。
ファンタジーノベル大賞系の作品って感じ。
語り口もスッキリしてて読みやすかったし、下手に風呂敷広げ過ぎずにまとめたのも吉。
大賞には小粒かもしれないけど、「生存者〜」よりはズッと良い作品だと思った。 中山七里、予想外に専スレなかったから驚いたわ
積読してた「追憶の夜想曲」読んだ
前作に続いてどんでん返しが面白かった
ただ、働かないで借金作ってる旦那殺して懲役16年求刑は重いな、とか
旦那の他に好きな男がいたなんて言ったらそりゃ心証悪くなるだろうに
早く刑務所から出たいって無茶言うおばさんだな、とか
直接トリックと関係ないところが気になってしまった
この求刑が相場だとしたら日本の法律って結構厳しいんだね >>149
毎度どこかにグロ風味添加だけど、エンタメ読み物として一定の水準は保っている作家だと思う。 >>149
>>148だけど、確かにミステリとして傑作というほどじゃない
謎解きよりエンタメ重視な感じだからミス板受けは良くないのかもな 中山と七尾とでセットでスレたっててもいいのにねw
全裸刑事みたいなバカミス書ける人材減ったな。 中山七里は3作読んだが、全部あたり。
連続殺人鬼カエル男
魔女は甦る
贖罪の奏鳴曲
カエルと奏鳴曲は微妙につながっている。
魔女は、バイオサスペンスとして面白かったし。
七尾与史の死亡フラグは、全部読んだ。
パート4もあるかも。
このミスといえば、最近は「タレーラン」が3冊で120万部突破とか。
あと「生存者ゼロ」が相当売れているみたいだ。
どっちも読んだけど、後者は推理ものというよりバイオ・パニック。
近いうちに映画化されそう。 単にパッケージングの力じゃね?
あれ出てすぐ売れてたじゃん 新刊チェックしてたらこんなの見つけた。
山下貴光『うどんの時間』(文芸社)
文芸社????って思ったけど、このミス大賞前にも一冊出してるのね。 タレーランとビブリアはBook-offで普通に全巻揃うし。 「秘密結社にご注意を」読み終わったんだけど
青木の最後のめぐみって愛美ってかくってどういう意味?そこだけよくわからなかったんだけど このミスの読者はクズが多いと聞きましたが本当ですか? 女王はかえらない を立ち読みしたけど、お金と時間がなくて43ページまでしか読めなかった。
気になって仕方ないから誰か最後まであらすじ教えて下さい。 603 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2015/01/25(日) 19:04:31.71 ID:Cm/sGRoO
女王はかえらない を立ち読みしたけど、お金と時間がなくて43ページまでしか読めなかった。
気になって仕方ないから誰か最後まであらすじ教えて下さい。 このミス出身作家では、海堂先生がトップだと思っていたけど、
最近、中山七里先生がバンバン作品を出してるね。
ドラマ化も多いし。
それと法坂先生は、本業が忙しいのか新作でないね。 七尾は表紙やタイトルでの媚び方が酷い
売れたくて仕方ない感滲み出過ぎていて好きになれない
珈琲屋は売れるために編集の軍門に降ったような感じがしてちょっとかわいそう >>162
オッサン=大崎で女、メグ=恵が苗字の男
女王一人は転落死、もう一人はオッサン手動で殺して完全犯罪 太朗想史郎って書いてないんかい
トギオ好きだったんだが
(アラの多いのは、認めますが) 塔山郁は最近復活して連載はじめた
高山聖史・・・・ 塔山郁は年に1作のペースででてる。
七尾与志は、ドS刑事シリーズ、山の手線探偵シリーズが続いている。
高山聖史は、受賞後に選挙モノの続編を書いてた。
その後は知らん。 東山はブラックライダー好きだけどなあ
ただ、又吉以外の受賞者、かわいそう
TVでコメント流れたの又吉だけぢゃん
他の受賞者は、無視ですか? そこまで言うなら仕方がない
又吉さんに隠れたもうひとりの芥川賞受賞者の素顔に仰天! | MACARON [マカロン]
http://maca-ron.com/article/7375 >>177
だから、こういうことしても、注目度があがらないのよね
でもこの人、世代的には、聖飢魔IIではないと思われ 東山さん、バックボーンもユニークだし
会見での話もいいこといってたのに
あんまり世間では話題になってない
芸スポ速報でもスレすら未だに立ってないし このミス出身作家の格付け
東山彰良(直木受賞、大藪受賞)〉〉〉柚月裕子(大藪受賞、山周候補、山風候補)〉〉〉〉
海堂尊(山周候補2回、吉川候補)〉〉〉〉〉乾録郎(大藪候補)〉増田俊成(山風候補)〉〉〉〉〉〉〉〉〉
深町秋生〉中山七里〉〉〉〉〉〉七尾与史〉友井羊〉佐藤青南〉安生正〉岡崎琢磨〉〉〉
高橋由太〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉浅倉卓弥 最初の中山七里のやつ、何だあれ?
論理がひとつもないじゃないか。 バレ 柚月裕子 直木賞ノミネート、、深野さんも候補 某ミステリ作家が女王の感想で
「仕掛けに騙された」とか書いてるのを見てマジで言ってるのかよと思った
まあリップサービスなんだろうけど 柚月裕子と山下貴光(第7回同時大賞受賞)
どこで差がついた 第7回受賞者で生き残ってるの
そもそも柚月さんだけという事実 989:
横浜でリアルバスタ事件発生
再評価の予感
990 :
まんま桜宮病院だな・・・
>989
死因不明社会に警鐘を鳴らしていた海堂センセイが正しかったんじゃん
剖検率を上げることはやっぱ必要なんだ オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越してきた人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。
それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰るなり出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権に引き入れた。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。 「スマホを落としただけなのに」隠し玉
370ページあたりから文章がダブっている。
377ページ、>冨野に鍵を手渡した。
これは富田の間違い。
ちゃんと校正しようね。 愚者のスプーンは曲がる
幼稚すぎて途中で断念ww
ラノベでも書いてろw 作者であ る柊サナカの作品はこれが初読。
物語は92歳になる八木ハツ江が自分の名前を呼ぶ男の声で目を覚ます所から始まる。ソファーに寝かされていたらしい自分に声を掛けてきた相手に目をやると声の主は身なりを整えた若い男。この場で長らく写真館を営んでいる平坂と名乗った男だったが、ハツ江には見覚えのない相手であった
。写真館の主人が自分に何の用か と訝しむハツ江だったが、写真館の中を案内されるうちに、ふと「自分は死んだのではないか」と気付いてしまう。 ハツ江の疑問を素直に認めた平坂は自分はあの世に旅立つ人間の案内人だと正体を明かすが、旅立ちの前にハツ江にやってもらいたい事があると申し出る。平坂はハツ江に膨大な数の写真が積み上げられているのを見せた上でハツ江の歳と同じ92枚の写真を選んで欲しいという。
選んだ写真は人が亡くなる時に見る走馬燈に張り付け「振り返りの儀式」を執り行うのに必要らしい。写真を選び始めたハツ江だったがその中に古い都バスが写った物が複数ある事 に目を止める事 に。
ハツ江の人生の中で一番振り返りたかった写真がその中に混じっている筈であったが色褪せてしまっていた事 に落胆。もう一度昭和24年7月4日のあの風景を見たいと願うハツ江に平坂は過去に戻ってその一枚を取り直す事が出来ると申し出る。
平坂は地下の倉庫にあった膨大なカメラの中から一台を選ぶとハツ江の記念すべき「バスの日」へと遡る。そこには駆け出しの保母として奔走する若いハツ江の姿があった… … 心温まる物を読ませて貰ったな、という心地よい読後感が残る一冊。
市井の片隅に生きた人々の人生を、それもあの世に旅立つ事 になった時に「あの日は自分の人生が一番輝いた」と思える日にまで遡り、自分の人生は悪くなかったと納得してもらった上で旅立っていく彼らを見送る案内人の話だけども、見送られる人々の送ってきた人生最良の日がどんなものだったか、彼らが人生の中で交わったのがどんな人たちであったのかを活き活きと描くタッチが非常に素晴らしい。
構成の方は80、90頁程度の中編が二本と40頁ほどの短編一本(最後の短編はある意味長めのエピローグみたいなものだけ ど)。
あの世に旅立つ事 になった人々があの世とこの世の中間地点にある写真館の主人・平坂と「人生最良の日」を振り返るために過去に遡行して「最高の一枚」となる写真を撮るというのが基本のパターン。平坂と過去に旅立つ人々は92歳になる元保母の老婆、47歳で刺されて死んだヤクザ、7歳の児童となかなかヴァリエーションに富んでいる。 なんといっても秀逸だったのは上にも導入部分を紹介させて貰った元保母の八木ハツ江が駆け出しの保母だった頃を描いた昭和24年のエピソード。
戦後すぐのモノの無い時代に足立区の片隅で共働きでないと食べていけない父母の為に設けられた保育園で「ないない尽くし」で給金すら滞りがちな中、自分でもなんでこんなに頑張らなきゃならないんだろうと思いながらも奮闘する若き日のハツ江の姿が誠に健気。
豊島区の片隅の自宅から片道一時間半もかけて通勤しなきゃならない上に製鉄会社の片隅に設けられた小さな保育園で近所の意地悪な奥様に苦情を入れられながら働いていたハツ江が圧力で向上の片隅に借りていた部屋を取り上げられ土手で保育を始めざるを得なくなるなどハツ江には次から次に難事が舞い込んで目を覆いたくなるほど。
それにしても一つ一つのエピソードがリアルだなあ、と思っていたら何とこれ実話がベースらしい。足立区にある青空保育、都バスの払い下げ車両を用いた園舎と変遷を辿って来た創立70周年の新田保育園の歴史をベースにしているのだとか。 そんな人生やり切った婆さんのエピソードに続くのが中年ヤクザ・鰐口の話なのだから読む手は止まらない。
47歳で刺されて野垂れ死にとハツ江とは対照的な人生ではあるのだけ ど、このヤクザがシノギの一環として始めたリサイクルショップで「形だけの修理工」として雇われた「ねずみくん」と呼ばれる奇妙な青年との交流は別の意味で心温まる話となっていた。
この「ねずみくん」壊れたモノの修理に関しては疑いの無い天才。ただ、ある種の発達障害みたいな感じで人とのコミュニケーションが絶望的に取れない青年で何より「命」の概念が理解できず「壊れたハムスターの修理」を引き受けてしまう場面など読んでいて「ぞっ」とする様な部分もある。
そんな「ねずみくん」が引き裂かれた大切な写真を悲しむ異国の少年から引き受けた顛末はヤクザながらも妙に情け深い鰐口の姿が描かれニヤリとさせられる。この世を去る前に会いに行った「ねずみくん」が口にした言葉には命の概念が理解できなかった青年に起きた変化にはっとさせられる
素晴らしい幕引きと言えよう。 この中編二作はあの世に旅立つハツ江と鰐口が主役みたいな部分があるのだけ ど、最後の一編は少々趣が異なる。
写真館の主人・平坂には記憶が無く、持っているのはどこで撮ったかも分からない写真が一枚だけなのだけ ど、最後のエピソードでは被虐待児の7歳になるミツルちゃんと遊ぶ傍らで何故か色々教えようとする平坂自身の姿が描かれ ている。その意図が明かされた時に平坂が持っていた写真の正体が明かされるという中々凝った仕掛けとなっている。
天寿を全うしたにせよ、人生途上で野垂れ死にしたにせよ人生のどこかにあった「最良の一日」を確かめにいくという趣向もそこで描かれる故人と生前に関わった人たちとの心温まるエピソードも「あ、こういうの好きだな」と思わされた上で嫌味なく読み終える事が出来た。
尖ったものは無いのだけ ど、こういう丁寧に作り込まれた良作で幸せな気分になれるというのは読書として良い体験だなと改めて思わされた、そんな一冊。疲れている時なんかには是非お勧め。 https://twitter.com/Kamiya_Masanari
大賞じゃなく優秀賞みたいだけど、ツイート内容がw
一時間も散歩ってさw他も色々と痛い。
読者おいてけぼりで一人舞い上がって感じ。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) >>215
月刊神家正成とか、どんだけ自分好きなんだって感じww もう昔みたいな読み応えのある作品は中々出てこないんだろうな。人間を不覚描いたような作品。
目先の奇抜さや、変わったトリックや舞台で誤魔化しているだけの作品が年々増えてきている。
読書離れが進んでいると言われるが、これは出版社と作家にも問題があるんだろうな。 >>219
219今もいるかわからんがw
@satouseinan
「出版社と作家にも問題があるんだろうな」
沸点低くDM晒す作家がこのミス出身だからね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています