最強に「意外な」犯人って?2
おもしろかったんで、まだまだ議論しよう。
人間の想像力が無限であるかぎり、意外な犯人にも限界はないはず。
前スレ
最強に「意外な」犯人って?
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1057237389/ >>407
藤子不二雄A「禁じられた遊び」の完全版 >>405
当然SFミステリーだけどソウヤーの
「ゴールデン・フリース」「ターミナル・エクスペリメント」 当て馬の探偵が間違った推理で犯人扱いしたけど
真打の探偵が冤罪を晴らして真犯人を指摘して無事解決……
と思ったらそこまで計算していた、最初に犯人扱いされた奴がやっぱり犯人 記述者が犯人とか
作中作でその作者自らが犯人ってのは腐るほどあるけどね 語り手が犯人というパターンじゃなくて、語り手よりメタレベルにいる作者そのものが犯人だったみたいな 殺された本人が犯人で
自殺ではなく
本人が気付かないミスで自爆タヒするパターン ロボット三原則を律義に守るからロボットが犯人ってないな >>411
バレになるからメル蘭に書くが、これはほぼあてはまる
当て馬は探偵じゃなく刑事だが
>>421
小松左京の短編「ヴォミーサ」
ロボット三原則がある世界でロボットの殺人を書いてる >>412
100まではいってないと思うがおそらく90歳近い犯人なら(メル蘭)
超常的な存在(不老不死で800歳)でいいのなら高橋留美子の「人魚の傷」
>>417
タイムスリップ森鴎外 >>425
天皇というか天皇家全体が犯人って感じだが
「聖徳太子はだれですか?」 それはありそうだな
警察小説で警察上層部の組織的な犯罪陰謀に主人公の刑事が巻き込まれていくみたいな感じで ドラマの相棒では検事総長 内閣官房長官が犯人とかあったしありそう 漫画だけどサイコメトラーEIJIの最後の事件は
黒幕が警視総監 オレが犯人で一番カタルシスだったのは、ロス・マクドナルドの『さむけ』だな
内容も誰が犯人だったかもさっぱり覚えてないが、やられたって感じだけは覚えてる こいつ怪し過ぎるからむしろ絶対に犯人じゃないだろと読者が予想した人物が犯人だった 一番怪しくなさそうな人物が実は犯人とミスリードしたいんだろうその手は食わないと
読者が犯人候補から除外した一番怪しくなさそうな人物が犯人だった 犯人は話の序盤から出ているべきという定石を破って最後の一ページに突然に出てきた人物が犯人 >>434
ゲームだけどメル欄だな
いきなり冒頭で古畑やコロンボだったら絶対に食いつきそうな
うっかり発言
その後もストーリー全体を通して挙動不審、精神不安定、捜査に全く非協力的
犯人だと分かるかなり前に被害者に対して「人間のクズ」「殺してやればよかった」と
憎しみの感情を見せるシーンもあるが、真相はまんま本当に殺してたw
>>438
土屋賢二がエッセイでそういう推理小説はどうか?って提案してたな どんどん意外じゃなくて
ありえない犯人になってるw 最初から警察にも周囲にも疑われまくりで
逮捕されて裁判まで行ったけど無罪になった奴がやっぱり犯人でした
みたいな裏の裏をかいたみたいなパターンは
戦前の時点でも普通にあるんだよな
もうその当時から推理小説のトリックや犯人のパターンは出尽くしたと言われていたのもうなずける 最後の1ページに突然出てきたのが犯人って叙述トリックでは使えそう
ずっと登場してたけど叙述によって居ないように書かれていたとかにする >>442
まあバークリーとかノックスとか、とにかく反則技が大好き、
意外な犯人の為なら手段を選ばない、みたいな作家が
クリスティなんかと同時代に既にいたわけだしな
そういうのをどんどん追求してゆくと、推理小説とその読者を皮肉るような
メタ小説っぽくなってゆくのも昔から変わってない
東野圭吾がメタ小説そのものの「名探偵の掟」で犯人あてダービーをやってて
容疑者リストに◎本命 ○対抗 ×穴馬 みたいなマークをつけたりして
意外な犯人にこだわる作家や読者を皮肉っていたが、たどり着いた真相は、
犯人は二重人格だったってオチでそれもとっくにいくつも前例があるという
クィーンも我孫子もやってる いかにも犯人らしい奴がやっぱり犯人だったというネタでも
すれっからしの読者なら裏の裏をかかれたと関心するかもしれないが
普通の読者なら何のひねりもないなと思う だから意外な犯人を追及すればするほど
ミステリヲタ向けになってゆくんだよな
作中でも「普通のミステリーでは大抵こういうパターンで、
読者はこいつが犯人だろうと思うだろうが…」
みたいに言及したりして
メタ小説ってのはそういう事で 犯人である人物の存在を隠しておくというのは叙述トリックでは常套手段か
筒井康隆、ロートレック荘など 中国人を犯人にしてはならないとかいう原があったが
中国人が犯人でも陳腐な実話ネタ程度の話で終わり そういえば夢オチのミステリーってあったっけ?
夢ではAが犯人だったが現実はBが犯人だったってパターン
事件そのものが全部夢だったパターン
どっちでもいいけど
これまで書かれていた内容は全て小説内小説で現実ではありませんでした
もしくはVRのシミュレートマシン内部の話でした
映画でした、演劇でした…みたいなのはいくつか知ってるが、
そういうのは無しにして、あくまで睡眠による夢でしたってケース 井上夢人「魔法使いの弟子たち」
ストーリーのほとんどが予知能力で見たビジョンだったというオチ まあ、犯人は誰か、という興味で読むとしたら
犯人はいなかった(事件と思ったのは全て事故)というのが一番意外かもしれない そんな安易な手を使ったら作者は袋叩きにあうだろう。よほど巧みな処理をしない限り。 メル欄も事故オチ
もっとも事故だったのを利用したまったく別件の殺人事件は起きてるけど
ちなみにそれをケイゾク特別編が丸パクリ
0の殺人は明確な殺意を持った犯人もどきはいて、そいつ自身のせいで
”事故”が発生したわけだから、純粋に事故って言い切るのはちょっとなって
思わないでもない
その点メル蘭で起きた事故は人の意思の介入してない純然たる事故だった 犯人はいないという意味では深水黎一郎のウルティモトルッコ(改題最後のトリック)
のオチがそうだよ。
今まさに読んでいる読者が被害者を殺す事になるから。 あれはむしろ自殺だな
線路に飛び出して電車に轢かれて乗客が犯人って言ってるみたいなもん ジャンルによって犯人が超意外になる事もあるな
社会派サスペンスとかじゃなく、嵐の孤島とか吹雪の山荘とかの
所謂クローズド・サークルの本格ミステリーなのに、
犯人は大物政治家の雇った殺し屋かヤクザ。しかも外部犯 クローズドサークル物で外部犯だったというネタは読者が納得できるかどうかによる 典型的な
誰も思いつかなかったことじゃなく
誰もが思いつくけどやらないことだからな
やるからにはそこから相応の説得力と独創性が求められる >>461
ただの自殺では保険金が下りない。そこで読者を巻き込むことによって遺族に保険金を残すことに成功する。よくできたプロットだと思うが。 あれが自殺でないなら、読まれたら恥ずかしさの余り死んでしまう文書を公開する作者が犯人
殺意の無い読者を犯人とするのは無理がある クローズドサークルではないが、詩坂雄二の電気人間の虜はミステリーとして成立
しつつ、外部犯だぞ。 >>466
だったら作者が犯人でもいいさ。無意識にせよ読者が加担する枠組みを実現したことが新しいと言っている。
犯人=罪に問われる人 という等号が成り立つかどうかはまた別の話 勘違いしているみたいだから書いておきますと
ウルティモは、現実と虚構(本)が一体になっているんですよ。だから作者が犯人とか
ってのはあり得ないんです。
実際の(まあ可能性はゼロだし、そうじゃないと困るのだが)時間とリンクしているので、読者が読む=殺人が現実の事として書かれているんです。
あくまでも小説に倣うとですが。加えて言うと、ミステリーにおいて現実にはどう裁かれるかなんて重要じゃないでしょう?フーダニットにおいて私たちは間違いなく犯人ですよ。 どんな設定にして誰それが犯人としたところで、それを考えたのは作者だから
どんなミステリーでも結局作者が犯人なんだよな
将来人工知能が小説を書くようになってミステリーを書いた場合
人工知能が犯人かそれをプログラムしたプログラマーが犯人かっていうのはあると思う それを言ったらおしまいなんじゃないかと。そんな事を言いだしたら
そもそも作者が犯人ということならば、世の中にミステリーなる小説が無ければ作者は犯人になり得なかった。言わばミステリーがあるから犯人なのだ。
世の中にミステリーなるものが生まれたのは、世界初のミステリー小説であるバーナビー・ラッジ(あるいはモルグ街の殺人)のせいだ。
ディケンズ(あるいはポー)こそが全ての事件の犯人だ。いいや、まて。殺人と犯人という概念の出発点であるカインとアベルこそがはじまりではないか?つまり、カインこそが全ての事件のはじまりの犯人だ。
いいやまて、カインという殺人者を生み出した者こそが真犯人ではないのか?という
実に無駄な議論が始まってしまうよ。 ウルチモトルッコは
どうやって読者に殺させるかの発想が面白いハウダニットな作品だな
フーダニットで言えばやっぱり被害者本人(他者によって殺されるように仕掛けた自殺)ってのが一番近いやろ 被害者本人がは割と多い気がする。カラスの親指は読みようによってはそうだし、要は
余命幾ばくない人物がある人物を救うために自らの命を懸けてパターンはみんなこの被害者本人が実は犯人だったのだ作品。
レギュラーが犯人なら、すでにアガサクリスティ、エラリークイーンが書いているけど。主役ですし。 シリーズ物でちょっととぼけたワトソン役として主人公のよき相棒として登場していた人物が犯人
まあ、たいていそこから更にどんでん返しがあったり、事情があって止むに止まれぬ犯罪だったとかのエクスキューズがあったりする それは信頼できない語り手と言われるもので、すでにトリックとして確立されている。 クローズドサークルで一人だけアリバイのない奴がいて
そいつが犯人 クローズドサークルに一人だけ外部との出入りが自由な奴が居て犯人だったという例のあれ シリーズキャラクターが犯人っていうのでも
主人公が犯人とか、主人公の相棒が犯人ってのが普通だが、
レギュラーか準レギュラーだが、主人公の肉親が犯人ってのは無いかな
例えばホームズの兄や浅見光彦の母親や兄が犯人みたいなパターン 「○○様のたたりじゃあ〜〜」系の事件で、そう言ってるババアが犯人って
書き込みが前にあったが、本当に祟りだった=○○様の怨霊が犯人だったってのは? キャラが立ってない奴が犯人じゃあ読者が納得しないと思う
シリーズキャラクターでもモブに近いような奴が犯人じゃ何だそれとなる ジェイソン1がそうだぞ。母親が犯人。
モブが犯人でも成立するケースは、セブンのジョンドゥみたいなタイプか、乙一の
GOTHみたいな一人称で主人公が犯人と見せかけてパターンなら可能。
ちらっと出た管理人が犯人はあるよ。前にサスペンス劇場みたいのであった。
だれだよ、こいつ。回想が流れてもだれだよこいつ。
意外とこのパターン多いよ。 モブ犯人の最たるものは踊る大捜査線の一作目かな
セブンの犯人はモブとして登場していても相当にヤバい奴なので
正体を現した後は所謂「モブ的」なキャラではなかったが、
踊る1のモブ犯人は能力的にも性格的にもモブ的な小物だった あと国内のミステリー限定だが確実に「意外な」犯人を一つ
韓国人、もしくは在日韓国人が犯人
日本版ノックスの十戒に
「韓国人を(出版社の諸事情で)犯人にしてはいけない」
というのが存在するので… モブというか叙述で一番目立たないように書かれているのが犯人ってあったな 亡国のイージスでは北の工作員が犯人だったし
緒川怜の作品に中国残留孤児が犯人というのもあった
韓国朝鮮・中国ネタというのも珍しくないと思う
リアルな犯罪物なら普通にあるんじゃない あ、>>493の踊るの1作目ってのはTVではなく映画の1作目の事 執事・メイド・使用人が犯人
通報で駆けつけた近所の交番の制服巡査が犯人 冒頭から明白な動機がはっきりしてて、アリバイもなく、いちいち挙動不審で、俺はやってないと主張するやつ。 読者の友人が犯人という設定にしたら
ぼっちだから友人なんていないという読者から苦情が来た 謎解きの時まで全然セリフがなかった、殆ど背景と化していた使用人 筒井康隆のロートレック荘って叙述トリックだが、そのトリック自体を読み
落としたのか、どこか俺には分からなかったから、犯人が明らかになった
時最高に意外だったわw メタギャグ的な短編とかではなくシリーズ長編でありながら
名探偵が指摘した犯人が無実で、ワトソン役のズッコケ警部(命名・東野圭吾)が
指摘した犯人が正解
それも名探偵が何らかの事情でわざとそうしたとかじゃなく
ガチで間違たケース 明治もの、実は西南戦争で死んでいなかった西郷隆盛が犯人・黒幕 アリバイ確認で1回訪れただけの蕎麦屋の主人の後ろにいたバイトの店員
犯人だと発覚する迄登場はこれ1回きりセリフなし