最強に「意外な」犯人って?2
おもしろかったんで、まだまだ議論しよう。
人間の想像力が無限であるかぎり、意外な犯人にも限界はないはず。
前スレ
最強に「意外な」犯人って?
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1057237389/ >>466
だったら作者が犯人でもいいさ。無意識にせよ読者が加担する枠組みを実現したことが新しいと言っている。
犯人=罪に問われる人 という等号が成り立つかどうかはまた別の話 勘違いしているみたいだから書いておきますと
ウルティモは、現実と虚構(本)が一体になっているんですよ。だから作者が犯人とか
ってのはあり得ないんです。
実際の(まあ可能性はゼロだし、そうじゃないと困るのだが)時間とリンクしているので、読者が読む=殺人が現実の事として書かれているんです。
あくまでも小説に倣うとですが。加えて言うと、ミステリーにおいて現実にはどう裁かれるかなんて重要じゃないでしょう?フーダニットにおいて私たちは間違いなく犯人ですよ。 どんな設定にして誰それが犯人としたところで、それを考えたのは作者だから
どんなミステリーでも結局作者が犯人なんだよな
将来人工知能が小説を書くようになってミステリーを書いた場合
人工知能が犯人かそれをプログラムしたプログラマーが犯人かっていうのはあると思う それを言ったらおしまいなんじゃないかと。そんな事を言いだしたら
そもそも作者が犯人ということならば、世の中にミステリーなる小説が無ければ作者は犯人になり得なかった。言わばミステリーがあるから犯人なのだ。
世の中にミステリーなるものが生まれたのは、世界初のミステリー小説であるバーナビー・ラッジ(あるいはモルグ街の殺人)のせいだ。
ディケンズ(あるいはポー)こそが全ての事件の犯人だ。いいや、まて。殺人と犯人という概念の出発点であるカインとアベルこそがはじまりではないか?つまり、カインこそが全ての事件のはじまりの犯人だ。
いいやまて、カインという殺人者を生み出した者こそが真犯人ではないのか?という
実に無駄な議論が始まってしまうよ。 ウルチモトルッコは
どうやって読者に殺させるかの発想が面白いハウダニットな作品だな
フーダニットで言えばやっぱり被害者本人(他者によって殺されるように仕掛けた自殺)ってのが一番近いやろ 被害者本人がは割と多い気がする。カラスの親指は読みようによってはそうだし、要は
余命幾ばくない人物がある人物を救うために自らの命を懸けてパターンはみんなこの被害者本人が実は犯人だったのだ作品。
レギュラーが犯人なら、すでにアガサクリスティ、エラリークイーンが書いているけど。主役ですし。 シリーズ物でちょっととぼけたワトソン役として主人公のよき相棒として登場していた人物が犯人
まあ、たいていそこから更にどんでん返しがあったり、事情があって止むに止まれぬ犯罪だったとかのエクスキューズがあったりする それは信頼できない語り手と言われるもので、すでにトリックとして確立されている。 クローズドサークルで一人だけアリバイのない奴がいて
そいつが犯人 クローズドサークルに一人だけ外部との出入りが自由な奴が居て犯人だったという例のあれ シリーズキャラクターが犯人っていうのでも
主人公が犯人とか、主人公の相棒が犯人ってのが普通だが、
レギュラーか準レギュラーだが、主人公の肉親が犯人ってのは無いかな
例えばホームズの兄や浅見光彦の母親や兄が犯人みたいなパターン 「○○様のたたりじゃあ〜〜」系の事件で、そう言ってるババアが犯人って
書き込みが前にあったが、本当に祟りだった=○○様の怨霊が犯人だったってのは? キャラが立ってない奴が犯人じゃあ読者が納得しないと思う
シリーズキャラクターでもモブに近いような奴が犯人じゃ何だそれとなる ジェイソン1がそうだぞ。母親が犯人。
モブが犯人でも成立するケースは、セブンのジョンドゥみたいなタイプか、乙一の
GOTHみたいな一人称で主人公が犯人と見せかけてパターンなら可能。
ちらっと出た管理人が犯人はあるよ。前にサスペンス劇場みたいのであった。
だれだよ、こいつ。回想が流れてもだれだよこいつ。
意外とこのパターン多いよ。 モブ犯人の最たるものは踊る大捜査線の一作目かな
セブンの犯人はモブとして登場していても相当にヤバい奴なので
正体を現した後は所謂「モブ的」なキャラではなかったが、
踊る1のモブ犯人は能力的にも性格的にもモブ的な小物だった あと国内のミステリー限定だが確実に「意外な」犯人を一つ
韓国人、もしくは在日韓国人が犯人
日本版ノックスの十戒に
「韓国人を(出版社の諸事情で)犯人にしてはいけない」
というのが存在するので… モブというか叙述で一番目立たないように書かれているのが犯人ってあったな 亡国のイージスでは北の工作員が犯人だったし
緒川怜の作品に中国残留孤児が犯人というのもあった
韓国朝鮮・中国ネタというのも珍しくないと思う
リアルな犯罪物なら普通にあるんじゃない あ、>>493の踊るの1作目ってのはTVではなく映画の1作目の事 執事・メイド・使用人が犯人
通報で駆けつけた近所の交番の制服巡査が犯人 冒頭から明白な動機がはっきりしてて、アリバイもなく、いちいち挙動不審で、俺はやってないと主張するやつ。 読者の友人が犯人という設定にしたら
ぼっちだから友人なんていないという読者から苦情が来た 謎解きの時まで全然セリフがなかった、殆ど背景と化していた使用人 筒井康隆のロートレック荘って叙述トリックだが、そのトリック自体を読み
落としたのか、どこか俺には分からなかったから、犯人が明らかになった
時最高に意外だったわw メタギャグ的な短編とかではなくシリーズ長編でありながら
名探偵が指摘した犯人が無実で、ワトソン役のズッコケ警部(命名・東野圭吾)が
指摘した犯人が正解
それも名探偵が何らかの事情でわざとそうしたとかじゃなく
ガチで間違たケース 明治もの、実は西南戦争で死んでいなかった西郷隆盛が犯人・黒幕 アリバイ確認で1回訪れただけの蕎麦屋の主人の後ろにいたバイトの店員
犯人だと発覚する迄登場はこれ1回きりセリフなし 主人公のよく行くラーメン屋の親父が猟奇殺人鬼で人肉出汁ラーメンを出していた 毒殺かと思わせておいて、真相は公害による病死で犯人はいなかった
なんか社会派ミステリーにありそうな気もするが 見立て殺人が実は医療ミスを隠すための殺人だったというのを読んだ記憶があるような モブ犯人はブラウン神父の見えない男でやられちゃってるからな 江戸川乱歩の「黄金仮面」が
こいつはルパンですとかいうすげーオチだった気がする 他の作家のキャラをキャラ付け無視して使う
ルパンや二十面相は殺人はしないというモットーなのを平気で殺人犯にする 絶対に人殺しはしないはずの人物が殺人犯だったら確かに意外だ マザーテレサを題材にした社会派ミステリで
マザーテレサが犯人 キリストが犯人、釈迦が犯人、モーゼが犯人とかでもあまり意外な感じはしない
宗教が殺人をするというのが別に意外ではないから 都市伝説系の殺人が起きて、どうせ何か理由がある奴がやってんだろと思わせて
本当に都市伝説が現実だったというのが詠坂のあれか 黙示録が神様がぽいって投げたラッパを拾ったガキがプーって吹く度にアパドンして
人類滅亡していくお話だから、神様とかなんとかはありうる話。
どこの宗教の大概は滅亡を何かしらの形で記述しているから、神様系が犯人は別に。
詩坂雄二の電気人間の虜が都市伝説が現実だったというミステリですよ。 神様が犯人とか言いだすと>>524が言ってるような天変地異を起こして
愚かなる人類に罰を…みたいな感じになりがちだな。それだともうミステリーじゃないし
どこかの館で誰かが殺され、容疑者も何人かいる
名探偵が捜査をしてゆき、ついに名探偵は論理的に神様が被害者に対して罰を与えて
殺したという結論に達する…こんなのを読んでみたいが 探偵が論理的に事故死だと結論づけて、これは「神の手による殺人だ」
っていうのはあったが、これはあくまで比喩でしかないし
探偵が「我々のこの世界は推理小説の世界だ」って結論付けるのもあった
本当に神が罰を与えたというのを論理的に解き明かすって話だと
それに近くなるのかな
山本正紀、山本弘、小林泰三あたりが好んで書きそうな題材 探偵、殺された被害者含めて登場人物全員が犯人なら最高に意外な犯人じゃないかな。
すげーめんどくさいから多分こんなミステリ今までないと思う。 小説の登場人物が、メタレベルの作者を犯人として告発する 神様が犯人っていうと麻耶の荒れかと思ったけどあれは神様自体は直接犯行しないんだった 横暴なだけで無能な探偵にやり込められる冴えない中年刑事が犯人 >>532
そんな例をお前がいくつか知ってるだけだろ?
なーにが「たいてい」だ、バカくさい 便乗犯がいるのも珍しくはないってだけで大抵って言えるほど多くはないと思う 連続殺人で犯人を挙げたけど事件はさらに続行したというのはありがちなパターン
物語の中盤で犯人が捕まれば真犯人は別にいると分る 物語の中盤で逮捕されるが冤罪となって話から退場した人物がラストに突然登場し犯人 >>531
モンキーパンチの漫画でそんなんあったな
モンキーパンチの原作短編を集めたアニメ集にも入ってる
あまりにもわざとらしい横暴警部だったが、当時はこんなキャラ
普通だったんだろうなって感じで疑ってなかったら、まさかの… 一番怪しくない奴が犯人ってもうミステリーの鉄板だから
一番犯人らしくない人物を複数出して対策するしかなくなる >>532 これで思ったけど
作中の探偵が連続殺人自体は逮捕するんだけど
何件目かに起きた便乗犯には気付かずに同一犯だと決めつけ
便乗犯については言及されないって作品あるのかな
よく読んでいれば読者にはおかしいと気付くんだけど、それ自体は作中で語られないっていう感じの 一人しか殺してないのに他の何件かの殺人もやったことにされ死刑判決を受ける
一人だけなら死刑にならないから冤罪だと主張するも、一人は殺したことは事実だから
世間の目は冷たく、その手の団体も助けに入ってくれない絶望的な状況の男を描いた社会派ミステリー 意外な犯人の究極型として読者が犯人というミステリーを
今まで何人もがチャレンジしてきたが真に成功したという者はまだいない 深水黎一郎の最後のトリックを読んでみな。まさに読者が犯人だから。
多分この作品以上に読者が犯人の作品を書ける作家はいない。 >>最後のトリック
結局あれは単なる自殺だし、あえて言うなら読者にあの手記を読ませた作者こそ犯人 それは小説を離れた現実の話であって、書かれた時間が現実の時間とリンクしている
から、まちがいなく読者が犯人だよ。 小節自体の作者の他に、小説の中の語り手としての作者が居るので、その人物が犯人だよ ケチをつけたいのはわかるが、最後のトリック以上の読者=犯人ものが、今後生まれるとも思えないな 最後のトリックは自殺するために読者を使ったというだけの話であって
自殺するために道路に飛び出して車に轢かれ、その運転手が犯人というようなものでしかない そしてその読者も小説を読んでいる現実レベルの読者じゃなく
小説の中の語り手が想定している小説世界の中の読者だから
現実の読者はなんら手を下したわけでもない 再読をおすすめする。
たぶん中途半端にしか読んでないから。 あれもこいつ殺してえという憎々しい人物に設定しとけば
読者が殺意を持ったってことで多少は説得力があったな そもそも書いたものを読まれたら恥ずかしくて死んでしまうなんてことが現実にあるわけがないので
その時点であれはフィクションの中の世界でしか通じない >あれはフィクションの中の世界でしか通じない
当たり前だろ。本当に現実世界で犯人になって、読後に逮捕されたら満足するのか? >>556
逮捕されたいわけではないが、リアル読者が犯人だと理論的に証明できて
初めて「究極の意外な犯人」の名に値するわけで
フィクションの中での読者に限定されるのであれば
それは別に意外な犯人でもなんでもない
別に「最後のトリック」自体に文句があるのではなく
あの程度で犯人=読者を成立させたと言ってほしくないだけ 要するにフィクションと現実には壁があるから
読者だけ現実の読者を使って犯人に仕立てるというのはそもそも無理な試みなのだよ
現実の読者はフィクションの世界の中には入れない それに、読者が小説の中の殺人の犯人だと証明されたところで逮捕される心配はないな
現実に殺人が起きているわけではないのだから >>558
無理だから究極なんだよ
錬金術や永久機関と同じ
見果てぬ夢
永遠のロマン 「最後のトリック」って読者は殺意も憎しみ利害関係もないのにあんたが犯人と決め付けられてもハァ?だよなあ >>561
そこがいいんじゃないか。
何の憎しみも利害関係もない(むしろ応援したい気分になる)人物を、
死に追いやってしまった一因が自分であることを知ってプチ罪悪感を味わう。
ところがその本人から、「私を殺してくれてありがとう」と言われて救われる。
実によくできた小説だよ。あんな読後感を味わえる小説は他にない。
フィクションとリアルの間のリンクの張り方も絶妙。
553ではないが、再読をお勧めする。 小説の中の人物が読者が「死因」となっていたという設定で死んだところで罪悪感なんか微塵も持たないよ
しょせん作り事のお話なので >>563
>死に追いやってしまった一因が自分であることを知って
いや、一因があるとは全く思えない点が問題なのだが 読者が犯人だと言われても
最後のトリックを含めて
全部こじつけのようにしか思えない
未だに論理のアクロバットによって
「なるほど、これは読者が犯人だわ」
と思わせてくれる作品に出合ったことはない そいつのせいで死んだという設定さえ作っとけば現実のどんな人間でも「犯人」にできちゃう
読者の母親でも、総理大臣でも、天皇でも自由自在 その設定の謎解きをするのがミステリーなので、設定のないミステリーというのは読んだことない。
ということは、作者がノープランで書き始めてふわーっとしたまま終わる駄作。
その作品の犯人がもっとも意外な犯人かもしれんね。
犯人はお前っぽいけど、でも意外とあんたかもしれない、つーかほんとにこの中に犯人いんの?まあ結果読者が犯人かもしれないけど、そこは読者の想像に任せる的な終わり方をするミステリー、でも犯人はいる。