>>561
そこがいいんじゃないか。
何の憎しみも利害関係もない(むしろ応援したい気分になる)人物を、
死に追いやってしまった一因が自分であることを知ってプチ罪悪感を味わう。
ところがその本人から、「私を殺してくれてありがとう」と言われて救われる。
実によくできた小説だよ。あんな読後感を味わえる小説は他にない。
フィクションとリアルの間のリンクの張り方も絶妙。
553ではないが、再読をお勧めする。