まず、出来事と嫁目線だけを読むと、一切嘘が含まれていないのに紳士的なイケメンのエピソードとなる。
すぐに種明かしされてるけど、フェアに小さな叙述トリックを繰り返している、といえる。

あと、嫁が娘に語った内容も恐らく叙述トリックみたいなものだろうことが予想される。
これは神様が嫁の口を使って娘に叙述トリック仕掛けたような現象。

それともう一個。
「俺」は最初から「嫁」のこと好意を持っていた節がある。
ところが、「嫁」が壮大に勘違いしていた、と記述されると、それが打ち消されるように錯覚する。
もしそうやって「俺」の好意を隠したのだとすると、なかなか巧みな叙述トリックになる。
ただ、これは実際のところ判らん。