では軌道修正

アメリカからイギリスの田舎町にやってきて悠々自適な生活を享受していた主人公
そんな平穏平和な田舎町である日突然(殺人)事件が発生する
問題文(主人公の語り口)からは、今まで「フルーム」に探偵はいなかったということが窺える

つまり、一般的な「探偵がいて事件が発生した」という状況なのではなく
「事件が起こったから探偵が出現した」という逆説的な状況こそが「愉快な馬鹿らしさ」なのだ。
てんで素人の主人公が無謀にも事件に関わってしまう
町で唯一の部外者(海外からやってきた)だったということもあり
事件の調査を依頼されてしまい否応無く「(ド素人)探偵」になって(されて)しまう
これが「愉快な馬鹿らしさ」の正体

そして、探偵としてはズブの素人である主人公がそれでも「馬鹿」らしいと思うことをするのは
事件を解決して容疑を晴らしてあげたい人物がいるからではないだろうか
その人物が主人公の恋人…というのは飛躍しすぎかもしれないが
おそらく恋人か主人公の近しい人物であろう

とか…?