>>261
それでは解説いきます。

【解説】
問題文はもったいぶった倒置法、大袈裟な言い回しを排除して簡単に書くと
『このフルームという田舎町で私立探偵を開業するなんて馬鹿らしい。
私達はそれが馬鹿らしいからこそ愉快に感じて、私立探偵を始めたのだ』
というところです。

設問の前半、馬鹿らしいとはなぜかと言えば、田舎町で私立探偵を開業しよう
という事。
私立探偵という職業は、ある程度都会でないと採算が取れない事業です。
それなのに、こんな田舎で開業するなんてジョーク以外の何物でもない、と主人公
は愉快に感じています。

設問の後半は上記を受けて、なぜそんな不採算の商売を開業するのかと言えば
>>254の誘導で書いたように、主人公には食べるに困らないだけの不労所得が
あるからです。
働かなくても困らないので、趣味で私立探偵をするのかと言えばさに非ず。
毎月貰える金額は、食べるには困らないが贅沢ができるほどではなかった。
そこで、事業を始めれば経費が認められるので、ちょっとした贅沢をするだけの
金額が余る事になる。

あくまで税金対策、脱税方法としての開業なので働くつもりがまったくない主人公は、
依頼者など現れないだろう田舎町で私立探偵を開業するというアイデアを『ぞっこん
いかれる』ジョークだと、嬉々として実行しましたというのが答えです。

はてさてそんな素人探偵の元に、現れるはずのない依頼者が現れ…と続く、
マイクル・Z・リューイン著の短編『探偵をやってみたら』というコージーミステリーからの
出題でした。