ここはボワナルスレだけど、
>>158のジャプリゾ「殺意の夏」の評価には異議あり。
この作家のものは、非常にリーダビリティが高い作と読み難い文体の作に
二分されるが、前者が「寝台車の殺人者」や「新車の中の女」
後者が著名な「シンデレラの罠」や「殺意の夏」かと思う。
一押しは、出来栄えも考慮して「新車の中の女」だな。
シナリオライターとしても腕利きだったジャプリゾだが、
フランス・サスペンス・ミステリの雰囲気を見事に映像化した
「雨の訪問者」のノベライズが存在しなかったのは、何とも残念。

思えば、カトリーヌ・アルレー、セバスチアン・ジャプリゾ、
ボワロー&ナルスジャック、ノエル・カレフ・・・
独自の雰囲気があるフランス・サスペンス・ミステリに嵌った時期が
懐かしく思い出される。
今では、ほぼ壊滅状態やね・・・
本格派だが、ポール・アルテには、仏作品らしいしっとりした雰囲気を
感じないでもないが。