僕は我慢できず第2波を放った。
「てんめええええええええ!!」
ポケットから斧を取り出した小林さんが、殺意の目をギラつかせながらダッシュで僕に向かってくる。
「はぅあっ!??」
しかし僕のウンコを踏みつけ、スベったあと頭を強く打ち気絶してしまった。
いや、または死んでいるだろう。白目を剥いて泡を噴いている小林さんにもはや生気は感じられない。
「オ、オーナー!!」
「小林くん!しっかりせえ!!生きとるんか?」
「叔父さん!!?」
真理が素直に紙を持って談話室へ戻ってきた。
しかしクソまみれの僕に眼中はない。
「叔父さん!?いやあああああああああっ!!」
「真理!こっちへ来ちゃだめだ!!」
「むびゃぁああぁ??」
真理が僕のウンコを踏んで奇声を発しながら床へ崩れた。
「真理!しっかりしろ!!真理!!」
思わずうつ伏せに倒れた真理の体を起こすが、白目を剥いて泡を噴きながらクソまみれの真理の顔がそこにあった。
「真理!起きるんだ!真理ィ!!」
真理の手からはらりと紙が舞い落ちる。それを見た僕は驚きを隠せずにはいられなかった。
その紙はトイレの紙ではなく、婚姻届だったのだ。
「う、嘘だ・・・!!そんな事・・・!!!」
「み、みんな!このクソ野郎をとっ捕まえるぞ!!」
一人、また一人と僕のクソを踏み散らかしては転倒し、死体が増えていく。
気が付くと生きているのは僕一人しか居なかった。無数の死体とクソまみれで地獄と化した談話室にただ一人・・・。
「うわあああああああああああああああああ!!!」
僕は怖くなり、飛び出した。
しかし、予想通りスベって頭を打ったのは言うまでもない。
これで、生きているものはダレもいない・・・。
死ぬ間際、真理と目があって微笑んでくれたような気がした。真理・・・僕も今からそっちへ・・・・・・・。


No.931 ウンコの呪い