海外ミステリオールタイムベストを考察
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海外ミステリのオールタイムベストを考察するスレです。
近年はドイツ・北欧ミステリがブームだから、いずれこういうのも
入ってくるかも? >>3
間違い
きっちり
「海外ミステリーオールタイムベスト10を考察する」
とできなかったか? 「誰もいなくなった・・・」なんて、あんなトリックで真犯人が死んだように見せかけられると
作者は本気で思ってたのかね。あまりに幼稚すぎる。
読み物として面白い部分はあるが、トリックその他が足を引っ張って全体としてはただの凡作。 別スレでも出てたが、「偽のデュー警部」あたりは
ベスト10入りしてもおかしくない傑作と思う
作者の知名度の無さも影響してるんだろうな、きっと なんだかんだで海外の名作=古典、の認識はまだまだ根強いんだなと感じた
まあ俺自身、海外ものはクイーンやカー辺りしか手を出さない1人だが・・・ 何かジャズの世界に似てるな
あちらも近年のどんな素晴らしい演奏よりも
70年代以前の演奏の方が聴かれるし人気も高い 古典の雰囲気、時代背景が好きだから読んでる人もいるぐらいだしね
やっぱ探偵という存在は第二次大戦前の世界が一番馴染む 勝手なイメージだけど、ラヴゼイあたりを読む層は
いわゆる「本格ファン」とはあまり重ならないような気がする
国産本格とか海外黄金時代の作品みたいなのを期待すると、ちょっと違うというか 「偽のデュー警部」に関しては、ベスト10に入るかどうかはともかく、
「東西ミステリーベスト100」でベスト100にも入っていないというのはおかしい。
ラヴゼイは、他にも「猟犬クラブ」、「苦い林檎酒」など
評価の高い作品があるのに、ひとつも入っていないというのは
投票する人に偏りがあるとしか思えない。 「東西ミステリーベスト100」でさらに言わせてもらうと、
クイーンのベストの作品は「オランダ靴の謎」であって、
これこそベスト10に入ってもおかしくないのに、
ベスト100にも入っていない。 >投票する人に偏りがあるとしか思えない。
同感だ。大体この文春の投票、大分前の前回の時と
ベスト5あたりはあまり変わってない
一位の数600票台なんてゴミ数字のランキングなど
殆ど意味ないから出版社のお遊びと捉えてた方がいい。 本格モノ前提みたいな雰囲気のこのスレ
文春と嗜好は違えど似たようなもんだろw まあ、どこの出版社がやっても「そして誰も」「Yの悲劇」「幻の女」あたりは多分ベスト10に入るだろうな 過去からの色々な海外ミステリーのランキングを振り返ると、
一位の回数NO.1は「Yの悲劇」、NO.2が「そして誰も・・・」てところ。
でももうそろそろこういうのでなく、たとえば一位、二位が
「偽のデュー警部」「キドリントンから消えた娘」
という時代になってもいいと思うんだがね・・・ 黄金時代以降、近年までの作品が人気上位に
来るようにならんと海外ものの人気は
下がり続けていくかもという感じを持ってるのは自分だけ? これまでのランキングをまとめると
1位 幻の女
2位 長いお別れ
3位 Yの悲劇
4位 そして誰もいなくなった
5位 シャーロック・ホームズの冒険
となるイメージがあるがな 自分の感じだと、1〜3位は
1位 Yの悲劇
2位 そして誰もいなくなった
3位 幻の女
というイメージかな。特に「Yの悲劇」が一位に顔を出す結果が多かった印象。
ただ、上にも出てたように毎度それ程変わらないランキングじゃ
面白くないよな、確かに。
もう少し出版社とかも近年の海外ミステリーの
普及・啓蒙に力を注いで欲しいもの。 ウォー『事件当夜は雨』(1960)
R.マクドナルド『さむけ』(1963)
ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963)
ケメルマン『金曜日ラビは寝坊した』(1964)
ウエストレイク『我輩はカモである』(1967)
シューヴァル&ヴァールー『笑う警官』(1968)
フォーサイス『ジャッカルの日』(1971)
ケンリック『スカイジャック』(1972)
デクスター『ウッドストック行最終バス』(1975)
S.キング『シャイニング』(1978)
G.グリーン『ヒューマン・ファクター』(1978)
フランシス『利腕』(1979)
デアンドリア『ホッグ連続殺人』(1979)
エーコ『薔薇の名前』(1980)
ラヴゼイ『偽のデュー警部』(1982)
レンデル『荒野の絞首人』(1982)
デミル『誓約』(1985)
ジェイムズ『死の味』(1986)
トゥロー『推定無罪』(1987)
ハリス『羊たちの沈黙』(1988)
ヒル『骨と沈黙』(1990)
P.コーンウェル『検視官』(1990)
グリシャム『法律事務所』(1991)
エルロイ『ホワイト・ジャズ』(1992)
スミス『シンプル・プラン』(1993)
ダニング『死の蔵書』(1993)
コナリー『ブラック・ハート』(1995)
ディーヴァー『静寂の叫び』(1995)
T.H.クック『緋色の記憶』(1996)
ランキン『黒と青』(1997) ↑そのリスト見ると、もっともっと評価されてもいい作品が目白押しだねぇ…… もっとというのがどのぐらいか判らんけど
時間の問題じゃない? 海外ミステリーは国産と違って、読者の数が古典>新作だろうからなあ
その問題を解決できないかぎりは、ランキングを塗り替える事は無理だと思われる いつまでも海外ものを古典に頼ってたんでは、その市場はどんどん
縮小してくだろう事を出版社はもっと認識した方がいいな。
力入れて近年ものの啓蒙をしていかないと。 年末のベスト企画がそれにあたるんだろうけど
それらの作品も結局数年経つと入手困難になっちゃうんだよな
一年間で区切ってるのが却って一過性の評価っぽくなってるというか 確かに今の海外新作は、一年間で使い捨て、みたいな感じがあるww
ただ新作の乱発も悪いとは言わないが、良質な作品はずっと宣伝し続けるような
努力もしてほしいよ。 以前60年代以降だかに限った海外ベストのランキングつくらなかったっけ?
で、それ以降似たような企画がないってことは、やはりあんまり歓迎されなかったんだろう・・・
クリスティもクイーンもいないランキングだとなんとなくボリューム不足な印象になるのも
確か。まあそういう印象そのものを打破していかなきゃいけないってことなんだろうが 戦後生まれが選ぶ洋画ベスト100」文春文庫 95/9/10発行 作品一覧
http://blog.livedoor.jp/ina1/archives/50471357.html
1 2001年宇宙の旅/スタンリー・キューブリック(1968)
2 ウエスト・サイド物語/ロバート・ワイズ(1961)
3 アラビアのロレンス/デビット・リーン(1962)
4 ゴッドファーザー/フランシス・フォード・コッポラ(1972)
5 ブレードランナー/リドリー・スコット(1982)
6 俺たちに明日はない/アーサー・ペン(1967)
7 太陽がいっぱい/ルネ・クレマン(1960)
8 アマデウス/ミロス・フォアマン(1984)
9 スター・ウォーズ/ジョージ・ルーカス(1977)
10 大脱走/ジョン・スタージェス(1963)
11 ディア・ハンター/マイケル・チミノ(1978)
12 アメリカン・グラフィティ/ジョージ・ルーカス(1973)
13 サウンド・オブ・ミュージック/ロバート・ワイズ(1965)
14 E.T./スティーブン・スピルバーグ(1982)
14 ニュー・シネマ・パラダイス/ジョゼッペ・トルナトーレ(1988)
16 ダイ・ハート/ジョン・マクティアナン(1988)
17 気狂いピエロ/ジャン=リュック・ゴダール(1965)
18 ブリキの太鼓/フォルカー・シュレンドルフ(1979)
18 タクシー・ドライバー/マーチン・スコセッシ(1976)
20 勝手にしやがれ/ジャン=リュック・ゴダール(1960)
21 バック・トゥ・ザ・フューチャー/ロバート・ゼメキス(1985)
22 カッコーの巣の上で/ミロス・フォアマン(1975)
23 真夜中のカーボーイ/ジョン・シュレシンジャー(1969)
24 卒業/マイク・ニコルズ(1967)
25 冒険者たち/ロベール・アンリコ(1967)
25 時計じかけのオレンジ/スタンリー・キューブリック(1971)
27 未来世紀ブラジル/テリー・ギリアム(1985)
28 スタンド・バイ・ミー/ロブ・ライナー(1986)
28 イージー・ライダー/デニス・ホッパー(1969)
30 ガープの世界/ジョージ・ロイ・ヒル(1978) ハヤカワミステリブックのベスト10はこんな感じ
夢果つる街が高すぎるような・・・
あと深プラも冒険層の票が流れたんだろうか
1. 幻の女 ウィリアム・アイリッシュ
2. 深夜プラス1 ギャビン・ライアル
3. シャーロック・ホームズの冒険
4. 長いお別れ レイモンド・チャンドラー
5. あなたに似た人
6. 偽のデュー警部
7. Yの悲劇
8. 死の接吻
9. 夢果つる街
10. キドリントンから消えた娘 そのランキングは、冒険スパイ系は別枠だったり、読者による投票だったり
今回の文春のものとは異なる部分も多いので一概に比較はできないけど
それでも片やトップ10入り、片や100位圏外というのは極端だな こういうベスト選びは年代ごとに分けるべきだな
今年、雑誌名忘れたけど少女漫画のオールタイムベストテン
やっててなかなか興味深かったw 90〜00年代にミステリファンジン界隈で起きた変化と今後の展望について
http://togetter.com/li/151812 ちなみに、水野忠邦が天保の改革をしてた頃にモルグ街の殺人が書かれた件について
あと戊辰戦争してた頃に月長石が書かれた件について
日本が維新でごわすといっていた時代にもうカントリーハウスものの原型が完成しているわけですよ >>38
おいおい、それって作者の岡本綺堂さんが、ドイルなどの推理小説に造詣が深かったから、
「半七捕物帳」を書いたんじゃなかったっけw 作中に「江戸のシャーロック・ホームズ」という言葉があったんじゃなかったかな
まあ、書かれた時代でなくて、活躍した時代ならほんのちょっと先輩かな >>38,40
39です。
そうかそうか、早とちりしてしまいました。すいません。
作中人物の活躍時期から考えれば、我らが半七親分の方がホームズより先輩と考えても
問題ないわけですね。 ヴァン・ダインなくしてクイーンなし
グリーン家なくしてYなし
でいいよな? ぶっちゃけグリーン家は歴史的意義だけの作品
ミステリー的に見たら、特に語る事が無い ヴァン・ダインで本格と決別したって人間も多いしなw ダインとクイーンって作風が思いっきり似てると思ったがな
探偵役の身分が高く、自宅に執事みたいなのがいるってなとこ
まず間違いなくクイーンはダインの影響を大きく受けている ヴァン・ダインほど犯人探しの醍醐味を堪能させてくれる作家は
そういないと思うけどね。 僧正殺人事件のネタバレ率の高さはアクロイドの次ぐらいか これまでのオールタイムランキングをまとめてみると
Yの悲劇、幻の女、長いお別れ、そして誰もいなくなった
この四作のベスト5入りはまず確定
次いでホームズの冒険、ブラウン神父の童心、アクロイド、死の接吻
この四作のベスト10入りもほぼ確定
残る二枠を火刑法廷、さむけ、羊たちの沈黙、薔薇の名前
この四作が争う格好となりそうだ 深夜プラス1を忘れてた
これもベスト10入りを争うことになるな ヴァンダインとか古典はミステリを時代を遡って読んでいった奴には好評
現代作から読み始めた奴にとっては退屈に感じると思う
俺は擦れてない初期に読んだからグリーン家や僧正は完全に騙されて感動したな… クリスティ、クイーン、カーと比べたら、ヴァン・ダインはやっぱ犯人当てやすいと思う ヴァン・ダインはストーリーに結構惹きつけられるんだよな。 海外ミステリー去年から読み始めたばかりだけど、
被害者が殺される直前に手紙が届いてその内容がわからなくて、その手紙が鍵を握る
ってのが多すぎね? 国内ミステリが(特にTVのミステリーもの2時間ドラマでは殆ど)、主要キャラの過去に
作った子が事件の鍵を握る、というケースが大量にあるのと同じようなもんだね。 一種の定番ではあるものの多すぎるってことはないかと
たまたまそういうのに連続してあたったんじゃね? クリスティは、アクロイド・そして誰もいなくなった・オリエント・ABCのせいで
他の作品に日が当たらない悲劇 確かに。カーがいろいろな作品で語られるのに比べたら
クリスティはそんな感じだな。 一作だけで他が、というならともかく4作もあるなら、さすがにもういいだろw
ファンならほっといても他も読む SFも古い作品ばっかな感じだったよなと
オールタイムベスト(SFマガジン2006年)を見返してみたら
8「ハイペリオン 4部作」 9「ハイペリオン」 10「ハイペリオン 2部作」
合計してやれよ! そしたら余裕でダン・シモンズが一位じゃねーか
あとこっちではやってたけど、ミステリは短編のオールタイムベストってないのかな?
どちらかというと短編の方が好きなんで名作とされてるのを知りたいんだけど 短編だと特別料理みたいな奇妙な味とか奇想系が強そう
ホラーも短編に名作多いしな クリスティの「三幕の殺人」はランクインしてもおかしくない傑作だと思うんだけどなあ
まあ、好き嫌い分かれそうな作品だから、ランクインしないんだろうな >>65
たしかにそうなりそう
逆に長編は変化球がランクインしないイメージ
大好きだけど「赤い右手」「堕ちる天使」「蜘蛛の微笑」みたいなのは入らないだろうな EQ誌が休刊(1999年7月)にあたり行った「21世紀に伝える翻訳ミステリー オールタイム・ベスト100」
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/EQ.html
057 The Red Right Hand (1945) 『赤い右手』 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ ★国書刊行会 ★34
「ジャーロ」誌が2005年冬に行った海外ミステリーのオールタイム・ベスト
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/GR.html
079 The Red Right Hand (1945) 『赤い右手』 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ ★国書刊行会 ★17 幻の女は本格ものというよりサスペンスだよな。
火刑法廷も本格ものというには違和感がある。 確かに『幻の女』は本格として見たら、読者に知りえない情報があったりとアンフェアなところがあるしね 短編だとこんな感じか↓
特別料理
ベナレスへの道
晩餐後の物語
開いた窓
二壜のソース
ジェミニー・クリケット事件
南から来た男
アデスタを吹く冷たい風
金は天下の回りもの
死とコンパス マニアックだが、「13号独房の問題」なんかも秀作だよね ミステリマガジンが創刊601号記念(2006年3月号)に行ったオールタイム・ベスト
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/HMM2.html
ちなみに短篇のベスト上位は、
「南から来た男」ロアルド・ダール ★118
「特別料理」スタインリイ・エリン ★81
「ジェミニー・クリケット事件」クリスチアナ・ブランド ★54
「おとなしい凶器」ロアルド・ダール ★44
「妖魔の森の家」カーター・ディクスン ★44
「九マイルは遠すぎる」ハリイ・ケメルマン ★42
「ガブリエル・ゲイルの犯罪」G・K・チェスタトン ★30
「待っている」レイモンド・チャンドラー ★29
「アルセーヌ・ルパンの逮捕」モーリス・ルブラン ★27
「誰でもない男の裁判」A・H・Z・カー ★27
「ブレッシントン計画」スタインリイ・エリン ★27 「妖魔の森の家」は、確かに話は面白いが
あれでバスケットの重さに気づかないなんてあまりにトリック破綻しすぎ。 短編決めるのは難しいだろなw
「村の肉屋」ジョージ・シムズ
「クライムマシン」ジャック・リッチー
(「エミリーがいない」よりこっちが好き)
あとはホックの「革服の男」なんかも入ってほしい 短編の傑作といえば「検察側の証人」
問題は戯曲版の方がデキが良いこと 読売で逢坂が愚痴ってる
何でアンフェアの極みの「幻の女」が上位で、
同じ視点操作でもやり方の上手い「死の接吻」がランクインしないのかと アンフェアというのも分かるが、そっちとてランクインする程のものじゃないだろ そもそもフェアかどうかだけが評価の基準じゃないからだろう。 そもそも幻の女は大乱歩のエピソードで+20点加算されるからな アンフェアかどうかなんて、シャーロック・ホームズの冒険がベスト10入りしてる時点でどうでもいいものとなってるだろ >>85
乱歩の一番の被害者はビック・ボウの殺人だろうなあ
心理的密室の元祖のはずなのに爺さんが黄色い部屋の方をそう評価したせいで
国内では未だマイナー作品止まり
・・・まあ個人的には黄色い部屋の方が好きなんですがね まあ黄色い部屋の方が日本人好みだよね
古城で起きる事件とか
密室だけじゃなく犯人も意外性あるし 乱歩の過大評価といえば赤毛のレドメイン家
あれが、アクロイド・Yの悲劇・僧正・黄色い部屋を抑えて1位とかありえん 俺は犯人の当てやすさとかでは評価しない方だけど
レドメイン家を読んだときは
まさか、このまま犯人がこいつってことはないよな(乱歩のイチオシなんだから)
と思いつつ、そのまま犯人だったときは唖然とした 赤毛のレドメイン家はあの時代では画期的なトリックだったんだろうね
ただ、きちんと捜査してれば工作跡を発見できただろー稚拙なんだしと思う ベストはどうしても定番になるから、いっそオールタイムベターというのはどうか?
ウェストレーク「ホットロック」、パタースン「罪の段階」とか 過去作に比べて優れてるという意味かな
ミステリで優れてるというは、過去になかったトリックや構成が重視されるから
結局定番になるよw 各人にベスト100をあげてもらって、1位〜50位までを切り捨てて集計したら
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