海外ミステリオールタイムベストを考察
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海外ミステリのオールタイムベストを考察するスレです。
近年はドイツ・北欧ミステリがブームだから、いずれこういうのも
入ってくるかも? ヴァンダインとか古典はミステリを時代を遡って読んでいった奴には好評
現代作から読み始めた奴にとっては退屈に感じると思う
俺は擦れてない初期に読んだからグリーン家や僧正は完全に騙されて感動したな… クリスティ、クイーン、カーと比べたら、ヴァン・ダインはやっぱ犯人当てやすいと思う ヴァン・ダインはストーリーに結構惹きつけられるんだよな。 海外ミステリー去年から読み始めたばかりだけど、
被害者が殺される直前に手紙が届いてその内容がわからなくて、その手紙が鍵を握る
ってのが多すぎね? 国内ミステリが(特にTVのミステリーもの2時間ドラマでは殆ど)、主要キャラの過去に
作った子が事件の鍵を握る、というケースが大量にあるのと同じようなもんだね。 一種の定番ではあるものの多すぎるってことはないかと
たまたまそういうのに連続してあたったんじゃね? クリスティは、アクロイド・そして誰もいなくなった・オリエント・ABCのせいで
他の作品に日が当たらない悲劇 確かに。カーがいろいろな作品で語られるのに比べたら
クリスティはそんな感じだな。 一作だけで他が、というならともかく4作もあるなら、さすがにもういいだろw
ファンならほっといても他も読む SFも古い作品ばっかな感じだったよなと
オールタイムベスト(SFマガジン2006年)を見返してみたら
8「ハイペリオン 4部作」 9「ハイペリオン」 10「ハイペリオン 2部作」
合計してやれよ! そしたら余裕でダン・シモンズが一位じゃねーか
あとこっちではやってたけど、ミステリは短編のオールタイムベストってないのかな?
どちらかというと短編の方が好きなんで名作とされてるのを知りたいんだけど 短編だと特別料理みたいな奇妙な味とか奇想系が強そう
ホラーも短編に名作多いしな クリスティの「三幕の殺人」はランクインしてもおかしくない傑作だと思うんだけどなあ
まあ、好き嫌い分かれそうな作品だから、ランクインしないんだろうな >>65
たしかにそうなりそう
逆に長編は変化球がランクインしないイメージ
大好きだけど「赤い右手」「堕ちる天使」「蜘蛛の微笑」みたいなのは入らないだろうな EQ誌が休刊(1999年7月)にあたり行った「21世紀に伝える翻訳ミステリー オールタイム・ベスト100」
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/EQ.html
057 The Red Right Hand (1945) 『赤い右手』 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ ★国書刊行会 ★34
「ジャーロ」誌が2005年冬に行った海外ミステリーのオールタイム・ベスト
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/GR.html
079 The Red Right Hand (1945) 『赤い右手』 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ ★国書刊行会 ★17 幻の女は本格ものというよりサスペンスだよな。
火刑法廷も本格ものというには違和感がある。 確かに『幻の女』は本格として見たら、読者に知りえない情報があったりとアンフェアなところがあるしね 短編だとこんな感じか↓
特別料理
ベナレスへの道
晩餐後の物語
開いた窓
二壜のソース
ジェミニー・クリケット事件
南から来た男
アデスタを吹く冷たい風
金は天下の回りもの
死とコンパス マニアックだが、「13号独房の問題」なんかも秀作だよね ミステリマガジンが創刊601号記念(2006年3月号)に行ったオールタイム・ベスト
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/HMM2.html
ちなみに短篇のベスト上位は、
「南から来た男」ロアルド・ダール ★118
「特別料理」スタインリイ・エリン ★81
「ジェミニー・クリケット事件」クリスチアナ・ブランド ★54
「おとなしい凶器」ロアルド・ダール ★44
「妖魔の森の家」カーター・ディクスン ★44
「九マイルは遠すぎる」ハリイ・ケメルマン ★42
「ガブリエル・ゲイルの犯罪」G・K・チェスタトン ★30
「待っている」レイモンド・チャンドラー ★29
「アルセーヌ・ルパンの逮捕」モーリス・ルブラン ★27
「誰でもない男の裁判」A・H・Z・カー ★27
「ブレッシントン計画」スタインリイ・エリン ★27 「妖魔の森の家」は、確かに話は面白いが
あれでバスケットの重さに気づかないなんてあまりにトリック破綻しすぎ。 短編決めるのは難しいだろなw
「村の肉屋」ジョージ・シムズ
「クライムマシン」ジャック・リッチー
(「エミリーがいない」よりこっちが好き)
あとはホックの「革服の男」なんかも入ってほしい 短編の傑作といえば「検察側の証人」
問題は戯曲版の方がデキが良いこと 読売で逢坂が愚痴ってる
何でアンフェアの極みの「幻の女」が上位で、
同じ視点操作でもやり方の上手い「死の接吻」がランクインしないのかと アンフェアというのも分かるが、そっちとてランクインする程のものじゃないだろ そもそもフェアかどうかだけが評価の基準じゃないからだろう。 そもそも幻の女は大乱歩のエピソードで+20点加算されるからな アンフェアかどうかなんて、シャーロック・ホームズの冒険がベスト10入りしてる時点でどうでもいいものとなってるだろ >>85
乱歩の一番の被害者はビック・ボウの殺人だろうなあ
心理的密室の元祖のはずなのに爺さんが黄色い部屋の方をそう評価したせいで
国内では未だマイナー作品止まり
・・・まあ個人的には黄色い部屋の方が好きなんですがね まあ黄色い部屋の方が日本人好みだよね
古城で起きる事件とか
密室だけじゃなく犯人も意外性あるし 乱歩の過大評価といえば赤毛のレドメイン家
あれが、アクロイド・Yの悲劇・僧正・黄色い部屋を抑えて1位とかありえん 俺は犯人の当てやすさとかでは評価しない方だけど
レドメイン家を読んだときは
まさか、このまま犯人がこいつってことはないよな(乱歩のイチオシなんだから)
と思いつつ、そのまま犯人だったときは唖然とした 赤毛のレドメイン家はあの時代では画期的なトリックだったんだろうね
ただ、きちんと捜査してれば工作跡を発見できただろー稚拙なんだしと思う ベストはどうしても定番になるから、いっそオールタイムベターというのはどうか?
ウェストレーク「ホットロック」、パタースン「罪の段階」とか 過去作に比べて優れてるという意味かな
ミステリで優れてるというは、過去になかったトリックや構成が重視されるから
結局定番になるよw 各人にベスト100をあげてもらって、1位〜50位までを切り捨てて集計したら
面白いランキングになりそう それまでクイーンとかヴァン・ダイン、カーを読みかけては挫折していた
おれにとって、『幻の女』は初めて面白かった海外ミステリだった。
そういう意味で、ミステリ初心者がこういったランキングみて手を出す場合、
『幻の女』あたりが上位にくるのはいいことだと思う。 逆に「幻の女」は自称ミステリー玄人の人らが低評価したりする作品でもある
アンフェアだとか何か言って どういう選定方法したんだろうか。
納得の作品も多いけど、
クリスティーでも「死が最後にやって来る」が入ってたり、
デクスターも「ジェリコ街の女」だけとか
訳が分からん。 >93.ピーター・ラヴゼイ:『死の競歩』
ラヴゼイだったら『苦い林檎酒』とか『つなわたり』とか、
この時期はまだ未発表だったのか??
あと、エリス・ピーターズが2冊もランクインしてるね。 でも面白いな。選択方法がわかれば、マンネリ気味の斯界のベストも変わるんじゃないかい? こういうランキングでテイの『時の娘』がよく上位に入ってるが、
さっぱり面白くなかった記憶しかないんだが・・・
いちおう世界史履修の歴史好きなんだけど。 表紙が鍵のミステリって日本を含めて世界で唯一無二じゃね>時の娘 いや、岡嶋二人の旧版チョコレートゲームは表紙が鍵というかネタバレしてたぞ 「寒い国から帰ってきたスパイ」
「ジャッカルの日」
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
「007/ロシアから愛をこめて」
「太陽がいっぱい」
「第三の男」
などは映画の出来も良いので何度も観ている。
映画で粗筋が分かっていると原作を読む気が失せる。
皮肉無しに映画と原作は別物と割り切って読める人が羨ましい。 「ジャーロ」2005年ベストテン
60年代以降
(1980) 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコ
(1964) 『さむけ』 ロス・マクドナルド
(1967) 『九マイルは遠すぎる』 ハリイ・ケメルマン
(1965) 『興奮』 ディック・フランシス
(1965) 『深夜プラス1』 ギャビン・ライアル
(1983) 『招かれざる客たちのビュッフェ』 クリスチアナ・ブランド
(1979) 『ホッグ連続殺人』 ウィリアム・L・デアンドリア
(1971) 『ジャッカルの日』 フレデリック・フォーサイス
(1990) 『骨と沈黙』 レジナルド・ヒル
(1975) 『ウッドストック行最終バス』 コリン・デクスター
80年代以降
(1980) 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコ
(1983) 『招かれざる客たちのビュッフェ』 クリスチアナ・ブランド
(1990) 『骨と沈黙』 レジナルド・ヒル
(1982) 『偽のデュー警部』 ピーター・ラヴゼイ
(1991) 『ストリート・キッズ』 ドン・ウィンズロウ
(1992) 『夜のフロスト』 R・D・ウィングフィールド
(1981) 『警察署長』 スチュアート・ウッズ
(1986) 『千尋の闇』 ロバート・ゴダード
(1999) 『ハンニバル』 トマス・ハリス
(1998) 『飛蝗(ばった)の農場』 ジェレミー・ドロンフィールド 『飛蝗(ばった)の農場』 ジェレミー・ドロンフィールド
これの面白さがさっぱり分からんかった。再読してみるか・・ >>105
クイーンやウールリッチは票が割れてランクインから漏れた組だったと触れられてる模様
つか、いくらセイヤーズが人気でも雲なす証言なぞまで入ってしまうランキングも相当偏ってないか >>114
俺は飛蝗の農場は再読する気になれないレベルだった メグレシリーズとアルバートサムスンシリーズさえあれば生きていける。 >>117
作者がもしカーとかクリスティだったら楽々ランクインしたろうな。 複数ランクインする作家
クリスティー
そして誰もいなくなった(1939)And Then There Were None
アクロイド殺し(1926)The Murder of Roger Ackroyd
オリエント急行の殺人(1934)Murder on the Orient Express
クイーン
Yの悲劇(1932)The Tragedy of Y
Xの悲劇(1932)The Tragedy of X
ギリシア棺謀殺事件(1932)The Greek Coffin Mystery
エジプト十字架事件(1932)The Egyptian Cross Mystery
カー
火刑法廷 (1937)The Burning Court
三つの棺 (1935)The Hollow Man
皇帝のかぎ煙草入れ(1942)The Emperor's Snuff-Box
ユダの窓 (1938)The Judas Window
バークリー
毒入りチョコレート事件(1929)The Poisoned Chocolates Case
試行錯誤 (1937)Trial and Error
ジャンピング・ジェニイ (1933)Jumping Jenny
ドイル
シャーロック・ホームズの冒険(1892)The Adventures of Sherlock Holmes
バスカヴィル家の犬(1901)The Hound of the Baskervilles
ハメット
マルタの鷹(1930)The Maltese Falcon
血の収穫(1929)Red Harvest
フランシス
興奮(1965)For Kicks
利腕(1979)Whip Hand >>120
「そして誰もいなくなった」の原タイトルって、
「10人のインディアン人形」とかじゃなかったっけ。 >>121
英版「Ten Little Niggers」
米版「And Then There Were None」 ヴァン・ダインの評価がさっぱりだな
ダインなくしてクイーンなし
「グリーン家」なくして「Y」なし
というのに クイーンはまんまとダインの手柄を自らのものにすることに
成功した感があるな >>122
ありがとう。
てことは、ハヤカワのタイトルは米版の翻訳って事か。
てっきりハヤカワが独自のセンスで邦題つけたのかと思ってた。 ↑自分もそう思ってたww そうだったんだ。
こんな有名作品でも英米でタイトルが別れるんだねぇ 翻訳ミステリーにいつも挫折してる入門者のための海外5本
・『幻の女』
・『そして誰もいなくなった』
・『Yの悲劇』
・『クリスマスのフロスト』
・『クリスマスプレゼント』 Yの悲劇は面白いし名作だと思うけど
入門に向くとは思えない そうね。
他の色々なミステリーを読んでからの方がいいと思う。>Yの悲劇
その方がこの作品の凄さがより実感できて楽しめる そうよね。
オランダ靴あたりから読むのがいいと思うわ 今はあまり話題に上る事も少なくなったヴァン・ダインだけど
1、2作目のベンスン、カナリアあたりはミステリ入門にオススメできる。 クイーンの「神の灯火」もいいと思うよ
俺がこれで海外ミステリにはまったんだがw いきなりYの悲劇いいじゃん
ミステリ読むのに入門とか初心者なんて無いよw まあ読み方は人それぞれだから、どれから読むのも個人の好みでという事だな。 初心者にはミステリー云々より小説として読みやすいものを勧めるのが妥当だから、
ヴァン・ダイン、クイーン、カーあたりは外れる。
クリスティーが無難なところ。 それならカーはともかく、クィーンも初心者に全く問題はない。
でも最初に読むのには、やはりホームズものを薦めるな。 クイーンも初心者にどうだろうか?
初期のクイーン作品なんてとにかくロジック重視で、物語としては全然面白くないし ホームズ、ルパンぐらいは読んでる程度のひとにオススメを聞かれるケースが多いね。クリスティが一番無難だと思うけど、たまたま手元のシャドー81貸したらどハマりしてクィーンとか読み始めた奴いたなあ クリスティも一部の有名作数編以外は大して面白いのがないし、
いっそのこと国内作品でも進めるのが一番いいかもな。 クリスティは一部の有名作品ぐらいしか面白いのが無いというのはにわか
黄金期の作家でやっぱりクリスティが一番安定している ストーンズ聴いていきなりシビれる奴もいれば
古いブルース聴き込んでストーンズのかっこよさが分かる奴もいる。
本なんて音楽や人との出会いといっしょだぜベイビ〜
ある程度ナビが欲しいのもわかるけど自分自身で
読書の旅をするのが楽しいんじゃないか〜い? クリスティが一番なんてのは、よくいるクリスティオタの妄想だな。 ↑海外のスレなのに高木挙げられても困るよ。あとクリスティ腐すのもケンカの元になるだけだし… てか、カーやクィーンのファンは面白くない云々書かれてもあまり反応しないが、
クリスティオタは面白くないようなこと書かれるとすぐ反応してくるガキばっかだな。
世の中クリスティは面白くないと思う人間も当然いくらでも存在する。
少しはスルーすることを覚えろ いいんじゃねえの
独り言リストじゃねえんだから
ファン同士のののしりあいは2ちゃんの華だw なんでみんな古典をすすめるんだろう
俺はいつもディーヴァー、ローレンス・ブロック、ウェストレイクをすすめる
謎解きや犯人当てが好きと限定する人には別だけど 個人的にクイーンは玄人好みの作風だと思うよ
だから、初心者には向かない
対してクリスティは読みやすく初心者もとっつきやすい
それゆえにクリスティは初心者向けで、上級者には面白くないって言う人もいる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています