切り裂きジャックは現在もなお正体の知れない神秘性などから、多くのフィクション作家の創作意欲を刺激してきた。
特に、同時代・同じロンドンという設定の名探偵シャーロック・ホームズとの対決は、それ自体一つのジャンルともなっている
(原作者コナン・ドイル自身は何も触れていない)。

恐怖の研究(エラリー・クイーン、1976年出版、早川書房)
エラリーの許に届けられたのは、ジャックとホームズの戦いを綴ったワトスン博士の未公開原稿だった。
ジャックの正体を19、20世紀の名探偵が解き明かす。
シャーロック・ホームズとジャックとの対決を描いた映画 "A Study in Terror" (1965年)のノベライゼーション。
なお、映画にはエラリーは登場していない。

ホワイトチャペルの恐怖 シャーロック・ホームズ最大の事件(エドワード・B・ハナ、1992年/1996年 扶桑社ミステリー)
ホームズもののパスティーシュ。

シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック(マイケル・ディブディン、2001年出版、河出書房新書)
ホームズもののパスティーシュ。

名探偵ホームズ/黒馬車の影(1979年制作のイギリス・カナダ映画。クリストファー・プラマー主演)