笠井潔 part9 『魔の山の殺人』
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
>>206
純文畑出身なので、登場人物の言動に道義的責任を強要する癖があったw
作者も政治思想系の評論家なら、通すべき倫理の尊重は求めてしまうな
ナディアの今後の成長に期待 ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。
ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。
ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。
ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。
ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。
ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。ひんがら目気色悪すぎこっち見んな死ね。 純文だと道義的責任の話になるのか?
良く分からんが 純文オタは推理のトリックよりも人間関係性の力学にやたらこだわるからな 道義的に問題があっても面白ければそれでいいだろ
それって「純文学ではそうだから」ってより単に個人の嗜好じゃないの
安吾だってモラルのないことがモラルたり得るって言ってるしな >>212
まあ、個人の嗜好だということは完全に認めるなw
私的な文学趣味を押し付けてすまなかった
ただ、笠井作品に少なからず惹かれた理由として
「面白ければそれでいい」をそれで良しとしないところに
他のミステリと類を見ないの良さを感じたんだよね(探せばあるのかもしれないけど)
あえて倫理的な主題に踏み込んだ上でストーリーと融合させてるところとかさ
エンタメ小説としても十分面白いし
あと、安吾の「モラルがないことがモラルたり得る」について
完全に誤解しているようだから言っておくけど
モラルが所詮、人間の生み出した思い込みやフィクションに過ぎないという認識にありながら
それでもモラルを志向しようとする人間のあり方をモラルだと言っているので
「モラルが存在しないのなら、全ては許されている」だと安吾の意図と真逆になってしまう
>>213
バレましたか^^# >>214
それは単に解釈の違いでしょう
安吾は確かに「モラルがないのがモラル」って書いてるけど、
続けてそれを志向することだけが文学じゃないとも書いているし
まあ面白ければいいってのはちょっと乱暴な言い方だったな
倫理を犯していても、作品として整合性があれば問題ないってことだ
ただ本格ミステリーってのはもともと
人間を記号性とか機能性に還元してしまう反倫理的な読み物だから
「倫理的な主題」ってのも結局反語か、ペダンティズムでしか作用しないんだよな
そこが駆シリーズの限界というか、構造的欠陥なのかも知れない >>215
安吾はモラルの無い状態
アモラルをそのまま放置しておく文学をあまり評価はしていません
まあ結局、個人による文学のモラル志向とアモラル志向の選択は
趣味嗜好の問題に過ぎないということになってしまいますが
論理的に正しいはずの革命理論と倫理が真向から対立してしまった
この構造を、推理ロジックの整合性と倫理の対立に置き換えた思考実験
これが駆シリーズの最初期から一貫したテーマであったと思います
つまり、その論理と倫理の対立する限界と構造的欠陥への挑戦こそが主題ですね
(それが成功しているか、失敗なのか、ペタンティズムにすぎないのかはひとまずとして)
だから他の一般的な本格ミステリーのように
作品としての整合性のみを問題にすると、面白さが半減してしまうと思うんですね
(完全に余計なお世話ですが) >>216
なるほどね。本格ミステリーの窮極的な目的は人間をモノ化することだからな
ロジックの整合性と倫理が対立するのか?ってのはまた別の問題だとしても
けど本格ミステリーに於ける倫理って問題については、笠井本人は無頓着だと思うよ
無頓着というか、その不徹底さがナディアの駆に対する甘さに表れてると思う
寧ろ、物体化された人間を「トリック」とか「真相」って
新たな意味性に結び付けることを「祝福」とすら呼んでいるし
思考の構造があるだけで、小説の中とはいえ死体を弄ぶって残酷さや空虚さ、
反倫理性・反社会性にまで意識が行ってないんじゃないか
だからか「九十九十九」の中で舞城王太郎に自説を揶揄されたとき
「よくわからない」って反応しか出来てなかった >>217
笠井作品は「バイバイ」〜「密室」を読んだまでですが
私の問題意識が過度な倫理性を読み込みすぎたのかもしれませんね
哲学者の密室は
トリックとして物体化した死体に、都合の良い意味性と解釈を押し付ける
このグロテスクな暴力性を自己批判したものとして、推理倫理の両面において傑作でした
なので、笠井はこの問題を完全に忘却したとは思えません(そう思いたいですねw)
ナディアの甘さは、まだ駆(著者本人)が答えを用意しきれていないからな気がします
ナディアが本気で駆を詰問し倫理と論理の限界まで追いつめるであろう回に期待です
ロジックによって他人を意図的に自殺に追い込んだ責任は
それがロジックで正当化されえなければ何らかの形で取らされるべきです
ロジックの破綻・敗北はキャラクターの死に直結します(これが観念小説の礼儀です)
本格小説自体の反社会生の問題は青少年健全育成法レベルの問題なので
特に気にしなくてもいいと思いますね ttp://www.amazon.co.jp/「本質直観」のすすめ。-普通の人が、平凡な環境で、人と違う結果を出す-水越-康介/dp/4492470875 >>218
「哲学者の密室」は理論的には笠井の最高傑作だと思うけど
俺は「バイバイ、エンジェル」の、青春小説的な混乱の方が好きなんだよね
「命がけの飛躍」に挫折した青年たちのどうしようもなさが
結局その違いなんですかね
「オイディプス症候群」以降を読まれたらまた考えが変わるかも知れませんが 青春を語るならオイディプス→吸血鬼のコンボは外せないだろ…
そしてそれを読んだ上での青銅… >>218
「青銅の悲劇」まで読んで、ナディア観を聞かせてください。 カミュの異邦人だって、構造的欠陥(ラストの独白)が読者の心を揺さぶったわけでしょ?
小説としての技術的な完成度よりも、人間であることのどうしようもなさがグロテスクに露呈した作品の方が僕は好きだな
それに矢吹くんだって「すべてよし」と言いながらも、イリイチ打倒=自己解放に固執してるわけで
ツイッターで「矢吹はラストで破滅しそう」とか「矢吹シリーズは逆教養小説」とか呟いてたし
矢吹くんがナディアの元を離れたのも、その辺の事情だろうしね
ということで早く続きを書いてください、ほんとお願いします・・・ 駆のキャラクターの鋳型は完全にドストエフスキーの長編主人公によるわけで
@ラスコーリニコフ(罪と罰)→自首後、シベリアに流刑
Aスタヴローギン(悪霊)→虚無を抱えたまま屋根裏部屋で首吊自殺
Bアレクセイ(カラマーゾフの兄弟)→工程暗殺のテロリストの嫌疑で銃殺刑(第二部)
だから、駆くんも破滅待った無しなんだよな…
日本に帰ってくれば死刑は確定だろうし… >>222
カケルに青春を台無しにされた可哀想なオバサン カミュの『異邦人』も十分に青春小説だからなあ
社会と自分の噛み合わなさ、理想と現実のギャップ、論理と倫理
これらの構造的欠陥を正しく言い換えれば不条理になるのかもしれないしな
カミュといえば『シーシュポスの神話』がカケルの自殺哲学と関係があったはず >>217
容疑者X論争を知っていればこの発言は出ないかな
あれは一面では倫理的な観点からの批判でもあったわけで
笠井にとっては探偵小説の「死体をモノ化して意味を付与する」こそ
空虚な時代におけるある種の倫理だったと主張したいわけで
>>218
ということで単に「グロテスクな暴力性を自己批判した」ってのは大分違うよ
姉妹編ともいえる『探偵小説論』を合わせて読むともう少し理解しやすいかも >>230
んーなこた分かってる
俺が言いたいのは、それを倫理だと捉えていること自体が錯誤じゃないかってことだよ
安吾や、チェスタトンみたいな反語としてなら作用するとしても
探偵小説としてはある種の倫理なり「祝福」だとしても、
ロジックのゲームの一部として、大戦間探偵小説を生み出した戦争と同じように
人間の尊厳を玩弄してることには変わりないわけでしょ
舞城が言ったみたいに、それって結局死をオモチャにしてるだけじゃん
その遠近感の欠如が、「探偵小説という小窓から世界を覗く」って自負してる
笠井の甘さじゃないかって言いたいわけ
つーかやっぱこういう話は2ちゃんでやるもんじゃないわ
実生活ですら通じづらい話なのに。もう俺はウンコとチンコしか書き込みません >>231
「それを倫理だと捉えていること自体が錯誤じゃないか」と>>216に言ってるのは分かってるよ
ただそれを踏まえて
「小説の中とはいえ死体を弄ぶって残酷さや空虚さ、反倫理性・反社会性にまで意識が行ってないんじゃないか」
という捉え方は容疑者X論争を知ってればありえないという話
そんなことは笠井には自明の理で
だからこそ容疑者Xの従来の探偵小説とは異なる「冷酷さ」は看過できなかったと表明してるわけだから
舞城=>>218的な素朴な感想は「意味がよく分からない」ではなく
今更そんな自明の話でツッコまれるのが「よく意味が分からない」という話じゃないかな
まあ舞城の場合そもそも作中の意見で本音かどうか自体よく分からないレベルだと思うけどw 笠井が作品内で示したにすぎない倫理性を、笠井自身が振る舞うべき倫理だと読んだことで
齟齬をきたしている。 笠井が本格と哲学を交錯させて言いたいことって結局哲学者の密室の特権的な死を封じ込めるって話でしょ?
だからこそ対比させるための大量死としてのナチの話を組み込んだわけで 安吾やチェスタトンと違って
笠井はよほどの愛読者でないと理解できないんだろうな ニコライイリイチによるナディアモガールのNTR画像 どなたか、矢吹駆シリーズでドストエフスキーの大審問官について言及していた
箇所をご存知ありませんか?どのタイトルだったか忘れてしまいました。
>>239
見たくない?『熾天使の夏』の憑二とカケルはもっと腐女子に取り上げられてもいいはず 舞城の本の何ページくらいのところに書かれてあるの? >>243
全然覚えていないけれども
吸血鬼発売記念のトークイベントで
大審問官の話をしてたのは覚えてる
でもそのときのもう一人の出演者の人の出版した本が
大審問官の政治学とかって本だったからなぁ たしか作中にしっかりあったはずなんだけれども
思い出せないし、分厚すぎて見つからない >依頼された原稿枚数を間違えたらしく、笠井の頁だけ字が小さい。
ワロタw この人の作品、とりあえず矢吹駆シリーズを順番に読んでいこうと思ってるんですけど、
同じキャラが出てくるとかっていう天啓シリーズってのも読んだ方がいいんですか? その必要はないと思います。
しかし、クイーンやクリスティなどの古典に親しんだ上で
読むのがたのしいと思います。 あとは哲学などにも親しんだあとだとより楽しめるかも あとはドストエフスキー全著作を読むとより楽しめるかも え、マジですか
クイーンとかクリスティはそれぞれ30作ずつくらいは読んでるんですけど
ドストエフスキーは罪と罰だけなんで
うーん、全部ですか
あと哲学書とかは一冊も読んだこと無いんで
ハードルが凄い人なんですね >>254
哲学書を読まなくても、悪霊さえ読めば笠井潔シリーズの問題意識が生々しく理解できるはあず
哲学書はいわば、その問題に答えるために引っ張り出されたものにすぎないから
そこまで重要じゃない。
悪霊は登場人物がとても多いので、メモを取りながら人物関係を整理しつつ読むのがいいです テロルの現象学がおもしろくないなら読む必要ないのでは?
そもそも「観念小説を探偵小説形式で書く」ことを核にしている人だし
純粋な推理小説作家とはちょっと路線が違うしね 評論家の文章としては読みやすい方だと思うけどな
何だかんだ言っても基本的には大衆娯楽小説を書く人だし、
評論でもリーダビリティみたいなもんには気を遣ってると思うけどね
逆に小説の方は、「本質直観とかって、別に普通の推理と変わらないじゃん。
わざとややこしい言い方してるみたいで、好きじゃない」
みたいなレビューはよく見かけるな 面白い面白くないを判断してもらえないような小難しい文章でいいんだろうか
誰に向けた文章なんだ? そりゃある程度読解力がある人に向けて、でしょう
評論はもちろん、全ての小説が万人向けである必要もないわけだし 民衆云々言ってるのにターゲット読者はエリート様なのか? 別にエリートである必要はないんじゃないの
普通の国語力があれば、誰でも笠井の文章を読むことは出来るんだし
ただそれが評論や小説として面白いかどうか、内容を咀嚼出来るかは
読者の感性や適性に依るんだろうけど こまけぇこたぁいいんだよ!
はやく小説を出してくれればいいんだよ! 書くという行為は個人的なものだから、誰かに向けてというのはあまり考えていないと思う
ただそれだと二十一世紀に合わないから、新書とかツイッターとかでやりくりしてるわけで
頑固ジジイにならない感性はすごいと思いますよ
あとは完結さえしてくれれば何も文句はない! 本当に完結まで書ききって欲しい
未完で終わるのはグインサーガだけでおなかいっぱい 日本劣化論…
こんな新書準備してないで小説書いてくださいよ… 「私がデビューしたころ」なんて本にもエッセー寄稿してるしw
まだ過去を振り返るのは早いよ、やり残した仕事があるじゃないか。。 これからAV男優としてデビューするのかもしれないだろ 本格ミステリの現在って単行本で持ってるんだけど
文庫化に際して加筆修正とかあるわけ無いよね
とりあえず私がデビューしたころ買ってきた
今月はまだまだ新書とか出るってこと? 私がデビューしたころは書き下ろしじゃなくてかつてミステリーズに
収録されたものの再録だね 今は本の売れない時代だから初版かなり絞ってただけじゃないのかな
内容はまだ読んで無いからなんともいえないなぁ 読んだけど、あれが駄目だ、これが駄目だと言ってるだけで
じゃあどうすればいいのという話が無い。
独立生産者の連合とか、今更言われてもなー。 サマー・アポカリプスを読んだけど、前作の方が面白かったかな
前回は探偵役の喋ってることが面白かったのに、そういう意味で今回は期待はずれだった
ちょっと情景描写が多すぎたのとワトスン役がボンクラ過ぎたので読んでて疲れちゃった
殺人事件の真相とか秘宝の歴史とかは良く出来てると思った
とりあえず薔薇の女も読むけどね 朝日新聞に「日本劣化論」の広告が出てるんだけど
笠井って今こんなルックスなんか
大森望と変わらんやんw 書評シリーズがあったじゃん、妄想的暴力とかの。あれは良かった
ミステリ時評家にはありがちな作品のセールスポイントに陥らず、作品の肝を押さえて踏み込んで論評してて
例外社会は全然ダメ
いや全部ダメというわけじゃなく日本社会の問題点や出自を解析してる箇所はいい、秋葉原の襲撃事件や日本のサブカルチャーの生成・内実とか
が、千年王国主義運動とか笠井さんが独特のテーゼを立ち上げようとすると、訴えたい概念を説得的に提示しえていない
用語や思想が十分こなれてないまま生のまま放り込まれてる印象が残る
引用がところどころ恣意的に感じられるのも気になる
日本劣化論はまだ読んでない 実は笠井さんの小説は大好きで大好きで仕方が無いんだけれども
評論とか社会批評とか小難しいものは3秒で眠れるので読みきれない 正直文体とか内容とかほとんど変わらないと思うんだけど
そういうもんなんだw
面白いね イラストレーターで収入が少ないからと30代後半で漫画家になろうとする、ひきこもりのバカ発見。
足立区に住んでいるそうだ
http://inumenken.blog.jp/archives/7002197.html >>283
そりゃ厳しい感想だな
「サマー・アポカリプス」がシリーズの頂点なのに
「薔薇の女」はずっこけるぞ
「哲学者の密室」以降は、評論の自作自演が延々と続く それこそ人それぞれでしょう
薔薇の女は前評判よりよかったから印象はよかった 「アポカリプス」は本格としての完成度が高い
ヴァン・ダインやクイーンの後継としてはシリーズの頂点
本格としてはちょっと微妙だけど、
笠井にしか書けないだろうって名作が「エンジェル」と「哲学者」だな
あと「エディプスの市」もいい短編集だと思う
このスレじゃコムレサーガ自体あんまり話題にならないけど オイディプスと青銅は読むの辛かった。興味深いエピソードはあったけどね
密室が上記二つより読みやすかったのは起承転結がハッキリしていたからかな おれのエピステーメーをしゃぶれッ!このドクサレがッ! >>295
エディプスの市は
あんまりにも小さい時に読んだので
笠井の作とは気付いてなかった
どうというほどの作品でもないけど、まあ覚えてるのは
それなりだったのかな 宇野亜喜良の表紙が綺麗だったことしか覚えてないな>エディプスの市 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています