ハードボイルド総合スレ Part2
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ローレンス・ブロック、マイケル・コリンズ、カート・キャノン(あえてエド・マクではなく)あたりが良かった >>379
俺は「オールドディック」だな。
高齢者でもハードボイルドだどお(w
さて、>>376が、お行儀良く躊躇してる(このスレの住人らしくないシャイさ(w )
「マイハードボイルドベスト10」選出を、俺なりに試みてみた。
一作家一作品とか、内外(海外・国内)別とか、年代別とか、つまらん制約は一切
無しで(ただし、長編限定で)、一応、順不同だ。
1 血の収穫
2 マルタの鷹
3 ガラスの鍵
「デイン家の呪」はあまりに変化球過ぎるにしても、このハメット御大の3作を
未読な者は、悪い事は言わぬ、夜明けまでにこのスレを出ることだ(w
4 さらば愛しき女よ
果たしてチャンドラーは正統派、ちゅーか、原初ハードボイルドと言えるのか?
長年、疑問に思っている。
一応、本作はコンパクトに纏まったストーリーは面白いので推しておく。
最高傑作の評がある「ロンググッドバイ」はチャンドラー節が好きな向きには
良いだろうが、やや冗長に流れる面あり。
5 酔いどれ探偵街を行く カート・キャノン
これは痺れた。気障なチャンドラー節とは異なるいかにも日本人好みな
浪花節ハードボイルド・ミステリだ。 6 暗い落日 結城昌治
あえてロスマクは外し、この日本のロスマクを入れた。
本邦作品では必読の古典でしょ。真木こそリアルにマジでかっけー男だ。
7 ヘッドハンター 大藪春彦
大藪作品を低評価する者も多いが、これはマジな正統派ハードボイルド。
ただし、この板的にはミステリ?だろうが。
8 ダーティハリー2
映画だし、ノヴェラも無いやろとの声もあろうが、これは文句無しのハードボイルドでしょ。
名作刑事映画の誉れ高い第1作を推す声もあろうが、警官がみずから世直し(暴走気味)、
これに対する主人公ハリー、ハードアクション満載、社会性にも富んだ本作を推してみた。
9 エイトマン
俺が初見なハードボイルド・ミステリは本作かと思う。
東八郎ことエイトマン(w、
10 ゲッタウェイ ジム・トンプスン
映画(オリジナル版)も大ヒットした本作が、なぜに再刊されぬのか?
原作の主人公はタフガイでも中年禿だから?
番外 虎よ、虎よ! A・E・ベスタ―
ハードボイルドなのは間違いないが、ミステリそのものとは言い難いので
ここ。 >>382
>エイトマン
ウルフガイシリーズは?
「狼のレクイエム」3部以降は挫けたけどw >>381-382
おお〜
まさに>>376本人なのだが感嘆した、刺激を受けた。
後から言ってしまう印象になるのはどうしようもないが
「虎よ、虎よ!」は俺も実は考えてた >>381
カート・キャノンいいよな
87分署ばっかりじゃなくこっちももっと書いてくれればよかったのに >>383
その前に、まず「サイボーグブルース」挙げんと。
文字で「エイトマン」、しかし、何か違う・・・
>>384
ぺスターならぬベスタ―は、マジでハードボイルド体質なSF作家かと思う。
「分解された男」とかも読んだとか?
>>385
87分署シリーズにもカート・キャノン風な浪花節モードも感じられる作はあるな。
まあ、エヴァン・ハンター名義を読んでおけば良かと。 ミステリーベスト10とか言いながら、7位以降に「名探偵コナン」とか「古畑」を入れざるを得ないビギナーみたいな10作だな
違うならロスマスのベスト10を教えてくれよ
「ギャルトン事件」とか「ドルの向こう側」は何位だ? >>387
世間じゃ完成度が高くて面白い物が必ずしもベストとは限らないんだぜ
万人が楽しめるコナンや古畑いれるのは当たり前っていえば当たり前
ガチガチのミステリーばかり入れてそれ楽しいの?ベストなの?ってなっちゃう じゃあ俺もやってみよう、後れ馳せだが。
一作家一作品ね
「マルタの鷹」
「さらば愛しき女よ」
マクドナルド「ウィチャリー家の女」
ライアル「拳銃を持つヴィーナス」
ケム・ナン「源にふれろ」
ブロック「八百万の死にざま」
コナリー「チェイシングリリー」
ルヘイン「ミスティックリバー」
原「さらば長き眠り」
ベア「女王天使」 簡単に補足
マクドナルドは初期、例えば「人の死に行く道」あたりがハードボイルドらしいのかもしれんが
初読時に感銘を受けたこれで。
ライアルの作品では選出作が一番ハードボイルドらしいと俺は思う。
「源にふれろ」が個人的にベスト。甘いところもある青春小説だが。
ベアのSF長編が多分一番賛否両論あるだろう。うけ狙いじゃないよ。
殺人がなくなった未来社会で発生した連続殺人とその追跡行に漂う不安感に
未来のLAの冷たい都市の雰囲気がオーバーラップする、その感じにハードボイルドの方法論を感じた。 いやあれが一番ハードボイルドらしいと思うんだよ
女と男の意地の張り合いあり陰謀ありで。
「深夜プラス1」は基本的にロードノベルだとし、「最も危険なゲーム」は冒険小説だし。
あとクラムリーかジェイムズリーバークの作品も入れたくて迷った
後者なら「天国の囚人」ヘヴンズプリズナー(←かっこいい)か
「ブラックチェリーブルース」か ベスト10というより、好きな作品10になっちゃうな。俺の場合。
理屈抜きで好きというか波長があうというか。
敢えて大御所三人は外した。
リューリン「A型の女」
マッギヴァーン「最悪の時」
ゴーマン「影たちの叫び」
プロンジーニ「死角」
藤沢周平「消えた女〜彫師伊之助捕り物覚え」
大沢在昌「氷の森」
原りょう「さらば長き眠り」
ルッカ「奪回者」
打海文三「ハルビン・カフェ」
フランシス「度胸」
あと、次点で番外編として異論は承知で辻邦生の「夏の海の色」を上げたい。 >>394
お、良いですね。未知のタイトルもあって勉強になります
言い出しの>>376にして>>389の者なんですが うっかり文の途中で送ってしまった
「さらば長き眠り」挙げる人が他にもいて嬉しい 国内作品限定なら、笹沢左保の木枯し紋次郎シリーズも入れたいところだ。
大ヒットしたテレビドラマもハードボイルドな雰囲気十分かと思うが、
一味違う殺伐さ溢れる原作も手にしてみて欲しいところである。 俺も原りょうならさらば長き眠りだな
当時はブランクのせいか批判も目立ったけど集大成に相応しい作品だと思う 「早川書房世界ミステリ全集6 ロス・マクドナルド」
古書店の全集バラ売り、低額でゲット、大当たりの1冊であった。
「人の死に行く道」 中田耕治訳
「ウィチャリー家の娘」小笠原豊樹訳
「一瞬の敵」 小鷹信光訳
当時は、訳者バラバラかよと思うたが、いずれも手練ればかり、
違和感なく3作読了。
(後に3作共このまま文庫化されている)
翻訳者にそれなりの考えがあってのことらしいが、アーチャーの一人称が「俺」
だったりする作もあったが、「文体」が作品の肝のひとつでもあるハードボイルド、
違和感は大であった。
この点は、田中小実昌訳のチャンドラー作品も同様。
(後に定評ある清水俊二で新訳されることになる)
清水訳に親しんだ世代としては、売れてはいるが春樹訳はいまいちピンと来ない
のだが、原文から見ると、どうなのかね?
清水訳は省略が多いとも聞くけど。 >>399
それはロスマクのキャリアをかなり良く反映したセレクションになってるんだよね。
つまりハードボイルド色がまだ強かった初期からは「人の〜」、
最盛期の「ウィチャリー」、そして良くも悪くも様式美に至った後期の「一瞬の敵」
俺は御三家の中ではロスマクに一番入れ込んだから(好きとは言いにくいが)
例えば>>387の言うロスマクオンリーのベスト10も面白そうだと思うんだが
実はベスト10組めるほど全作品読んでないんだよな。
誰か書評家も言ってた事だが、ロスマクの作る物語は「知りたくもない真相」がベースにあって
それがこっちの生活を脅かすような気配がしてなかなか読めないと。
だから記憶が安全弁を作動させるのか読んだ後内容を忘れてしまうと。
その書評家の言いたい事は何かわかるんだ それでももし自分がベスト10を組むとしたら「ウィチャリー」が1位になるだろうな
「さむけ」じゃなく
長々と失礼。 んじゃあえて掘り出し物を中心に10本
ディック・ロクティ「眠れる犬」
ロス・トーマス「女刑事の死」
ケム・ナン「源にふれろ」
エリオット・ウェスト「殺しのデュエット」
ウィリアム・ヒョーツバーグ「堕ちる天使」
矢作俊彦「真夜中へもう一歩」
芦原すなお「雪のマズルカ」
香納諒一「梟の拳」
樋口有介「枯葉色グッドバイ」
木内一裕「水の中の犬」
水の中〜は、最近読んだ中ではダントツのハードボイルド。
最近の作はちょっと伸び悩んでる感じだけど…… いろんな作家や知らなかった作品が出揃ってきて面白いね
読書の参考になる
やっぱり人それぞれなんだな >>402
「源にふれろ」良いですよね
この季節には読み返したくなる
でもまだサーフィンの実体験はない俺(笑) >>402
「殺しのデュエット」いいよな。
同じ叢書の「罪ある傍観者」「灰色の栄光」もいい。 女刑事の死!!
ずいぶん前に読んだんで細かいとこは思い出せないけど、手紙のシーンでポロポロ泣いたのを覚えてる >>400
そいつに触るな。
ミス板に長年居付いたタチの悪い荒しだ。
ちょっと調べるなり、他のスレを覗くなりしてみりゃすぐ解る。 >>400
ずっと昔、あるコラムで創元推理から出ているロスマク物は読んではいけない。あれは、早川で出してるのを書くまでの習作だ。
とあったんだけど、どうですかね?さむけとウィチャーリーくらいしか読んだことなくて。
>>402
落ちた天使はミッキーローク主演で映画になりましたね。今度探してみよう。
アメリカでは発禁になったとか聞いた気がしたけど、感違いかな。 >>409
俺も創元のロスマク作品はほとんど手を出してないんだよね
ハヤカワ文庫(ポケミスではない)のは12冊が揃ってて、いつでも読める状態にあるけど。
理由は単純に、これらを集めた時の巡り合わせとか、入手可能だったか等の外的要因による
創元のほうは何となく巡り合わせがうまくいかなかっただけの話
でも創元から出てる短編集「ミッドナイトブルー」は良い短編集だった
本人の評論も読めるし、ロスマクに興味ある人は読んでおいて良いと思うよ 世代によっては、創元の「動く標的」(映画化作品のシーンが表紙のバージョン)から
ロスマクに入ったという者も多いのでは?
後年のリュウを知ると、何とも元気が良いことである(w
諸にハードボイルドしているというか。
今は、ハメットどころか、チャンドラーの単独スレさえないのに
(昔はあった)、ロスマクはあるんだな。 >>412
そこ、まともな住人はとっくに2ちゃんを見限って去っているからなあ。
残っているのは広域荒らしに便乗しているアホばかり。
その証拠に広域荒らしの妄想を論破するようなレスはなくなった。 中古なのは構わないんだが、一度手にとってから買いたいんだよね。 今の日本でハードボイルドを表現してるものって、一部のロックの歌詞だった気がする
氷室さんの「魂を抱いてくれ」とかB'zの「もう一度キスしたかった」とか
まあどっちも90年代か・・・でもあのへんの歌詞はすごくハードボイルドだった気がする 「ハードボイルドミステリスレ」ではなく「ハードボイルド総合スレ」とあるゆえ、
あえて推したい作あり、吉村昭「孤独な噴水」(文春文庫版なら入手可能性大)、
チャンドラーのセンチメンタリズムやロスマクの内省とは無縁なヘミングウェイ、
ハメットに繋がるこれぞ透明感溢れる初期「ハードボイルド」。
とにかく読んで、反論があれば聞いてみたい。
探偵も殺し屋もギャングも無縁な日常性の中にも「ハードボイルド」は成立し得るのだ。 >>418
特に記録文学路線に転じてからの吉村昭は強靭なハードボイルドだろう。
中でも『高熱隧道』は下手なハードボイルド小説など足下にも及ばない荒涼殺伐、そして内熱の高さ。 >>419
「羆嵐」も凄いというか凄まじいまでの作。 >>418
何となくかの名チャンプ・大場政夫氏を彷彿とさせる話ですね。
本人のデビューより前の作品ですが。 しかし、大場政夫(あの矢吹丈のモデルとか)の最期は、同じハードボイルドでも
大藪春彦風だった・・・
破滅に向かい走り抜けていったというか。
ハードボイルド好きにも、アンチ大藪は多いな。 夜中でもサングラスをかけてると
「かんちがいハードボイルド」
と呼ばれるよね まあ、大藪春彦ってのちの門田泰明とかに連なるハードアクションの系譜だよね。
いわゆるハードボイルドとはちょっと違う気がする。 >>422
嫌いってわけでもないんだけど、俺も何冊か読んだけど肌に合わなかったな。
クルマと銃の描写を省いたら長さが半分になるんじゃないかと思う内様とか、
主人公は皆チートな歩くチンコで情の欠片もなく、女は皆発情期の犬みたいなとことか。
逆にお勧めとかあったら教えて欲しい。 >>426
> 主人公は皆チートな歩くチンコで
史上最初の(と、一般には思われている)ハードボイルドは性的不能者が主人公だったのになあ。 ハードボイルドファンには、大藪作品での一推しは前記した「ヘッドハンター」。
アクション要素は控え気味、ストイックに徹した原初ハードボイルド。
ヘミングウェイ、ハメットの路線が好みなら是非。
また、既に指摘されているとおり、大藪作品の多数を占める大アクション小説に
抵抗がないのであれば、「傭兵たちの挽歌」がこのジャンルの最高峰にある作
かと思う。 そういえば次元大介は性的不能者ではないかという説がネットにはある 原りょう好きにお勧めの日本人作家はいます?
大沢在昌の「氷の森」と「佐久間公シリーズ」は楽しめました 同じチャンドラー狂ということで矢作俊彦とか。
原りょう好きなら「ロング・グッドバイ」とかの二村シリーズは気にいると思うよ。
もう読んでるかもしれないけど。 稲見 一良の猟犬探偵シリーズがキャラでは近いかも
犬専門だけど 「ロング・グッドバイ」と書くやつはチャンドラー好き
「ロング・グッバイ」と書くやつはもぐり
例外はない >>431-432
ありがとう
稲見一良はよんだけど、矢作俊彦は未読なので買ってみます >矢作俊彦
どこかで見たことがあると思ったら、昔購読していたNAVIに連載していた人だったw >>431
両方読んだけど矢作は今一つ入り込めなかった。話が錯綜して分かりづらい所とか真犯人とその動機も分かりづらい所とかまでチャンドラーと同じ。
原と矢作の違いは例えるなら、ビートルズに心酔して影響を受けたバンドと心酔して完全にコピーしたバンドといった感じ。 逆にそういうところがいいという人もいるから、好みというのはわからないもので >>429
LUPIN the Third -峰不二子という女-は、見た? このスレもやはりチャンドラー好きが多そうなので、多数派の嗜好に合うか否かは
わからないが、本邦では遂に定着しなかった軽ハードボイルドの古典とも言える作
結城昌治「死者におくる花束はない」が復刊された。
小学館のP+ⅮBOOKS(電子書籍とペーパーバックの同時刊行)、紙の本は在庫
している書店が限定されているので、小学館文庫で刊行して欲しかったという感はある。
軽ハードボイルドといっても、ギャングや悪徳警官が登場する世界には非ず、
昭和30年代の東京を舞台にユーモアと巧みなトリックをまじえて
ロスマク風探索譚(結城氏には先に紹介したこれぞ
日本のロスマク世界「暗い落日」というシリアス路線の傑作もある)をやってみたという
異色とも言い得る作。面白く読み終えた。 矢作なつかしいな
短編集だけどマンハッタンオプシリーズがおもしろかった
当時作者のバックボーンはあんまり知らなかったけども
あーこいつチャンドラーとかほんと好きなんだなあと思った P+Dは幻妖桐の葉落としなんかもある
でもハードボイルドだとやっぱ結城かな
続巻あるならレアな作品がいいな すいませんチャンドラー初めて読もうと思うんですが村上訳か清水訳どちらがおすすめでしょうか? そういうのは好みだからな
本屋で確かめるしかないね 普通に清水訳だろ
春樹は翻訳的には正しいのか知らんがまだるっこしい 直井明氏が、清水訳チャンドラー作品(名訳との評価多し)は原文省略も多いとは
指摘している。
今思うと、我流な感大な田中コミさんの訳はどうだったのか気にかかるものはある。
「これはチャンドラーじゃなくカーター・ブラウンだろ(w )
これが多くの人の感かと思うが。 それにしても日本のミステリ好きって、本格・新本格に偏ってるよな。
気のせい?それとも、外国でもそうなんだろうか? >>449
今、海外では本格ほとんど書かれてないんじゃないの。 449みたいな声が出る日がこようとはなあ……
かつて本格は「死んだ死んだ、虫の息なら早く死ね」という感じだったのに
波というものがあるのだよ
ちなみに現在は、ヌルポ・ライトなミステリに押されて本格も盛り上がってはいないだろ SFと一緒でしょ
単にジャンル性が強いからそればかり読むコアな読者がつきやすいだけ 本格読んだことないけど、どうせ頭脳明晰なスカした美青年が前髪垂らしてフッとか言って難事件解決するんだろ?
読者がそういうのを求めてるんだろうな。草食系の精子の数が足らないような色の白い若者がそういうのを求めてるんだよ。 確かに、欧米では本格ミステリは、ジャンルとしては過去の遺物状態。
これ程、神の如き天才的な名探偵が活躍するミステリが人気を博しているのは
本邦ぐらいでしょ。
テレビシリーズがヒットした湯川も古畑も、正に絵に描いたような「名探偵」。
しかし、
>>454とか見ると、ミステリ板にも、今でも根強い人気がある金田一や明智の
風貌を知らない者がいるということを知る驚きはある。
海外にはコロンボ警部もいるし。
ハードボイルドだが、ロスマク、結城昌治の作品は謎解き要素、意外性が強く、
本格ミステリファンも手にする者が多かった。 >>454
読まない人間のひどい偏見
ハードボイルドだって「すかした男がカッコつけるだけの男のハーレクインロマンス」とか「殴り合いとか撃ちあいだけの体育会系読み物」とか思われがち
それと同じことを他のジャンルに言うのはNG ハードボイルドだって書けやしないさ
拳銃はおろかタバコを吸うのも気を遣うこんな国じゃな 拳銃やタバコなんか無くてもハードボイルドは成り立つだろ ネオハードボイルドには健康的な探偵も結構いた気がするが 初期のネオは、アル中、ニコチン中等、病んだキャラが多かった。
まだ、米社会全体に朝鮮戦争、ベトナム戦争のトラウマが残る時代ゆえか。 禁煙ができなくて悩む探偵まで出てきたからな
ハードボイルドは書けなくなったりしないよ ハードボイルドに謎とき要素は大して必要無い。必要なのは「生き様」
何かを信じ命を賭ければそれがハードボイルド。 >>464
少なくとも欧米のハードボイルド小説の歴史は「信じるべきものを全て喪った者たち」の物語から始まったんだが。 >>466
そう、『日はまた昇る』。
煎じ詰めればハードボイルドとは文体即ち「形式」の問題であって、物語やら人物設定やらの「内容」なんぞはどうでもいい。
だからどんな時代のどんな題材を扱っても、ハードボイルド小説を書こうとすれば書ける。
売れるかどうかは別にして。 >煎じ詰めればハードボイルドとは文体即ち「形式」の問題であって、
>物語やら人物設定やらの「内容」なんぞはどうでもいい。
これは、ど真ん中ストライクな見解であって、ゆえに俺もスタインベック、吉村昭と
いった通常は「ハードボイルドスタイル」という観点からは語られぬ作家に言及した
次第である。
しかし、その「文体」とは?という問題に立ち返ると、果たしてレイモンドやロスマクの
「それ」は、ハードボイルドなのか?
という疑問を改めて感じざるを得ない。
これぞ文句無しのハードボイルドスタイルと思わせたのは、非ミステリながら
ヘミングウェイの長編「武器よさらば」のラスト部分(恋人を失った主人公を描きながら
あの淡々とした締めの凄さ)、短編「殺し屋」の主人公ニックと2人の殺し屋の店での
緊張感溢れながらも淡々とした会話シーン、
全編通じてなら、ハッピーエンディングながら、甘さ皆無なハメット御大の「ガラスの鍵」。
本作をハメット最高傑作にして、原初ハードボイルドミステリの教科書とする論には
正に禿しく胴衣だ。 ヘミングウェイに関して、福田氏は本論に入る前にアメリカ文学の歴史を俯瞰し、社会主義的、文明批評的な小説が多く、欧州のような文学伝統の土壌がないところでアメリカ文学が育っていたが、と前置きしている。
だからパリのカフェで「あなたたちはロスト・ジェネレーションね」と有名な女流作家にヘミングウェイは揶揄された。それもまた有名な話であろう。
だが福田氏は『老人と海』を読んで、おなじ虚無主義の多いアメリカ人作家のなかで、ヘミングウェイに一種のストイシズム、イギリス清教徒の子孫としての倫理的なものを直感的に発見され、次のように言う。
「その虚無的な否定と冷酷な突き放しとにもかかわらず、むしろその反対の旺盛な現実肯定ないし現実謳歌を感じとる」
以前のヘミングウェイは「敗北者に同情を抱かない」。「勝ち抜き、生き抜く」男の冷酷と、思想のなさ、倫理のなさを描いてきたが、『老人と海』でトーンが変調していることを直感的に福田氏は感得したのだ。
つまり「否定を肯定に転換する」のが『老人と海』である。
過去のヘミングウェイの作品は「否定のあとに開けられた空洞を、もっぱら肉体的情念で埋めていた」けれども、『老人と海』も確かに「肉体的行動にたよってはおりますが、それが精神的に肯定されることによって、
倫理への通路が開かれている」として、福田氏個人も読後感は「心身の爽快さをおもえる」「剛気の文章」であると昭和28年に自ら翻訳した『老人と海』の解説を書いている。 英語もろくに喋れないヤツが文法がどうのとか能書き垂れてるみたいなもんだな。 結論としては、ヘミングウェイの最高傑作と評される「老人と海」は、
ハードボイルドなのか? 福田恆存とガートルード・スタインでググろうな。
ちなみにヘミングウェイの原文は〜and〜and〜の繰り返しで、
短い文章でも奥が深いよ。
興味があるならば「戦闘前夜」を原書で読んでみような。
スペインの地名だらけで痺れるぞ。
翻訳は端折りが多いらしい、高見浩版を推奨する。
割と淀みなく読みやすい。 >>475
村上春樹マンセーで、純文学の方が大衆文学より偉いと思ってる人だっけ? 「老人と海」は、ミステリの訳書も多い大久保康雄先先ではなく、
福田恆在訳なんだな。
「私は現代米文学について、ほとんど知るところがありません。・・・」
で始まる「『老人と海』の背景」という後書きというか、短い論考が付されているが、
ハードボイルド・ミステリに嵌った勢いでへミングウェイ作品も手にした
当時の少年(=俺)には「?」状態。
「老人はライオンの夢を見ていた」の一文のエンディングに至るまで、
作品そのものはマジおも状態ではあったのに。
「ハードボイルド・リアリズム」とか、まあ、訳者なりの観点から本作を
ハードボイルドだどお、と把握していたのはわかる。 ベストセラーになり、映像化(映画、TVドラマ共あり)もされたが、
果たして、このハードボイルドスレ住人がチェックを入れているかな?
と思うのは、現代ミステリ作家のトップランナーのポジションにいる
圭吾こと東野圭吾の「白夜行」。
「ハードボイルドの真髄は文体にあり」なら、本作も有りかと。
文庫版解説の馳星周氏は絶賛。 馳星周ってハードボイルドか?
暗黒小説という分野がなかったけ。 北方謙三の〈ブラディ・ドール〉がハルキ文庫で出ていた。懐かしい。 北方がミスターハードボイルド気取ってた時代があった
まさにバブル期! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています