ハードボイルド総合スレ Part2
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>>409
俺も創元のロスマク作品はほとんど手を出してないんだよね
ハヤカワ文庫(ポケミスではない)のは12冊が揃ってて、いつでも読める状態にあるけど。
理由は単純に、これらを集めた時の巡り合わせとか、入手可能だったか等の外的要因による
創元のほうは何となく巡り合わせがうまくいかなかっただけの話
でも創元から出てる短編集「ミッドナイトブルー」は良い短編集だった
本人の評論も読めるし、ロスマクに興味ある人は読んでおいて良いと思うよ 世代によっては、創元の「動く標的」(映画化作品のシーンが表紙のバージョン)から
ロスマクに入ったという者も多いのでは?
後年のリュウを知ると、何とも元気が良いことである(w
諸にハードボイルドしているというか。
今は、ハメットどころか、チャンドラーの単独スレさえないのに
(昔はあった)、ロスマクはあるんだな。 >>412
そこ、まともな住人はとっくに2ちゃんを見限って去っているからなあ。
残っているのは広域荒らしに便乗しているアホばかり。
その証拠に広域荒らしの妄想を論破するようなレスはなくなった。 中古なのは構わないんだが、一度手にとってから買いたいんだよね。 今の日本でハードボイルドを表現してるものって、一部のロックの歌詞だった気がする
氷室さんの「魂を抱いてくれ」とかB'zの「もう一度キスしたかった」とか
まあどっちも90年代か・・・でもあのへんの歌詞はすごくハードボイルドだった気がする 「ハードボイルドミステリスレ」ではなく「ハードボイルド総合スレ」とあるゆえ、
あえて推したい作あり、吉村昭「孤独な噴水」(文春文庫版なら入手可能性大)、
チャンドラーのセンチメンタリズムやロスマクの内省とは無縁なヘミングウェイ、
ハメットに繋がるこれぞ透明感溢れる初期「ハードボイルド」。
とにかく読んで、反論があれば聞いてみたい。
探偵も殺し屋もギャングも無縁な日常性の中にも「ハードボイルド」は成立し得るのだ。 >>418
特に記録文学路線に転じてからの吉村昭は強靭なハードボイルドだろう。
中でも『高熱隧道』は下手なハードボイルド小説など足下にも及ばない荒涼殺伐、そして内熱の高さ。 >>419
「羆嵐」も凄いというか凄まじいまでの作。 >>418
何となくかの名チャンプ・大場政夫氏を彷彿とさせる話ですね。
本人のデビューより前の作品ですが。 しかし、大場政夫(あの矢吹丈のモデルとか)の最期は、同じハードボイルドでも
大藪春彦風だった・・・
破滅に向かい走り抜けていったというか。
ハードボイルド好きにも、アンチ大藪は多いな。 夜中でもサングラスをかけてると
「かんちがいハードボイルド」
と呼ばれるよね まあ、大藪春彦ってのちの門田泰明とかに連なるハードアクションの系譜だよね。
いわゆるハードボイルドとはちょっと違う気がする。 >>422
嫌いってわけでもないんだけど、俺も何冊か読んだけど肌に合わなかったな。
クルマと銃の描写を省いたら長さが半分になるんじゃないかと思う内様とか、
主人公は皆チートな歩くチンコで情の欠片もなく、女は皆発情期の犬みたいなとことか。
逆にお勧めとかあったら教えて欲しい。 >>426
> 主人公は皆チートな歩くチンコで
史上最初の(と、一般には思われている)ハードボイルドは性的不能者が主人公だったのになあ。 ハードボイルドファンには、大藪作品での一推しは前記した「ヘッドハンター」。
アクション要素は控え気味、ストイックに徹した原初ハードボイルド。
ヘミングウェイ、ハメットの路線が好みなら是非。
また、既に指摘されているとおり、大藪作品の多数を占める大アクション小説に
抵抗がないのであれば、「傭兵たちの挽歌」がこのジャンルの最高峰にある作
かと思う。 そういえば次元大介は性的不能者ではないかという説がネットにはある 原りょう好きにお勧めの日本人作家はいます?
大沢在昌の「氷の森」と「佐久間公シリーズ」は楽しめました 同じチャンドラー狂ということで矢作俊彦とか。
原りょう好きなら「ロング・グッドバイ」とかの二村シリーズは気にいると思うよ。
もう読んでるかもしれないけど。 稲見 一良の猟犬探偵シリーズがキャラでは近いかも
犬専門だけど 「ロング・グッドバイ」と書くやつはチャンドラー好き
「ロング・グッバイ」と書くやつはもぐり
例外はない >>431-432
ありがとう
稲見一良はよんだけど、矢作俊彦は未読なので買ってみます >矢作俊彦
どこかで見たことがあると思ったら、昔購読していたNAVIに連載していた人だったw >>431
両方読んだけど矢作は今一つ入り込めなかった。話が錯綜して分かりづらい所とか真犯人とその動機も分かりづらい所とかまでチャンドラーと同じ。
原と矢作の違いは例えるなら、ビートルズに心酔して影響を受けたバンドと心酔して完全にコピーしたバンドといった感じ。 逆にそういうところがいいという人もいるから、好みというのはわからないもので >>429
LUPIN the Third -峰不二子という女-は、見た? このスレもやはりチャンドラー好きが多そうなので、多数派の嗜好に合うか否かは
わからないが、本邦では遂に定着しなかった軽ハードボイルドの古典とも言える作
結城昌治「死者におくる花束はない」が復刊された。
小学館のP+ⅮBOOKS(電子書籍とペーパーバックの同時刊行)、紙の本は在庫
している書店が限定されているので、小学館文庫で刊行して欲しかったという感はある。
軽ハードボイルドといっても、ギャングや悪徳警官が登場する世界には非ず、
昭和30年代の東京を舞台にユーモアと巧みなトリックをまじえて
ロスマク風探索譚(結城氏には先に紹介したこれぞ
日本のロスマク世界「暗い落日」というシリアス路線の傑作もある)をやってみたという
異色とも言い得る作。面白く読み終えた。 矢作なつかしいな
短編集だけどマンハッタンオプシリーズがおもしろかった
当時作者のバックボーンはあんまり知らなかったけども
あーこいつチャンドラーとかほんと好きなんだなあと思った P+Dは幻妖桐の葉落としなんかもある
でもハードボイルドだとやっぱ結城かな
続巻あるならレアな作品がいいな すいませんチャンドラー初めて読もうと思うんですが村上訳か清水訳どちらがおすすめでしょうか? そういうのは好みだからな
本屋で確かめるしかないね 普通に清水訳だろ
春樹は翻訳的には正しいのか知らんがまだるっこしい 直井明氏が、清水訳チャンドラー作品(名訳との評価多し)は原文省略も多いとは
指摘している。
今思うと、我流な感大な田中コミさんの訳はどうだったのか気にかかるものはある。
「これはチャンドラーじゃなくカーター・ブラウンだろ(w )
これが多くの人の感かと思うが。 それにしても日本のミステリ好きって、本格・新本格に偏ってるよな。
気のせい?それとも、外国でもそうなんだろうか? >>449
今、海外では本格ほとんど書かれてないんじゃないの。 449みたいな声が出る日がこようとはなあ……
かつて本格は「死んだ死んだ、虫の息なら早く死ね」という感じだったのに
波というものがあるのだよ
ちなみに現在は、ヌルポ・ライトなミステリに押されて本格も盛り上がってはいないだろ SFと一緒でしょ
単にジャンル性が強いからそればかり読むコアな読者がつきやすいだけ 本格読んだことないけど、どうせ頭脳明晰なスカした美青年が前髪垂らしてフッとか言って難事件解決するんだろ?
読者がそういうのを求めてるんだろうな。草食系の精子の数が足らないような色の白い若者がそういうのを求めてるんだよ。 確かに、欧米では本格ミステリは、ジャンルとしては過去の遺物状態。
これ程、神の如き天才的な名探偵が活躍するミステリが人気を博しているのは
本邦ぐらいでしょ。
テレビシリーズがヒットした湯川も古畑も、正に絵に描いたような「名探偵」。
しかし、
>>454とか見ると、ミステリ板にも、今でも根強い人気がある金田一や明智の
風貌を知らない者がいるということを知る驚きはある。
海外にはコロンボ警部もいるし。
ハードボイルドだが、ロスマク、結城昌治の作品は謎解き要素、意外性が強く、
本格ミステリファンも手にする者が多かった。 >>454
読まない人間のひどい偏見
ハードボイルドだって「すかした男がカッコつけるだけの男のハーレクインロマンス」とか「殴り合いとか撃ちあいだけの体育会系読み物」とか思われがち
それと同じことを他のジャンルに言うのはNG ハードボイルドだって書けやしないさ
拳銃はおろかタバコを吸うのも気を遣うこんな国じゃな 拳銃やタバコなんか無くてもハードボイルドは成り立つだろ ネオハードボイルドには健康的な探偵も結構いた気がするが 初期のネオは、アル中、ニコチン中等、病んだキャラが多かった。
まだ、米社会全体に朝鮮戦争、ベトナム戦争のトラウマが残る時代ゆえか。 禁煙ができなくて悩む探偵まで出てきたからな
ハードボイルドは書けなくなったりしないよ ハードボイルドに謎とき要素は大して必要無い。必要なのは「生き様」
何かを信じ命を賭ければそれがハードボイルド。 >>464
少なくとも欧米のハードボイルド小説の歴史は「信じるべきものを全て喪った者たち」の物語から始まったんだが。 >>466
そう、『日はまた昇る』。
煎じ詰めればハードボイルドとは文体即ち「形式」の問題であって、物語やら人物設定やらの「内容」なんぞはどうでもいい。
だからどんな時代のどんな題材を扱っても、ハードボイルド小説を書こうとすれば書ける。
売れるかどうかは別にして。 >煎じ詰めればハードボイルドとは文体即ち「形式」の問題であって、
>物語やら人物設定やらの「内容」なんぞはどうでもいい。
これは、ど真ん中ストライクな見解であって、ゆえに俺もスタインベック、吉村昭と
いった通常は「ハードボイルドスタイル」という観点からは語られぬ作家に言及した
次第である。
しかし、その「文体」とは?という問題に立ち返ると、果たしてレイモンドやロスマクの
「それ」は、ハードボイルドなのか?
という疑問を改めて感じざるを得ない。
これぞ文句無しのハードボイルドスタイルと思わせたのは、非ミステリながら
ヘミングウェイの長編「武器よさらば」のラスト部分(恋人を失った主人公を描きながら
あの淡々とした締めの凄さ)、短編「殺し屋」の主人公ニックと2人の殺し屋の店での
緊張感溢れながらも淡々とした会話シーン、
全編通じてなら、ハッピーエンディングながら、甘さ皆無なハメット御大の「ガラスの鍵」。
本作をハメット最高傑作にして、原初ハードボイルドミステリの教科書とする論には
正に禿しく胴衣だ。 ヘミングウェイに関して、福田氏は本論に入る前にアメリカ文学の歴史を俯瞰し、社会主義的、文明批評的な小説が多く、欧州のような文学伝統の土壌がないところでアメリカ文学が育っていたが、と前置きしている。
だからパリのカフェで「あなたたちはロスト・ジェネレーションね」と有名な女流作家にヘミングウェイは揶揄された。それもまた有名な話であろう。
だが福田氏は『老人と海』を読んで、おなじ虚無主義の多いアメリカ人作家のなかで、ヘミングウェイに一種のストイシズム、イギリス清教徒の子孫としての倫理的なものを直感的に発見され、次のように言う。
「その虚無的な否定と冷酷な突き放しとにもかかわらず、むしろその反対の旺盛な現実肯定ないし現実謳歌を感じとる」
以前のヘミングウェイは「敗北者に同情を抱かない」。「勝ち抜き、生き抜く」男の冷酷と、思想のなさ、倫理のなさを描いてきたが、『老人と海』でトーンが変調していることを直感的に福田氏は感得したのだ。
つまり「否定を肯定に転換する」のが『老人と海』である。
過去のヘミングウェイの作品は「否定のあとに開けられた空洞を、もっぱら肉体的情念で埋めていた」けれども、『老人と海』も確かに「肉体的行動にたよってはおりますが、それが精神的に肯定されることによって、
倫理への通路が開かれている」として、福田氏個人も読後感は「心身の爽快さをおもえる」「剛気の文章」であると昭和28年に自ら翻訳した『老人と海』の解説を書いている。 英語もろくに喋れないヤツが文法がどうのとか能書き垂れてるみたいなもんだな。 結論としては、ヘミングウェイの最高傑作と評される「老人と海」は、
ハードボイルドなのか? 福田恆存とガートルード・スタインでググろうな。
ちなみにヘミングウェイの原文は〜and〜and〜の繰り返しで、
短い文章でも奥が深いよ。
興味があるならば「戦闘前夜」を原書で読んでみような。
スペインの地名だらけで痺れるぞ。
翻訳は端折りが多いらしい、高見浩版を推奨する。
割と淀みなく読みやすい。 >>475
村上春樹マンセーで、純文学の方が大衆文学より偉いと思ってる人だっけ? 「老人と海」は、ミステリの訳書も多い大久保康雄先先ではなく、
福田恆在訳なんだな。
「私は現代米文学について、ほとんど知るところがありません。・・・」
で始まる「『老人と海』の背景」という後書きというか、短い論考が付されているが、
ハードボイルド・ミステリに嵌った勢いでへミングウェイ作品も手にした
当時の少年(=俺)には「?」状態。
「老人はライオンの夢を見ていた」の一文のエンディングに至るまで、
作品そのものはマジおも状態ではあったのに。
「ハードボイルド・リアリズム」とか、まあ、訳者なりの観点から本作を
ハードボイルドだどお、と把握していたのはわかる。 ベストセラーになり、映像化(映画、TVドラマ共あり)もされたが、
果たして、このハードボイルドスレ住人がチェックを入れているかな?
と思うのは、現代ミステリ作家のトップランナーのポジションにいる
圭吾こと東野圭吾の「白夜行」。
「ハードボイルドの真髄は文体にあり」なら、本作も有りかと。
文庫版解説の馳星周氏は絶賛。 馳星周ってハードボイルドか?
暗黒小説という分野がなかったけ。 北方謙三の〈ブラディ・ドール〉がハルキ文庫で出ていた。懐かしい。 北方がミスターハードボイルド気取ってた時代があった
まさにバブル期! >>480
ここはハードボイルドのスレだ。
北方謙三の話はスレチ。 ハードボイルドの定義論はSFやライトノベルのそれと同様に不毛じゃないか だからこそこの結論でOKでしょ。
>「ハードボイルドの真髄は文体にあり」 文体からいえば村上訳はハードボイルドではないかもな
ノーベル賞永世候補的な意味では文学的ではあるだろうが アニメの91days、チャンドラー好きな人にはおすすめ
疲れた雰囲気、切ない哀愁をよく表現できていた
ヘミングウェイ-ハメット系を信奉する原理主義者には合わないかも >ヘミングウェイ-ハメット系を信奉する原理主義者
原理主義者も良しかなと(w
名無しのオプ、ブラッドステッター、ハリイ・ストウナー等々の
ネオも今ひとつ合わず。 ロスマク系原理主義ってのもあるかもなー。
あの世界観は嵌るものはあり。
勿論、チャンドラーのそれもありか。
70年代から80年代にかけて多く翻訳されたネオ・ハードボイルドの作家連の多くが
ハメット路線よりも、チャンドラーかロスマクのそれなのが残念な感はある。
昔から本邦での人気度は、チャンドラー>ロスマク>ハメットだから仕方ないのかもしれないが。 上のほうでロスマクに一番入れ込んだとか書いたモノだが
その三人の中で結局一番偉大なのはハメットだと思う
レッドハーヴェスト、デイン家、マルタの鷹・・・と一作ごとに
前作とは違った境地を切り開いていったのはすごいとしか言いようがない
俺個人は時代と描かれてる風景が現代日本に近く思える
ということでロスマクに興味を持ってきたけどね 日本人作家に和風チャンドラーやロスマクは書けても、
これぞ「原初アメリカ」な西部小説の気風を継ぐハメットは無理という説あり。
文体のみ着目なら、前記した純文学系の吉村昭氏はヘミングウェイ風な作も
あるが、ハメットは無い。 ハメットは西部小説も書いているし、軽ハードボイルドながらフランク・グルーバーという
作家は両ジャンルに渡り書いた。
そこで、ハメット風原初ハードボイルドの原点が西部小説にありと改めて感じさせる
良作が、チャールズ・ポーティス「トゥルー・グリット」。
映画化作品(ジョン・ウェイン主演の旧作とコーエン兄弟製作のリメイクあり)を
見た向きもあろうが、原作は14歳の少女を主人公にした、
これぞ一人称のハードボイルド小説。
映画版はリメイクの方が原作に忠実な作りだが、やはり1度は原作を手にして欲しい
ものである。 ,.- ‐── ‐- 、
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,イ jト、 だから1000兆円の国の借金はお前に頼んだぞ
/:.:! j i.::::゙, 更に税金10%あげて、俺の面倒を見て、敬え
i:.:.:| _,, ,、--、 !:;;;;| 老人が遊ぶことで景気が回る、福祉は削減するな、
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〈 j>j、 "´, イ `ヽ ,':::〉! シニアを店に呼ぶために努力しろ
`ゝ.`, ノ、__,入 j::rソ なんだ、お前元気ないな
`゙i / ,r===ュ, `, '.:〔_ どうして家を買って結婚して子供を産まないんだ?
}! ! i.:::::::::::.:! ;! .!::::j::`` ー----─r- 、
, イ.:ト、 ゙===='′ ,イ!:::::!::.:.:.:. ゙, `ヽ最近の若者は全くクズで
_ノ /j.:::!:トヽ、 ´ ̄` ,ノ´ ,リ::::.:!:::.:.. i. \ どうしようもないな
,.r'´ /.::!:::::::| `ヽ`"""´ /ノ.:.:.:.:.::!:.:. | !
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/ l , へ\! /'7ヽ |: j |
. / l/^ヾ:::ト、! j! l 〉、 | | . |
/ i .::| i| j! | / `ー'′ ! j! ! >>486
見てたけど今ひとつ入り込めなかったな。何かひと匙たりない感じ。
ファントムやノワールに比べれば遥かにマシだったが。 ハメットさんは自分も探偵業やってたのもでかいんだろな >>497
>ハメットさん
コメットさん?
大場久美子?
と思った俺はそろそろメガネを買い換えた方が良さそうだ >>497
労働争議の荒廃した街で闘ったというのも凄いよな
しかも(直接の因果関係があるわけじゃないが)ルックスはカッコいいし
チャンドラーは自作のマーロウについて「こんな男は探偵にはならない」とうそぶいたが
その論法で言いたい、「ハメットのような男はフィクションなんて相手にしそうにないのに、
それを真剣にやったのが不思議であり収穫だ」と 写真で見るハメット御大は、うるさ方リリアン・へルマンおばさんがぞっこんだったのも
納得な渋いカッコ良さ。
映画ではジェースン・ロバ―ズ、ジェームス・コバーンという渋いメンツが演じている。
ただし、我らがコンチネンタル・オプのモデルは、自身ではなく、探偵社勤務時代の社内一の腕利きの同僚とか。すらっとしたスマートな探偵ではなく、ガタイが良いタフガイ、
日本人なら、俺はいつも元横浜・中日の谷繁を想起する。 サム・スペードの描写が
ハメットそっくりと言われてたはず。
・・灰色の目と濃い眉、尖った顎が3つのVの字を描き、
金髪の悪魔を思わせる容姿・・ ジョー・ゴアズの『ハメット』もええよ。ハメットが主役の小説。
あとダン・カーニー・アソシエイツのシリーズも読んでほすい。
ビル・プロンジーニの肺癌を恐れる名無し探偵シリーズ、
マイクル・Z・リューインのアルバート・サムスンやリーロイ・パウダーのシリーズ
なんかも読んだな。
ネオ・ハードボイルドの作家でもバカにできんぞ。 ネオハードボイルドはマットスカダーだけで十分だったな俺は D(E)NAならぬDKAことダン・カーニー・アソシエイツ・シリーズは
角川文庫で愛読したものである。
87分署シリーズの如く、警察の集団捜査ものはあるけど、
探偵事務所による集団捜査ものというのは珍しい。
ハードボイルドは、孤高のプライベート・アイという固定観念を破る面白いシリーズ
であった。
余談ながら、このシリーズ作品かと、よく確かめずに、角川文庫ゴアズの名前で購入
した新刊(当時)に「マンハンター」がある。
最後の最後にドンデン返しがあるハードボイルドタッチのクライムノベル、
DKAとは異なる面白さあり。 ハードボイルドとは何だろう? 文芸評論家だの文学部教授による
学問的な定義はあるんだろうけど、自分的には、これは自分の好きな
本のジャンルなので、その限りで好き勝手に言わせてもらうなら…
まずは、すごく通俗的であるけれど、やっぱ騎士道精神、男の生き様、
規範へのこだわり、これよね。このこだわり自体は、それが道徳的に
望ましいこととして描かれているのではなく、むしろ不毛な、不条理
なこだわりというか、意味なんてないとわかっていても、半ば意固地
になってのやけくそ的に、守るために守る的な感じいい。
で、短めの文、簡潔な表現。一人称で、心理描写はなし。「棒。」
みたいなのね。女の腐ったのみたく心の中で思いだの何だのを
女々しくくどく吐露しない。 騎士道といえばアーサー王か
たしかにあの話次から次へと
騎士が死んでいくよな
感情移入も抜きで 一人称のイメージが強いハードボイルド小説だけど、
理想型は果たしてそうだろうか?
ハメットの「ガラスの鍵」(最高傑作の評もあり)、
短編ながらヘミングウェイの「殺し屋」(ハードボイルド小説の教科書の評あり)とか
思うと。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています