ハードボイルド総合スレ Part2
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>>853
銃と車のスペック描写を除いたらな中身がガタ減りするしなぁ。
既レスにもあったけど、主人公は皆感情のないチートなチンコだし、女は皆発情期の雌猿だし。 しかし、技術の進歩と共有ですげえ時代になったなぁ、いい事なのか悪いのかわからんが。
もしかして、と思いついてyoutubeでrossmacdonaldを検索してみたら
生前のインタビューフィルムが見れてしまった
大それた事を言うようだが、声と口調は想像してた感じに近かった >>855
詳しそうですね。長いお別れ、の註釈本とかも発売されてるのですか? 長年個人的宿題だったロスマク作品、「ドルの向こう側」以降をこの2週間で一気に読んだ
面白かった、発見があった、怖かった(「別れの顔」は特に)、さむけがした、肩の荷が降りた、
小鷹さんとかがマンネリ化と評した理由もよくわかった >>860
湖中の女はどこらへんがハードボイルドじゃないとする理由なんだい? 大藪春彦は過大評価だわ
文章が上手い訳でなく肝心の車や銃器の描写も手元に資料があれば誰でも書ける程度のもの
俺つえー系のなろう小説みたいなもんさね
何より主人公がチャラ男でスーパーカー乗り回して女にモテるのが気に食わん >>866
それはお前の僻み、妬み。
小説としてつまんねえのは確かだが。 カウボーイビバップはハードボイルドだった
ジャズだし賞金稼ぎだし銃とジークンドーと飛行機(ライアル好きの琴線に触れる)だし
男と女の情あり男と男の憎しみありオサレな掛け合い(ロス・トーマス好き以下略)あり >>865
何なんだろうね
湖中の女は推理小説としても結構良く出来てる
終盤にアクションシーンもあって万人向き
依頼人とそのマドンナのキャラも面白く
小説としての出来も良い 「ただの眠りを」はかなり面白かった
他作者のマーロウものとしては四作目だが一番出来が良い
舞台をメキシコにしたのが良かったのだろうか
今どきのややサイコなミステリーと違ってかなり牧歌的に
そしてチャンドラー的に不可解に進む
田口俊樹さんはまだ翻訳者として現役なのね ミーガン・アボット「暗黒街の女」も面白かった
同作者の「さよならを言うことは」がかなり風変わりだから躊躇していたのだけれど
またしても二人の女と、重要な役割だけどやることは少ない脇役の一人の男で話が進んでいく
映像化されてても良さそうな作品 >>868
ビバップは好きだがちょっと違う気がする。ハードボイルドが本場インドのカレーとすれば、ビバップは日本のカレーみたいな。 コートの襟立てて煙草燻らせたらハードボイルドなんだで
あとウィスキーやったり
知らんけど >>870
他作家によるマーロウものって実はかなり揃ってるよね
往年のバイロンプライス編アンソロジーから
パーカーさんのプードルスプリングス補筆完成版(「夢を見るかもしれない」もあったな)
純文学畑のジョンバンヴィル(この人の作品への評価は俺は保留だが)でさえ書いてるし
しかしスペードとリュウアーチャーの続編を他作家が書いた例を俺は知らない
チャンドラー作品が一番開かれているという事なのか >>876
マーロウものが一番売れそうだからだろ(身蓋無)。 ジョーゴアズ
だいたいチャンドラーなんて、三文作家がハメットの真似しただけだし
ヘミングウェイだってハメットありきの作家
黒沢明の用心棒だって、未だにブルースウィルスでリメイクされたりしてる
チャンドラーに至って、ハーレクイーンみたいな
物書きの売文ジャンルになった 日本では山本周五郎だ
北方謙三はハーレクイーンね
俺はまあ好きだけど >>878
ハメット、M・ケイン、チャンドラーは、小説としても評価されてる
ゴアズレベルがどうこう言えることじゃない 叙情や修飾を排して即物的かつ乾燥しきった文体
――というのがハードボイルドの本質だとするならば、
あれだな、工学技術論文や法令条文や家電操作マニュアルあたりがハードボイルドの真髄だな。 長いお別れの講義みたいな本だしてくれないかなー。。 執筆順に読みながらも10年ほど積ん読だったロス・マクドナルドを取り出して読んだけど、やっぱり読み応えあるね
ウィチャリー家の女。この人の小説を読むといつもアメリカってなんて暗くて醜くてイヤな国なんだと思ってしまう ハメット まあどこの国でも犯罪者周辺の人間模様はこんなものだろ
チャンドラー マーロウカッコいいなあ…他の登場人物たちもなんか上品(清水訳)
ロス・マク この世の地獄だな…いやこの世が地獄なのかな、と思わせられて読後にしばらく落ち込む チャンドラー/マーロウって騎士道的探偵のロマンチックな物語ってイメージがあるけど
それが当てはまってくるのは「さらば愛しき女よ」からだな
「大いなる眠り」は扇情的な小道具に満ちた(淫乱症のフリークスっぽい女、ポルノ商業など)
不安で不快で暗い雰囲気のストーリーだと思う
ハードボイルドというよりノワールというか 大いなる眠りはまた映画化してもいいと思うんだよねー
7つの長編の中では中堅といった位置づけだろうけど、
マーロウの独白のセンチメンタル成分含有量が少ないんで一番映像に向いてると思う
アクションもエロチックな素材も多いし
LA沖の桟橋で引き揚げられる死体入りの車とか現代の映画でも映えると思うな チャンドラーは映画な雰囲気だけどロス・マクは全10回の連続ドラマでじっくり見たい 海外では大いなる眠りが一番評価されてるじゃないの?
ベスト100企画の時、チャンドラー作品の中では最上位にいる事が多いけど 村上訳の大いなる眠りを読んだ。双葉訳を20年ほど前に読んで以来で内容はほとんど忘れていた
双葉訳と全体の雰囲気も細部も相当違うので驚いた
双葉は荒っぽい探偵小説の世界観を反映したような訳だけど、村上のはより洗練された世界に思えた
このとんちき!のセリフはなぜか強く印象に残っていたが、村上訳はいけ好かない男になってて
なぜとんちきがいけ好かないになるのか村上に訊いてみたくなった 村上春樹は 作家 < 翻訳家 だな
作家の経験が翻訳に生かせてるんやろけど 村上の小説はあまり好きではないけど、これほど有名な作家が手がけたからチャンドラーが注目されたと思うとやはり功績は大きいね 村上訳はやはり本職じゃない分訳がこなれてない感じ。 チャンドラー物はかなり時代が違うから
誰かと対比出来る程の物は無いけど
村上訳は癖が無く読みやすく頭の中で再生しやすいと俺は高評価
ちなみに村上の著書は落ち弱いと低評価 双葉と小実昌訳はマーロウがタフガイ
清水訳はしっとりした手触りでお上品
村上訳は清水的ながら、なるべく細部まで訳そうとしてる感じ 日本な山田風太郎や中国の古龍なんかもハードボイルド作家と読んでもいいように思う >>900
一定以上の年齢で先の戦争を潜り抜けた世代は「人間」に対して冷徹なリアリストになりがちだとみている。
日本の作家なら島尾敏雄、阿川弘之、司馬遼太郎、坂口安吾、井伏鱒二、…、
山風はその最右翼であって、あの「非情」の強度をハードボイルドなどと云う軟弱ロマンチシズムの名を以て呼ぶわけにはいかない。 >>901
そういう傾向はあるよね。けど山風を表す適切なジャンル呼びがないのでね
単なる忍者のキテレツな小説書きとしか認識されてなかったりするし >>899
違う。「うふう」w
ま、強いて言えば「ふん」とか「ふふん」みたいな鼻を鳴らす擬音の類でしょう。 うふう、といえば「このとんちき!」も忘れられない名訳 >>904
別に名訳でも何でもない。
俺の両親ぐらいの世代(大正末年&昭和一桁)までの東京下町人にとって
「とんちき」はごく軽い罵言として日常通用した普通の言葉。
その子供世代(つまり俺たち)にも耳慣れている。
訳者の世代や出身を考えれば正に日常感覚そのものに過ぎなかったろう。 日本ハードボイルド全集はいつになったら発売されるのか ハードボイルドというジャンルも一般的には死語に近い気がする
ハメット、チャンドラー、ロスマクの新訳が出る動きは嬉しいけれど、大きな広がりはないよね
村上春樹のお陰で新しいファンは増えたかもだけど >>909
真面目に編んだら自称「ハードボイルド作家」たちの作品が一つも入れられないから。 スペンサーシリーズ読んでるけで全然面白く感じない
菊池光は昔、良い翻訳者だと思っていたけど
今はライトノベルに感じてしまう スペンサーは脳天気だね
お馬鹿小説に近い
売れるのはそういうのが多い
ウォーショースキーとか 最初はそんなことなくて評価も高かったんだけどね。。
キャッツキルの鷲あたりから変わってきて
それ以降ほとんど読んでない。 >>913
ウォーショースキー物を読んで思ったのは「おばさん、何そんなに怒っとんの?」という事。
「誰とでも寝る様な女じゃない」とか言っときながらしょっちゅう誰かとヤってるし。 今夜ブラナーポワロがやるんだけど
ハリウッドはそろそろマルタの鷹をリメイクしてもいいんじゃないかと
ダウニーホームズにしろブラナーにしろ英国ミステリばかりじゃん、意地はないのか意地は そういや、ニーソンがマーロウやるって話はどうなったんだろう? ニーソンってリーアムニーソン?
スカダーは合ってたけどマーロウは合わないなぁ、と思う
若い頃のレイフファインズにやっといてほしかった このスレで生島治郎と結城昌治に興味を持ったので、池袋のジュンク堂に買いに行ったけど、在庫が無かった。で、ブックオフに行ってみたけどここも無かった。もう読まれない作家なのかな。。 ハードボイルド系の小説は、この15年くらいの間に書店の棚から一斉に消えたよね 東京創元社の日本ハードボイルド全集はいつになったら発刊されるんだ? >>923
そうなんですね。最近このジャンルを読み始めたので、そうした感覚はわからないです。
読み続けてる人からすると淋しい状況なんですね。
神保町の古書店を巡ってみます。 生島治郎の『追いつめる』読み終わりました。
率直に言ってものすごく楽しかった。
ザ・ヤクザな設定にスリリングな物語展開、推理の要素もあり面白かったです。このスレで紹介していた方に感謝。 >>928
俺も好きなんだけど続編は無いよね?
佐久間公シリーズの続編も読みたい >>930
あれきりだね。クロスオーバーも多分ない。
ノベルス版の広告で見て、てっきり新宿鮫の前日譚だと思ったのも遠い昔w。 >>931
わしは929ではなく、横レスですまない
「血の収穫」っていうタイトルからすると
創元推理文庫の旧訳の田中西二郎か、去年新訳を出した田口俊樹のどちらかかな(´・ω・`) 嶋中書店のは読みづらくて途中で放り出した。新訳のは最後まで読んだ。
寧ろハメットフリークの小鷹氏訳を読んでみたくなったな。 田口読みやすいけどな
小鷹も読みやすいがチョイ古い
若い人にはわかりにくいのかも 田中西二郎 訳の血の収穫を買ったけど、初版1959年なのね 「大いなる眠り」レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 読了
長編1作目ながらハードボイルドとはこういうものさと言いたいかのごとく自分がイメージするハードボイルド作品らしさに溢れてて
マーロウの魅力も全開で楽しめた
ただミステリーとしてみると後の作品と比べるとかなり粗くて
チャンドラーも徐々に作家としてのレベルを上げていったのだなと感じた >>937
翻訳はいい感じですか?
古い宝石別冊の翻訳とかに名訳が埋もれてないかねえ >>886
全く同意出来ない
マーロウで一番騎士道的なのが大いなる眠りのラストだと思う>>886 「チャンドラーは本当は純文学を書きたかつたのだけれど、その線でゆけば自分の魂をさらけ出さなければならぬ。はにかみ屋の彼にはとてもできない話で、それで娯楽ものを書いた、といふ説がある。よく言はれるこの解釈にのつとつて訳したのが清水訳で、それに逆らひ、彼の魂をあらはにしたのが村上訳、とも言へよう。」(丸谷才一『快楽としてのミステリー』302) 村上春樹が「ハードボイルド系の探偵小説といふ傍系の作品を文学の正統に位置づけた」と書いています。
納得できる解釈だと思います。 >>939
村上春樹訳はちょっとくどいところがあるけど
読みやすくてチャンドラー初心者でもお勧めできると思います >>942
チャンドラーで本格ミステリー色の強い「湖中の女」を村上春樹はあまり評価してないのも
文学作品としてチャンドラー作品を見ているからってところにあるんだろうな 村上春樹は翻訳家と認識してます
小説はほぼ次点作品 それな
良くも悪くもクセがない文体だから翻訳に最適
小説はクセがなくて物足りない >>943
すまない
939だがアンカーを付け間違えた
>>936の田中西二郎訳がいいかどうかを聞きたかった。
村上春樹訳は少し読んだけど
・文体が合ってない
・誤訳がまだあるし清水訳と違いかなり重要なところにもある
・先人の翻訳を参照しておらずいい解釈を引き継げてない
というわけで、評価できない
本文に対して独自の解釈を行いすぎているのではないか?
清水訳がなくなってしまうと、日本でのチャンドラーの評価も下がってしまうのではないか?
村上春樹はいい翻訳家だと思っていたが
カーヴァー等は原文を読んでない故のたぶん勘違いだった
チャンドラーは原文を読んだことがあるので
村上春樹は翻訳家としても評価できないことが分かった
古い翻訳でいい翻訳はけっこうあるのではないか
そういう翻訳の誤訳や抄訳を修正しつつ、いい翻訳本にしていければいいのに
そういう趣旨で>>936に聴いてみたかった >>944
好きすぎて女を殺してしまう犯罪者には単純に共感が持てないからだろう
個人的な資質の問題としての好き嫌いだろう
長いお別れは村上春樹の最初期の作品とモチーフが共通する所があり
それは村上春樹の若い頃のトラウマに基づいた結びつきだと思われる
中期にノルウェイの森で再度取り上げている
長いお別れでキャンディーに邪魔されてアイリーンとセックスできなかった場面
その話をウエイドがマーロウとする場面
こういう場面にも強く惹きつけられたと想像する
一般的には下世話で扇動的なところと受け取られているはずだが >>941
私小説否定の丸谷が
> その線でゆけば自分の魂をさらけ出さなければならぬ。
とは驚いた
曝け出すのは生活じゃなくて魂ということかもしれないが
もともと矛盾した事や単なる思いつきを堂々と語る人ではあった 意訳が必ずしも悪い訳じゃないからね。
大いなる眠りの村上訳「それは私の意図ではない」で一気にシラケた。 もともと英語と日本語とは言語構造も文化的背景も違っているわけだから、原文に忠実っていうのは無理だと思う
ロシア語通訳をしていた米原万里さんは、「それでは、人の褌で相撲を取るようなものだ」を通訳しなければならなくなり、「それでは、他人のパンツでレスリングするようなものだ」ととっさに訳したものの、相手のロシア人からは(意味不明で)キョトンとされてしまったという
ちなみにプログレッシブ和英中辞典では、人の褌で相撲を取るは、benefit oneself at someone else's expense (誰かの費用で自分の利益を得る) という意訳になっている
原書を読むときは、相手の国の言語にあわせ(日本語にせず)そのまま頭から読んでいくため、情景や内容を理解できても頭の中に日本語の文は存在していない
清水俊二さんの場合は、原書を読んで浮かんだ情景や内容を(原文を見ずに)日本語として書き下ろすというスタイルだったため、(英語の文章構造に引きずられない)比較的自然な日本語に意訳できたと言われている
もちろん、短い文章に区切りながらそうした作業を行っていたため、翻案ではなく翻訳といえるものになっている (ただし逐語訳よりも単語の抜けなどは多いかも知れない) 単語だけじゃなく文章もごっそり抜けてたりする
それでも清水訳の方がいい
清水さんの遺族が改変を許可してくれるか
もうすぐ著作権が切れるからもっと翻訳が出るといいと思う コンティネンタル・オプ5ch支局員の皆様、良いお年をお迎えください。 日下三蔵
@sanzokusaka
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1月1日
創元推理文庫『日本ハードボイルド全集』(全7巻)は許諾待ちの巻があるもののスタート秒読みの段階、
創元SF文庫『黎明期 日本SF傑作選』上・下は……小浜さん、いい加減にゲラを出してくださいよ……。あと、皆川博子『夜のリフレーン』が角川文庫に入ります。 創元推理文庫で河野典生や石原慎太郎の作品も入れられるのかね
入れないで全集を名乗るのはないと思うが... >>926
生島治郎さんはミステリー界に大変な功績のある方で
常に敬意を持ち続けてる
この人がミステリー界に多くの他ジャンルの作家を引き込んで
かなり作品群が豊富になった
けど御自身の小説はちょっと軽いと思う。 日本ハードボイルド全集は電子書籍も出してくれよ
集英社の冒険の森へは電子書籍否定派の著者がいたため電子書籍なしでがっかりしたので レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。