高橋克彦 [転載禁止]©2ch.net
無いみたいなので立てた
浮世絵三部作はやっぱ名作だと思う 日本の歴史ミステリときたら突飛な珍説指向で、結論が派手なら穴だらけでもデタラメだらけでもかまわんてなもんでろくなものがない。
まともに読めるのはこの人の浮世絵モノと調子がいい時の井沢元彦くらいしか見当たらんわ。
それだけに浮世絵ネタならあれだけのクオリティのものを書ける作者がオカルトネタを盲信しちゃうんだと小一時間ry >>1 乙です。
>>4
メフィスト賞でデビューした高田某も、結局この分野から離れちゃったな。
「ミステリーズ!短篇賞」出身の高井某はどうなんだろ。
『総門谷R』将門篇はもう書かないのかなあ・・ 浮世絵三部作は有名だけど、それ以外で「推理小説」で面白いのって何だろう。
『パンドラケース』はクローズドサークル物で面白かったけど。 「南朝迷路」とか「即身仏の殺人」はイマイチだしなー ドールズの一、二作目は「推理小説」としてもなかなか
ただし三作目からはお約束でオカルトバトルに移行 贋作ミステリとしてなら「写楽殺人事件」は別格として
一番秀逸なのはシリーズ番外編扱いの「春信殺人事件」だと思う。
ただ初めから美術品探しで引っ張るストーリーと
終盤にとってつけたような歴史ミステリ要素がイマイチ。
ネットで「写楽殺人事件」の評判を探してみたら
「難しくてついていけない。島田荘司の写楽の方が分かりやすくて面白い」
みたいな評価がけっこうあって椅子から転げ落ちそうになった。 八重の桜が難しくてついていけない視聴者に合わせて
花燃ゆが作られる御時世だし 津田から塔馬に提唱者を変えたとはいえ
写楽の正体ネタで二回も小説を書いてしまうあたり
意外にこの人も意地悪いのかも。
一回目の津田説の方が出来がいいから余計にそう思える。 >>9
両方読んだけど、島田御大のは江戸シーンを小説として書いてるから、
そりゃたくさん書き込めるよね。いや、面白かったのは同意だけど、
投げっぱなしの伏線や登場人物もあって続篇前提?と思った記憶が。 ↑自分が読んだ島田御大のはハードカバー版なので、文庫は加筆訂正されてるかも。
何年か前に「阿波の能役者・斉藤十郎兵衛」の実在が過去帳か何かから確認できたから、
いまでは高橋さんも戻り戻って「写楽=十郎兵衛」説の支持してるんだっけ? >>>12-13
自分もハードカバーしか読んでないけれども、島田版は江戸編なしの歴史推理だけで考えるとあんまり出来がよろしくないよ。初めから突飛な結論を決め込んでおいて
都合のいいこじつけばかりを並べる手口が「成吉思汗の秘密」並みに露骨過ぎでねえ。
それでいて素人目にも浮世絵の知識でいろいろ首を捻らされるし。
そして、克彦版との大きな違いは写楽以外の浮世絵師をろくに知らなさそうなことだw
押さえているのは歌麿、北斎、せいぜい広重くらいまでで、豊国あたりはかなり怪しくなってくる。
まあこれは写楽の謎解き本ではありがちなことだけれど、現在の人気があって評価も高い浮世絵師だけが、そのまま当時から大物だったみたいな感覚で書いてある。
寛政当時の評判で一番人気といったら勝川春英、この人、歌麿よりも豊国よりも当時は大物扱いだったはずだしw >>11 >>13
「写楽殺人事件」の後、高橋克彦先生は(mail欄)にもかかわらず秋田蘭画説をマジで提唱したと勘違いされて辟易したそうだから、同じ手口で他の浮世絵師を写楽に仕立てることもできるということを読者にアピールしたかったんじゃないかな。たぶん。
高橋克彦先生が能役者説を支持したのは明石散人先生の「東洲斎写楽はもういない」を読んで、学問としてはもう能役者説を覆せないと判断したからだったはず。
実際、明石版とやっぱり能役者説の内田千鶴子版が認められた後で、それでもまだ写楽の新説をどや顔で発表しようとするのは相当のチャレンジャーだって。 いまぐぐったけど、
内田さんの「写楽=斉藤十郎兵衛」説の初出って1983なんだな。
まさに『写楽殺人事件』とほぼ同時期。
内田さんの再説提唱が1年はやかったら、カツヒコは作家になってなかったかも。