高橋克彦 [転載禁止]©2ch.net
無いみたいなので立てた
浮世絵三部作はやっぱ名作だと思う 観光史学系の空想歴史小説が増えるだけならノータッチのままでいい。
ただ、ジャーニー・ボーイあたり読んでると
幕末明治の東北にはけっこうシビアなような。
本当はブラックな奥羽越列藩同盟みたいな話なら期待したい。 >>244
>本当はブラックな奥羽越列藩同盟みたいな話なら期待したい。
素人の自分のイメージだと、奥羽越列藩同盟はすでにブラックなんだけどw
『ジャーニー・ボーイ』は未読だけど、イザベラ・バードなのね。
ミステリなのか、歴史物なのか。あらすじは冒険活劇っぽいけど。 いやー、まだまだ観光史学のイメ−ジは世間で強いよ。
きれいな東日本(特に会津)、薩長以下の西日本が全部悪い、みたいなのが
ベストセラーになって、著者が文化人扱いされちゃうくらいには。
ジャーニー・ボーイは歴史冒険小説なんだけど
イザベラ・バードののほほんとした珍道中と
護衛の皆さんのサスペンスがいまいちかみ合ってない。 >著者が文化人扱いされちゃうくらいには
Hさんとかかしら・・
『ジャーニー・ボーイ』は今度読んでみるわ。
タイトルだけで、宇宙人トラベラーの伝奇ものだと思い込んでた。 >>244
薩長にはもっとシビアでしょ、完四郎を読むと。 それは完四郎は江戸住人の視点の話だし
ジャーニーボーイは外国要人を反明治政府テロリストから護衛する話だもの。
もしかすると幕府や佐幕を批判すると
薩長贔屓だという善悪脳の方? むかしこの作者の学生時代の回顧エッセイみたいなの読んだけど、
ほんとに田舎の金持ちの苦労知らずの甘ったれ感満載で、すごくイライラした。 >>247
自分は、断片的な イザベラ・バードの手記と中島京子の「イトウの恋」とでしか
「当時の西洋人による日本の旅」を知らないのだけど、
少なくとも当時の旅の形態は
「観光」という体裁を取っていないのではないかな? 当時の旅行、それは所謂「冒険」だろうと思う。
職業的な、或は衝動的な。
何れにせよ「観光」とは、程遠いものだと考える。
愛知大学に引き継がれた「東亜同文書院」と言う大学が嘗て
「卒業旅行」でもって、支那各地やら、印度支那にもあしをのばしていた。
自分もこの業績を「ツーリズム」で纏めたい思いが有ったのですが。 浮世絵ミステリはもう書かないのかな
20年前は企画だけでボツになったかもしれないが
いまなら国芳殺人事件や芳年殺人事件も書かせてもらえるだろう。 >>254
どうなんだろうね?
例えば、1980年代後半は荒俣宏の「帝都物語」で啓発物が売れていた時期。
同時に版元の「青」って名前もブランドになっていた。
しかし、当時に比べたらなぁ。
知識欲は自分自身、変わんないけど知的な好奇心のベクトルが変わったと思う。
ジェネラリストの時代から、各個の興味のそれを掘り下げる今の様相になってる。
それはまぁ、健全と言えば健全。
というのも、近代以前では社会的に身分が違えば会話も成り立たない。 昔宮崎県の石上神社に参拝していた人がUFOを思わらせる苗字云々ってどうなった?
なんかその人らに妨害工作受けてる云々ってのはどっかで読んだ記憶あるんだが。 所謂、円盤と高橋先生の「ロケット(竜型)」との整合性が無いからなぁ。
まぁ、それはそれとして高橋先生の妙味って仲間たちとの会話が
特別に光っていると思う。
とても、テンポが良い。
しかし「それを受けて全員が爆笑した」って表現を用いる時は、大概
読者は笑ってないんだよね。
まぁ、面白いから良いけどもね。 今年でカツヒコ先生も70歳なんだな。
そりゃ俺も年取るわ・・ 「竜の柩」のイシュタルって、結局日本にまで逃げてこれたんだろうか。
途中で寿命つきちゃった? 浮世絵ミステリーよりも
写楽論争の総括本書いてほしいわ。
わりと近年に出版された謎解き本でも
浮世絵の知識がWikiくらい見ろやレベルでけっこう間違いだらけ。
ちゃんとツッコミできる人からツッコミ入れてもらわないと。 今野敏の「神々の遺品」読んでる。
http://ur2.link/Dql7 (アマゾンの本作品の URL の圧縮)
スピリチュアル世代のパロディだろうか? 「スサノオを祀った神社の多くは被災を免れている」?
神社の祭神と東日本大震災の被害との関連を調べた研究が面白い >>266
出来れば、その研究が見られる URL か、書籍名を教えて下さると
有難い。 秋田の鹿角市のクマ事件のたびに「竜の柩」シリーズを読み返したくなる。 鬼九郎が文春文庫で3冊再販かあ・・
1巻だけ読んだことあるけど、それほど面白くなかった記憶がある。
2巻以降は面白いんだろうか。 やはり、世紀末を目途にし過ぎた分無理があっただろうか?
’00年代は保ったけど、著作に関しては、その後が続かない。
「書斎からの空飛ぶ円盤」を読むと、如何に 世紀末=人類の滅び を前提に
して生きていたかが解るので、寧ろ’00年代以降にに書いてくれた事自体が嬉しい。 「石の記憶」を読みました。
表題の「石の記憶」までは、何というか「ショートショート」。
星新一先生のそれっぽいですが、読み難いです。
「記憶シリーズ」に思い入れが深かった分、残念です。
しかし、この本は1995年当時に高橋先生の編集者の一人であった人の
個人的な「けじめの付け方」みたいな経緯が、解説に書かれています。
上記のように高橋先生には、この本に対する編集責任は無いと考えます。
文庫本(文春文庫)で読みました。
巻末に初出の詳細が記されています。
ここに、先生の呼吸の強弱が感じられるように思います。 >>242 地水火風でそろえるのかな?
>「風の陣」(8世紀後半)
>「火怨」(8世紀末〜9世紀初頭)
>「水壁」(10世紀前半)
> 「炎立つ」(11世紀〜12世紀末)
>「天を衝く」(16世紀) 実家が盛岡藩の御典医の家系らしいから、南部家主人公で・・・と思ったが、
『天を衝く』で出てきたな。
南北朝時代の東北とか面白そうだけど。 この人、ミステリー作家だったのか。
むかし地元ローカルのテレビに出て、義経北行伝説について喋ってたの観たことある。 浮世絵ミステリ
いまやるなら広景殺人事件かな。
広重の弟子の世代だったら明治まで生きているのに
実名も素性もぜんぜん分かんない浮世絵業界。 >>275
ミステリで出発(デビューは)。
伝奇、SF、サイコスリラー、ファンタジ・・・、何でもあり。
序にトンデモ系のエセイも、お忘れなく。
興味深いのは、「臨死体験」について。
立花隆氏の「臨死体験」の著述と、高橋克彦氏の同内容の著述が同時代。
エビデンス確保と、その詳細を心掛けた >>277
なんかトンデモ系の発言もテレビでしてて、現場がちょっと白けた雰囲気になってた気が。白けたというより、ジョークと受け取って笑うべきか、反応に困ってたというか。 >>278
特に「オウム以降」は、我々日本人として、採らざるを得ない態度だよね。
自分も「エビデンス」に拘るようになったのも、それ切っ掛けだったし。 当時学生アパートに一人暮らしをしてて、置く場所がなかったんで買った本をたくさん実家に送ってた。
その中の高橋克彦のトンデモ系のエッセイ集を、たまたま母親がパラ読みしたらしく、
おれが怪しい宗教にはまってるんじゃないかと心配して、わざわざ父親が半日かけて様子を見に来た。 本当に1999年で地球滅亡を信じていたのか、21世紀になってからの作品は出がらしみたいなのばっか。
『火怨』の刊行が1999だったのは象徴的。
21世紀になって出た新刊で、これといったものは、個人的にはない。 『風の陣』、一応完結は今世紀(2010年)。まあ評価しない人もいるかもしれないが。
この人の本読んでると、日本史は全て物部氏が裏で糸引いてるような気になるw
手元にないんで確認できないが、『竜の柩』の宗像の爺さんも、物部氏の末裔だっけ? 高橋克彦著(写真)『吾輩は作家の猫である』 単行本 – 2017/10/20
どの層狙ってるんだw 東北歴史シリーズの完結に津軽藩やればいいのに
政府軍に無双 謎の商人 民の支持と
物部の設定もいかせるし 津軽藩じゃなくて
庄内藩では?
幕末〜明治の庄内藩関連の出来事
ヤオじゃないかというくらいにいろいろ出木杉。
幕末陰謀論者は薩摩嫌いの佐幕贔屓ばかりだから
薩摩藩が佐幕の会津藩をそそのかして坂本龍馬を暗殺させたというような話は考えても
薩摩藩が佐幕の庄内藩とぐるだったみたいな話はまあ作らんだろうな。 『火怨』(1999)のほうが『風の陣』(2010完結)より先に出版されたせいか、
微妙に食い違いがあるなあ。
『火怨』では鮮麻呂が最後どうなったか、みんな知ってるような描写だし。 別スレのニュースだけど、カツヒコの「出雲の龍一族→東北移住説」が実証されたようだ。
>衝撃的な結果でした。出雲の人たちと東北の人たちが、遺伝的に少し似ていたのです。
>すぐに、東北弁とよく似た出雲方言が事件解明のカギを握る松本清張の小説『砂の器』を思い出しました。
>DNAでも、出雲と東北の類似がある可能性が出てきた。 ☆ 私たち日本人の、日本国憲法を改正しましょう。現在、
衆議員と参議院の両院で、改憲議員が3分の2を超えております。
『憲法改正国民投票法』、でググってみてください。国会の発議は
すでに可能です。平和は勝ち取るものです。お願い致します。☆☆ 内容説明
高橋克彦が愛した猫の写真&小説・エッセー。
目次
猫写(ホクサイ;フミ;タマゴ)
猫咄四話(ピーコの秘密;ミーコのたましい;猫屋敷 ほか)
猫三代記(猫の和議;猫たちに;猫の背中を撫でながら ほか)
読んでないけど、ネコが途中から宇宙人だったとか。 >>292
ホクサイ……高橋家をさぐる隠密
フミ…………物部の末裔
タマゴ………正体はイシュタル >>287
読んだ方が、話は早いです。
>>288
京から、(交通的に)辺境であれば、その確率は当然上昇する訳で。
(これも、松本清張の小説『砂の器』 で語られていましたね。)
しかし、寒いですね。
荒蝦夷の方々、如何お過ごしですか? >>292
猫写真の中にカレクックがあったのは笑った。 >>9
すごい亀レスだけど。
本好きで歴史好きの大学の同級生が、高橋克彦の『写楽殺人事件』について、
「シマソウのに比べてリアリティがないよね」って言ってて、この子とは感性が合わんなと思った。
・・顏はすごくタイプなんだけどな。 『風の陣』が講談社文庫から再販か。
『天を衝く』が微妙な出来だったから、購入ためらうな。 北斎読んだ後、適当にWiki見て回ってたんだが
本家「御庭番」川村家の方で、幕末生まれで明治期に画家(洋画家)として活躍した人が
実際にいたんだね >>294
亀だが、中断して放り出してる『総門谷R』の結末のことだろう。
おれも「将門篇」の駅弁ファックの話以降、どうなったかよくしらんが。 >>296
どこら辺でリアリティを判断しているのかしら、その歴史好きの人。
歴史解釈自体も美術研究者の描き方も
あっちの方が現実味のないファンタジーじゃですか…
島荘説への反論はいくつか知っていますが、
「歌舞伎は長崎でも興行していてオランダ人も見物できた」
というものが、盲点過ぎて唖然としちゃった。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001491915-00
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken14032/index.html ×あっちの方が現実味のないファンタジーじゃですか…
〇あっちの方が現実味のないファンタジーじゃないですか…
ただ島荘の方が分かりやすいという面は確かにあって
写楽を含めて、歌麿・北斎、他はせいぜい広重程度の
誰でも名前は知っているレベルの浮世絵師しか話題に出てこない。
『写楽殺人事件』の方は同じ時期の比較対象になる浮世絵師ということで
歌川豊国や鳥高斎栄昌の事績もさらっと紹介されているものね。 『写楽・閉じた国の幻』の作品世界では
日本におけるカピタン研究はまったく進んでいなくて
商館長一行の江戸参府の日程を調べるのにわざわざオランダまで行って
『オランダ商館日記』を直接読んでこないといけない設定。
リアリティとは。 >>302
たぶん江戸時代の街と人間を、小説内で登場させて描いてるってとこが「真に迫ってる」(リアルな感じ)くらいの意味じゃないのかな。もちろんフィクションなんだけど。
カツヒコの方は現代人が調査や史料を元にああだこうだ言ってて、小難しいのかもしれん。そこがいいのに。 何年か前に岡山を旅行したとき、タクシーの運転手さんが「国府さん」だったので、
ちょっと国府&冴子ファンの自分は嬉しかった。浮世絵三部作のあの兄妹も岡山出身だったし、
あっちでは多い名字なのかな? >>302-303
タイトル忘れたけれど
グルメ漫画で伝説の食材みたいに紹介されて登場人物一同が驚いていたのが
現実にはそこらへんのスーパーで安く売っているシロモノだったという話を思い出したw
ま、好意的に解釈したらお話を盛り上げるための演出・脚色なんだろうね。 あの話の歴史学者のレベルの低さはギャグだしな。
江戸文化の研究者2人と編集者1人がいっしょにいて
アルバイトの女の子に指摘されるまで
江戸時代が旧暦だったことに気づかない。 >>307
専門家がそうしたカン違いを犯すという話には、実際のモデルがありそうな
ある意味、妙にリアルな感触をおぼえるなぁ
専門的な本を読んでいても、けっこう大きな誤りに気づくことがあるからね
良く目につくのは、発見や業績と人物の名前が一致していないパターン
ノーベル賞学者の名前が、本文中ですべて誤った漢字だった本もあった
大抵は、その後増刷で修正されるものが多く、絶版になる本も少なくない 作家本人がやらかしたのが元ネタじゃねえの?
出版社から送ってきたゲラに鉛筆書きで「当時は旧暦ですが?」みたいな。 >>302
うちの本棚にあった蘭学解説本
1993年の刊行で
江戸参府166回の一覧表が付録で掲載されているんだ…
オランダまで調べに行ってもらわなくても近所の図書館で解決したね。 浮世絵鑑賞事典で浮世絵師の解説を読んでいると
ところどころ小説の中で紹介される場合と食い違っているのは
研究が進んで解釈が変わったからか
あえて通俗寄りの説を採用したか、どちらだろうね。 >>302
>>310
作者の島荘自身がオランダ人の江戸参府の時期については
既存の本を参照したことをあとがきでちゃんと断っているのに
それまで研究が手つかずで学者も調べていなかったものを
未翻訳の「オランダ商館長日記」に当たって江戸参府の時期を初めて明らかにした!
と持ち上げている読者がいるのは何なのだろうな。 何でも宇宙人とUFOに結びつける作風は嫌いじゃない。 >>313
津田や塔馬なら「知っていたけれど結びつけて考えなかった」といって
自分の家の本棚で解決しちゃうところだね。
逆に島田荘司が『広重殺人事件』を書いたら
いままで広重の甲州日記は活字化されていなくて
原本に直接当たって、酒折宮の参拝を初めて突き止めたことになっちゃうかも(w >>314
浮世絵を含めた歴史上の出来事なら
あんなに合理的に解析できるのに
幽霊や宇宙人がからんでくるとなんで電波飛ばしちゃうんだろな >>316
大人と子供が頭の中で同居してるから。
エッセイとか読むと分かるけど、きわめて無邪気な面(悪く言うと幼稚な面)が多い。
そこがカツヒコのいいところでもあるんだが。
なんだかんだでよく読みかえすのはこの人の本。 行きすぎるとトンデモだが、幻想的という部分の記憶シリーズでは評価されたりと
歴史モノも胸が熱くなる部分もあるけれど、東北愛が強すぎて笑っちゃうところも魅力だったり
講演を何度か拝聴したが、俺らに近いヲタ気質の人だと思った >津田や塔馬なら「知っていたけれど結びつけて考えなかった」といって
>自分の家の本棚で解決しちゃうところだね。
北斎殺人事件も
調査にとりかかる前に飯島虚心の葛飾北斎伝をちゃんと読み返していたら
塔馬はいらなかったんじゃないか?と思わなくもない。 >>318
講演で「もうほとほと飽きちゃって・・。小説家を辞めようと思ってます」
『総門谷』については、「完結待ってる人は千人もいないだろうから書く気が起きない」
みたいなこと平気で言っちゃうところが、いかにも苦労知らずの医者のボンボンだよなあ。そう思っても、普通はファンに対してそんなこと口にしないと思うんだが。 >>322で紹介している本を読んでないのにあれこれいうのは野暮だが、
高橋克彦自身が、「秋田蘭画説はあくまで写楽殺人事件を書くために採用した」と以前から明言しているし。
高橋さんも含め、専門の研究者はほぼ100%が「写楽=阿波藩士斉藤十郎兵衛」説を支持。
有名絵師の変名説を含め、別人説を唱えるのはだいたい市井のアマ研究者。
ギリシャで肉筆画が見つかっているんだが、それに異を唱えた洋画の研究者が一人だけ
怪気炎をあげているんだが、絵の特徴の揚げ足を取るばかりで、
江戸時代の身分制度という基本的な知識もわかってないと、相手にもされていない状態。 俺もその本は読んでないが
amazonのレビュー通りだと「斎藤十郎兵衛」説支持のようだね。
カツヒコの感想を聞いてみたいと書いたのは、
『写楽殺人事件』を読んだサラリーマンが独学で浮世絵研究を始めて
定年退職してから美術館から助成金をもらって(!)
分厚い研究書を書いて出版したということについて。 >「斎藤十郎兵衛」説支持のようだね
説というか、実在が証明されたから、そもそも謎なんてなかったという 斎藤月岑が書き残してくれたのに
いまでもそんなものは信用できないといっている連中はいるし
別人説の謎解き本も刊行されるからね……
調べていたら
斎藤月岑の画の師匠だった谷口月窓が
八丁堀地蔵橋に住んでいてびっくりした。
もう決まりじゃんか。
月窓「知っているかい? 御近所の斎藤さんのお父さんは若い頃、家計が苦しくて、役者絵を描いていたんだよ。不評で一年でやめちゃったけれど」
月岑「あとで菓子折り持っていって、お話を聞いておきます」
証明終了 オールタイムベスト100とかの企画だと、この人の本は入らないけど、
オールタイムベストシリーズ(3部作以上)とかやるなら、浮世絵シリーズに投票したい。 斎藤月岑がどういうひとか、
どれだけ稼ごうが、どんなに人気があろうが、
身分制度、当時の役者がどういう扱いであったかを理解してないひとがいまだにいるからね ウィキペディアの写楽のところに
当時は出版に検閲があったから
作者の身元が分からないと出版できなかったって。 >>327
江戸川乱歩賞受賞作限定なら
オールタイムベスト10入るのでは。 >>330
直木賞ならダメだろうな。
針の記憶が好きだから、直木賞作品より次の方が個人的には好き。 どの作家もたいていそうなんだろうけど、
特にこの著者は傑作が初期に集中しすぎていてつらい。
21世紀になってからは出涸らしみたいな小説ばかり。 >>329
もしかして写楽別人説全滅してないか。
>ただし、寛政六年当時は戯作・浮世絵等の市販には事前の検閲が必要であり、
>制度上、作者の身元がしれない出版物は許可されなかった。寛政二年五月の
>町触れには「一 都て作者不知書物類有之は、商売致間敷候」の一条が見える。 明かしても意味がないから
誰も話題にしなかっただけ
という津田説は正しかったんだな。 「写楽殺人事件」はミステリ、推理小説入門的な本や企画には、必ずと言っていいくらい挙げられていると思う
エンタメ嫌いの福田和也や小谷野も、わりと好意的な意見を寄せていた気が 本職の浮世絵研究家が写楽をテーマに小説を書いたという点がポイント高かったんじゃない。
当時の写楽本は
浮世絵も江戸の出版もよく知らない素人だけれど
話題になるからにわか勉強して書いています、みたいなのが多かったし。
(この点はいまも変わんないか)
その後の研究でイメージが変わったり
新史料の発見や外国文献の翻訳なんかで修正する部分は出てきたけれど
浮世絵の基礎知識自体は大きな間違いもないし。 >>326
八丁堀地蔵橋の斎藤さん家(阿波藩能役者)の二軒隣りの中田さん家(南町同心)に
斎藤月岑(町役人)は本当に出かけているんだよなあ。
父親の代(斎藤十郎兵衛と同じ世代)には
中田さん家は谷文晁の妹婿が当主だったらしい。 文化年間の八丁堀地蔵橋の並びはこうなるみたい
斎藤さん家・斎藤十郎兵衛=写楽(阿波藩能役者・昔は浮世絵師)
村田さん家・村田春海(国学者・町人ただし破産した)
中田さん家・中田粲堂(篆刻家・谷文晁の義弟・与力?同心?)
これはもう斎藤さんが写楽でいいや。 斎藤月岑(町役人)の父親が、親戚の斎藤十郎兵衛(阿波能役者)に住まいを斡旋してあげたという新説を考えてみる。 30年前の写楽殺人事件や北斎殺人事件を書いていた頃のカツヒコに
「2010年代には歌川芳藤が主人公の小説が刊行されて話題になっている」
「2010年代には歌川広景の単独展覧会が開催されて単独画集も刊行されて話題になっている」
と教えても信じないだろーな >>326-328
そもそもそ斎藤月岑の『増補浮世絵類考』のケンブリッジ本自体、
存在が知られるようになるのはせいぜい昭和40年頃の話で
昔の写楽の本では話題にされていない。
明治に活字化済みの温知叢書本の本文では斎藤十郎兵衛に言及されていない。
その頃には別人説がもう大人気で
斎藤十郎兵衛説は間違いだってことになっていたから、
斎藤月岑は嘘つきだということにしてしまわないと
別人説の主張者は引っ込みがつかなかったのだろうね。 >>340
二十一世紀には国芳がブレイク!
でも信用しないと思う。 『非写真』を読んでる。
短編はいいな、内容もいかにも高橋克彦って感じでいい。